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ショートショートの神様

こんにちは。

なかなか写真が撮りに行けない日々が続いております。やりたいことはたくさんあるのに形にできなければ意味がない!
もどかしいですが、その間も少しでも勉強とアイディア発掘をしていきたいところです。

最近読み直したシリーズ、ショートショートの神様、星新一の本です。
5ページから10ページとコンパクトな作品が多く、代表作の一つである”ボッコちゃん”は1冊で50作も入っております。まるで宝箱のよう!
中学生の時の担任の先生にお薦めされて以来、図書室にあった本は全て読み、地域の図書館でも借りて読むくらい好きな本でした。
SFや”すこしふしぎ”な話が多いのですが、登場人物名が”エヌ氏”といった記号のようにされていたり、時代によって変わっていく表現(電話のダイヤルを回す等)が極力排されていたり、少ないページ数に磨きあげられた活字が丁寧に組み上げられている印象で、美しいとさえ思ってしまいます。

今回ご紹介したいのは、”ノックの音が”という作品です。
15作入っているのですが、すべて「ノックの音がした。」の書き出しから始まり、部屋内でストーリーが完結します。部屋の主・来訪者のストーリーを15通り楽しめるこの作品ですが、特に好きなお話を紹介します。


感動的な光景
政治家の元にテレビ映像制作の女がくる話。
なんか裏があるんだろうなと思いながら読んでいましたが、
予想が外れました。

財産への道
お金持ちの娘の前に現れた息子を名乗る男のお話。
なんとなく筋は読めていましたがそれでもワクワクしました。

華やかな部屋
女の部屋に、若い男・愛人・愛人の妻が来訪してくるお話。
ドタバタ感と最後のオチが綺麗でした。


池袋から電車に乗って新宿で降りるまでに2本は読めてしまうショートショート。通勤・通学のおともにいかがでしょうか。

それではまた。

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