THCOやHHCO(既に2つとも指定薬物として規制済み)などの後ろにOがついているカンナビノイドは無水酢酸でアセチル化をしたカンナビノイドです。 もちろん自然界に存在するものではなく、天然のカンナビノイドに手を加えた形の合成カンナビノイドです。 THCを無水酢酸でアセチル化したものがTHCO、HHCを無水酢酸でアセチル化したものがHHCOで酢酸基が付加されています。 アセチル化による効果アセチル化されたカンナビノイドのレビューを見るとサイケデリックな効果を感じたという声があ
ここではTHCアナログや天然カンナビノイドなど大麻草由来、若しくは大麻草由来のカンナビノイドに手を加えた合成カンナビノイドの規制についてまとめます。 現在どの成分が違法でどの成分が合法なのかまとめます。 2023年9月10日施行の規制について2023年9月10日に施行された新たに指定された物質についてですが、物質群として包括的に規制がされました。 この包括的な規制には5つの物質が当てはまります。 ・THCV ・THCB ・THCH ・THCP ・THCjd THCHとTHC
2023年8月30日14時から16時、指定薬物部会が開催され翌日8月31日の官報で新たな指定薬物の規制について公表されました。 新たな指定薬物として3物質と2物質群を指定しました。 そこで個人的に問題ではないかと思う点をあげてみる。 ・指定薬物部会のみでの規制 危険な薬物などを迅速に取り締まるためには指定薬物部会で決定をしても良いと思います。但し今回のように包括的な規制にする場合はパブリックコメントの実施や部会以外からの意見を取り入れられる仕組みが必要なのではないでしょうか
大麻という植物は正式にはアサ(麻)言いアサ科アサ属の一年生の草本であり中央アジアが原産とされています。 茎の皮の繊維は麻繊維として用いられていて、その歴史は古く日本では縄文時代から使用が確認されています。 日本最古の麻の使用例は縄文時代早期の縄であり、魏志倭人伝にも麻についての記述があり古来より人々の生活にとても身近な植物であったことが伺えます。 繊維素材や種を食用にされていた大麻ですが、農作物としてとても優秀な植物で種を蒔くだけで勝手に育ち栽培の手間がかからず収穫が早い事で
THCを水素化したHHC(令和4年3月17日付で指定薬物)など大麻草から抽出されるカンナビノイドにパラジウムなどの触媒を加えて水素分子を付加する水素化にはどんなメリットがあるのでしょうか? 水素化というものは植物油脂をマーガリンに変換する際にも使われる化学反応で、この反応によって酸化安定性、熱安定性の向上や融点の上昇、色相の淡色化、風味の変化などがあります。 特筆すべきは酸化安定性、熱安定性の向上ではないでしょうか。 カンナビノイドに限った話ではありませんが植物由来の天然成分
カンナビノイドとは大麻草に含まれる化学物質の総称です。 窒素を含まず、酸素・水素・炭素からなるのでアルカロイドには分類されません。 大麻植物には約540種類の化学物質が含まれているとされていてその中に100を超えるカンナビノイドが確認されています。 中でも主とされているカンナビノイドにTHCとCBDとCBNがあります。 THCは陶酔作用(精神活性作用)があり日本では大麻取締法や麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。 CBDやCBNは精神活性作用がなく日本でも規制はされてい
THCBはテトラヒドロカンナブトール(tetrahydrocannabutol)の略で大麻草由来のカンナビノイドの一つです。 THCに近いカンナビノイドで大麻の精神活性の要因の一つとなる植物性カンナビノイドです。 2019年に初めて単離された比較的新しいカンナビノイドなのでTHCBの潜在的な用途や利点についてはまだ詳しい事がわかっていません。 THCBの効果まだ研究が進んでいないのでわからないことが多いTHCBですがTHCBはTHCと同様の作用をし、鎮痛、抗炎症作用がある可
CBD製品などを探しているとブロードスペクトラム(broad spectrum)という単語が出てきますよね? ブロードスペクトラムとはどういったものなのでしょうか。今回はブロードスペクトラムについて解説していきます。 製法による含有成分の違い日本では大麻取締法により大麻より抽出したTHCは規制対象で、医療目的での使用(医薬品開発を目的とした人への臨床試験等)は大麻取扱者の免許を受けている栽培者・研究者であっても認められていません。 また化学合成されたTHCについても麻薬及び
CBGはカンナビゲロール(Cannabigerol)の略で大麻草に含まれるカンナビノイド化合物の1つです。 通常は大麻の中には微量にしか含まれない成分で、植物の成長過程でCBGからTHCやCBDに変換されて最終的には1%程度のCBGが残ります。 このことからCBGは全てのカンナビノイドの母と呼ばれることもあります。 但し一部ではCBGを大量に含む株もあります。 CBGの効果CBGはCBDと同様にTHCのような精神活性化作用はありません。 その点ではCBDと似ているのですが、
まずアントラージュ効果の前にカンナビノイドの事について知っておきましょう。なぜ大麻には精神活性作用があるのか? それは大麻に含まれるカンナビノイドという成分によるものです。 大麻には60種類を超える成分が大麻特有のものとして分離されており、THC・CBN・CBC・CBD・CBE・CBG・CBDVなどがあります。 分離されていないものやわかっているものだけでも100種類以上のカンナビノイドが大麻に含まれているといわれています。 大麻の品種による体感の違いサティバ・インディカ・
60種類を超えるといわれる大麻特有の成分の中でもTHC・CBDと並び三大主成分のCBN(Cannabinol)はCB1受容体とCB2受容体の両方に作用をする軽度の精神活性性カンナビノイドです。 CBDとの違いCBNはTHCが熱や空気や光により分解されて形成されます。そのため、熟成した乾燥大麻には高レベルのCBNが含まれています。 CBDは大麻植物の中に独立して存在しており、近年CBDの人気は高まっていますが、CBD・CBN共にCB2受容体と結合をする傾向がありますが少し異な
HHCPとはヘキサヒドロカンナビホロール(hexahydrocannabiphorol)の略でTHCPを水素化したものがHHCPになります。 天然のカンナビノイドに手を加えた半合成カンナビノイドといえます。 水素化することで科学的に非常に安定した成分となります。まだ新しいカンナビノイドなので詳しい事はわかっていませんが多幸感・高揚感などを感じるといったレビューが多く、その要因として挙げられるのはHHCPが脳内のCB1受容体に結合する力がTHCの30倍以上の高い結合力を持ってい
THCHとはテトラヒドロカンナビヘキソール【Tetrahydrocannabihexol (Δ9-THCH, Δ9-Parahexyl, n-Hexyl-Δ9-THC)】の略称で2020年に大麻から初めて単離をされた天然のカンナビノイドです。 THCと比較するとTHCHの方が安定的で、熱や太陽光により分解される可能性が低いと考えられています。 最新のカンナビノイドの1つであり、希少なカンナビノイドの為、これからの研究の結果が楽しみな成分です。 THCの25倍の強さ?THCH