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桜の森の満開の下

こんにちは。

関東は陽気というには暑すぎる日々が続いており、桜もすっかり青々としておりますが、みなさまは桜を堪能できましたでしょうか。
私は昨年、全くというほど春を満喫できませんでしたので、今年はこれでもか!というほど満足いくまで楽しみました。悔いはありません。

かなり強引ですが、桜と言えば坂口安吾の”桜の森の満開の下”が思い出されます。書き出しから引き込まれるとても好きな作品です。桜と女性の妖しい魅力にとりつかれた男の話が、コンパクトな文字数に凝縮されており、何度読んでも読後のさわやかな虚無感がクセになります。

未読の方は青空文庫で無料で読めるので是非読んでみてください。

”桜の森の満開の下”ですが、実は森見登美彦の同名の作品で知りました。坂口安吾の原作を森見登美彦によって再解釈された作品です。”【新釈】走れメロス 他四篇”という本に入っているのですが、それぞれ京都を舞台に再解釈されており、原作の趣を残しながらもまた別の作品になっていて今も時々読み返すお気に入りの本です。なかでも”藪の中”が一番好きですのでまた改めて書いてみたいなと思います。

来年も桜の森の下を歩けたらいいなあ。

それではまた。

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