自分の筋肉に見とれる男性

20代の半ばを過ぎた頃から日頃の暴飲暴食がたたりお腹周りが気になり始めた。体重も学生の頃から10キロ以上増加している。このままではまずいと思いジムに通い始めた。
飽きっぽい私だから途中で辞めるかと思いきや何とか辞めずにもう7年ほど通っている。
最初は大手のスポーツジムに通っていたが今は24時間いつでもどこでも行けるエニタイムフィットネスというジムに通っている。

職業柄不規則な生活が続く私にとって深夜にも行けるジムというのは大変ありがたく今では生活の一部になっている。
そして私の不規則な生活に付き合ってくれている妻も一緒に通うようになった。
妻も概ね満足してくれているが一つ気になっていることがあるらしい。

それはマッチョの存在だ。毎日の筋トレで鍛え上げられたボディで黙々とバーベルを上げる彼らの目的が分からないのだ。
『いったい何を目指しているのか』
そして鏡の前で筋肉をチェックする彼らに対し、
『ナルシストばっかり』と気持ち悪がる。
私も熱心に鍛えている側の人間だから彼らの気持ちが少しは分かる。

私の愛読している本にテストステロンさんの『筋トレが最強のソリューションである』という本がある。筋トレをすることでいかに人生が充実するのかを書いた良書だ。

この本でマッチョが筋トレを熱心にする理由が書いてあった。
彼らにも当初は運動不足を解消したいだとか筋肉をつけて女性にモテたいなどの目的があった。しかし重度のトレーニーになって何のために鍛えているのかを改めて聞くとこう答える。
『分からない』

熱心に鍛えて筋肉がついてくるとやっぱり嬉しい。ストイックに自分を追いこんで少しずつ結果がついてくる。鏡の前の筋肉チェックくらい優しい目で見て欲しい。

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