白無垢とは?素材や織り方について説明します

花嫁衣装の和装でイメージするのは、白無垢や色打掛ではないでしょうか?
今回は白無垢について説明していきます。

白無垢の由来って?
白無垢は室町時代の頃から武家の娘の婚礼衣装として用いられるようになり、婚礼衣装の中で最も格式高い衣装とされていました。
また、神様に仕える人の衣装が白だったことから、邪気を払い、神聖な儀式の時の衣装とされ花嫁衣装として用いられたとも言われております。
明治時代には白無垢が神前式の定番衣装となり、現代でもそのまま神前式と言えば白無垢となっています。

白無垢のバリエーションって?
白無垢は白い生地の着物で種類が少ないと思われがちですが、素材や織り方、柄などの違いによって様々なバリエーションがあります。

素材
白無垢に用いられる素材は、正絹・化繊・交織の3種類があります。
パッと見ただけでは見分けがつかない事もありますが、光沢感や色の質感がそれぞれに異なりますので特徴を紹介します。

■正絹(しょうけん)
天然の絹で、天然だからこそ真っ白ではなく少し黄みがかっています。落ち着いた光沢感で手触りがよくしなやかで着くずれしにくいです。保湿性、通気性に優れ、夏は涼しく冬は暖かいので着心地も良く長時間着る前撮りなどにお勧めです。化学繊維に比べて静電気が起きにくいです。

■化繊(かせん)
化学繊維で色が真っ白であることが多い。絹と比べると手触りがごわついており硬くて張りがあります。生地自体は正絹に比べると安価ですが着くずれしやすく、吸湿性がなく夏は暑いです。織り柄などによっては高価なものもあります。写真撮影では柄が出にくいので、挙式披露宴当日にお勧めです。

■交織(こうしょく)
縦糸に絹を、横糸に化学繊維を使用します。正絹の着心地や高級感に、化繊の扱いやすさやお値頃感を加えたいいところ取りの素材。

織り
糸や織り方で生地の質感は変わります。白無垢に用いられる織り方は、綸子、緞子、縮緬、錦織の4種類です。

■綸子(りんず)
縦糸と横糸ともに撚りのない生糸を用いた綸子織の生地を指し、光沢がありやわらかくなめらかな肌触りが特徴です。文様が表と裏で表され、生地が織り上がった後に精錬されます。

■緞子(どんす)
生地の表面がなめらかで清楚な風合いになり高級感のある織物の代名詞が緞子です。生糸を精練した絹糸を用いり美しい光沢と重厚感があります。手に触れると厚みがあり綸子と比べて地厚なのがわかります。

■縮緬(ちりめん)
撚りの強い生糸を横糸に用いた平織の生地でしなやかで凹凸があるのが特徴です。白無垢に用いられるのは稀で留袖に用いられる機会が多いです。

■錦織(にしきおり)
刺繍のように模様を浮き上がらせる錦織。重量感や豪華さがあります。


白無垢は柄が目立たないと思われがちですが、光沢感があるので光の加減で柄がしっかりと認識できます。柄について紹介します。

■種類
鶴や鳳凰など縁起が良いとされている柄が白無垢ならではの文様といえます。松、梅、菊、椿、牡丹などの植物や地紙や御所車などの王朝文様も好まれます。ほとんどの白無垢に吉祥文様と呼ばれる縁起の良い柄が用いられており、その種類によって意味合いが異なるため文様の意味から柄を選ぶのもお勧めします。

■大きさ
背の低い方は柄が小さいものを、背の高い方は柄が大きいものが似合うといわれています。小さな柄はかわいらしいイメージ、大きな柄は豪奢で迫力のあるイメージです。

このように白無垢は古来からの意味が込められていたり、様々な特徴があります。その意味や特徴を知っているだけでも、自分に合う白無垢を見つけやすくなるかもしれません!
Wedding Place宮崎では、白無垢の試着も可能です。ご希望の方は、お気軽にお問合せ下さい。

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