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ビジネスの基礎「紐解き力」と「インプット」

はじめまして!お読みくださりありがとうございます。Twitterの140文字に収められず、noteに書かせていただくことにしました。

『ビジネスのノウハウや考え方』と『現実の自分』を繋ぐことを目的に書いていきたいと思います。突き抜けられずにもがいている、もっと自分はできるはず!と思っているビジネスマンにお読みいただけたら、とても嬉しいです。

世の中はノウハウで溢れているし学んでいる
今やビジネス書にセミナー、Twitterはもちろん、サロンやコミュニティなど、これでもかというぐらいに、手を伸ばせば、ビジネスの世界で生きていくために大事な考え方やスキル、コツを学べる環境に溢れています。

でも、現実はどうなんだろう?
立ちはだかる壁に挫けそうなり、伸び悩み苦しむメンバーに頭を悩まし、事業に組織にと、悩みはいっこうに尽きず、今日も足りない何かを求め、学びやきっかけを欲しています。

かつての自分を振り返ると・・・
僕は「とにかく行動!というパッションだけでは乗り越えられない」ものがあったし、「考え方やフレームワークを知っていても実践に生かせていない」ことがほとんどだったし、何なら「そんなことはもうわかってる」とさえ思ってました。

意外と語られていない、自分のものにする方法
わかっているようでわかっていなかったと言ってしまえばそれまでなのですが、きっとそれだけじゃなくて、どうやら大事な部分が抜け落ちていそうです。そんな想いを込めて、noteを書かせていただきました。

はじめに

残念な告白
恥ずかしながら、自分は天才だと思っていました。特別な存在なんだと。あまりに無知だった僕は、”根拠のない自信”という体のいい言葉を使ってビジネスの世界へ飛び込みました。

だけど、何者でもなかった。それどころか極めて平凡で、「こんなはずじゃなかった」「本当はもっとできるはずだ」そう呟きながら、自分の足りない全てに目を向けようともしなかった。

身につけるなら、早い方がいい
振り返ってみると、そんな日々も今の糧になっていることは事実で、もがいているうちに、『カチッ』と音がして、いろんなものがハマっていく瞬間が訪れるのだけど。

ただ、あの頃の自分に言ってやれるなら言ってやりたいことがたくさんある。当時も、いろんな方が何度も言ってくれていたのだろうし、本やSNSには多くのヒントがあったのに、多くを見過ごしてきた自分に。

お読みくださっているあなたへ
これを読んでくださっている皆さんは、そんな壁なんか一足飛びで超えているかもしれませんし、目新しさがないかもしれません。

ですがもし、躓いている後輩や部下がいたら、彼ら・彼女らへ伝えるヒントとしていただけましたら、幸いです。

また今回のテーマは、深めれば深めるほど、際限なく自分の力へと返ってくるものだと思いますので、是非、あなたの手でより良いものとしていただけばと思います。

あらゆる世界の正体は、分けて、紐解く

全ては分けることから始まる
世の優れた人たちは、感覚的に、あるいは論理的に捉えた後に『分ける』ということを行っています。(パッと理解して、その後いろいろ質問してもすぐに「それはね・・」と答えれてしまう理由はこれ)

どうやらこの「分ける」というものは、思考にも行動にも、コミュニケーションも業務も、営業もマーケも、全てに通じていそうですので、ぽいかんじで『紐解き力』とでも名付けおこうと思います。

とにかく僕はこれを意識してから、ようやく世界と繋がれたと思っているので、この紐解き力は、けっこう自分自身の真ん中に置いて生きている気がします。

分けることの意味を自覚する
紐解き力と大層に表現したものの、この「分ける」ということは日々使っていると思います。そんなこと知ってるよ・・・と。大事なのはこれを強く自覚することです。

分けることの意味は主に以下に分けて考えています。

・深掘りするために分ける
・要素・プロセスを分解するために分ける
・概念を整理するために分ける

①深掘りするために『分ける』

例えば、「最近体重が増えてきたな・・・」という悩みに対して、原因を考えて解決策を見出していきましょう。

めちゃくちゃデフォルメしていますが、ざっくり以下に分けたとします。

・食事の問題
・運動の問題
・体質の問題

もちろん原因は様々ですし、全部かもしれませんが、仮に運動不足だとして、「運動しよう!」だけでは残念ながら解決しなさそうですね。

運動が不足する原因を分けてみると、

・リモートワークが増えて通勤や外回りで出歩かなくなった
・コロナを理由にジムを解約した
・運動する時間を確保できない

などが挙げられるかもしれません。

同じく、「運動する時間を確保できていないから、確保しよう!」これも解決策とは言えなそうです。

運動する時間を確保できない原因を分けてみると、

・仕事が終わる時間が遅い
・趣味の時間を優先している
・早起きできない

などが挙げられたとします。

仕事が終わる時間が遅ければ、早く終われるようになる必要があり、趣味の時間との兼ね合いであれば、優先順位の問題になりますし、早起きできないのであれば、まず早起きすることをクリアした方が良さそうです。

さらに原因を分けると仕事が終わるのが遅い原因は、優先順位が低い原因は、、、と続いていきますがいったんここまで。

最近とかく言われがちの「なぜ?を繰り返す」ではないですが、分けるとは深掘りしていくために、1つに見えるものを細かく分けていく機能と言えます。

深掘りが足りないと、根本的な答えにたどり着けない
例でいうなら、運動する時間は確保できないから運動できず、食事制限のみでダイエットを成功させるも、結果リバウンドしてしまう、といったことが、仕事でも起きていませんか?

②要素・プロセスを分解するために『分ける』

例えば、新入社員が、上司と一緒に提案している、A社へのプレゼン資料の作成を行うとします。

もしタスクにそのまま、

・A社へのプレゼン資料作成[●/●迄]

と書いているとしたら、高い確率で想定している時間よりも長くなってしまったり、上司からの差し戻しを受けることになるでしょう。

内容にもよりますが、以下のように分けてみましょう。

・プレゼン骨子(アウトライン)作成[●/●迄]
・上司へプレゼン骨子の確認、相談[●/●迄]
・必要な情報・データ収集[●/●迄]
・プレゼン資料の本作成[●/●迄]
・上司への確認[●/●迄]
・最終手直し・完成[●/●迄]

このように、ラフなアウトライン段階ですり合わせを行い、大筋のズレがないか、早い段階で確認を行ったりされているケースが多いのではないかなと思います。

ここまではスッとくるのですが・・・

それにもかかわらず、そんな上司が、そこそこのプロジェクトを進めましょうとなった時に、ガントチャートをみると、結構ざっくりした感じでまとめてることがあります。(こうした場合でプロジェクトが遅滞なく進んでいるのを見たことがありません)

上記は「新人社員のための確認プロセス」のテンプレのひとつでしかなく、どうやら要素・プロセスを分解する、『分ける」という思考で行っているわけではなかったようです。。。

要素・プロセスを分解することの意味
『分ける』を意識するとはこういうことで、タスクを例に挙げると、

・要素が分かれることで、同時進行でタスクを進めることができる
・プロセスが分かれることでタスクの想定時間がクリアになる

といったことが本懐となります。これを理解しているかどうかはとても大事ですね。

余談ですが、プロジェクトの場合、個人的には1つのタスクの目安は1週間以内と置いています。それ以上かかるものはだいたい分けた方が良いと思っていますので、目安の参考にしていただければと思います。

③概念を整理するために『分ける』

少し抽象度の高い表現になりますが、基本的には要素の分解と同様です。コミュニケーションを例に考えてみましょう。

コミュニケーションって、大事ですよね。「コミュニケーション能力を高めましょう!」みたいなことをよく言われると思います。でも幅広すぎだし、抽象的過ぎて、(都合の良い言葉という意味で)マジックワードになりやすいですよね。

コミュニケーションは相手とシーン・目的で分ける
コミュニケーション能力といっても、「誰が」「誰に対して」「どのように」用いるのかによって分けられると思いますし、直接的な『会話』だけをコミュニケーションとは言わず、広義にコミュニケーションは存在します。

相手が誰かと例を挙げてみると・・・

対社外
・新規顧客(法人、個人)
・既存顧客(法人、個人)
・アライアンスパートナー(法人、個人)
・メディア
・投資家

対社内
・部署内(上司、部下・・・)
・部署外(営業、開発、マーケ、デザイン、広報、CS、管理・・・)

広義を含みますが、新規顧客への法人営業のシーン・目的を例にすると・・・

・リード獲得のコミュニケーション
 └テレアポ
 └メールでのテキストコミュニケーション
 └セミナーや展示会でのアプローチ

・交渉時
 └アイスブレイク
 └ヒアリング
 └プレゼンテーション
 └クロージング

ざっと挙げただけでもどんどん出てきます。(上記自体はざっくりです)

一辺倒にコミュニケーション能力が高いから●●が得意、といったものではないですし、営業はコミュニケーション能力だ!といっていては個人も事業も伸び代は薄そうです。

抽象的なものこそ要素に分けることが重要
厄介なのが、概念的であればあるほど、人によって捉え方が異なることで、その概念の捉え方自体の是々非々を問うても無意味で、大事なのは概念を整理するために、要素を分けることが求められるのです。

よく採用条件で、「地頭が良いこと」と表現されたりしますが、どういう人を指すのかがちゃんと定義されていなければ、人によっていっそうバラバラになりますし、自ずと採用のミスマッチは起きそうですよね。

あなたが思っているそれは、インプットじゃない

インプットとアウトプットの話はいろんなところで語られていると思いますし、「ああ、あれね」ぐらいの感覚の方も多いと思います。

ただ学びのシーンと比べると、ビジネスではこれらの意識が希薄になっているというか、意識している暇がないので、特にインプットの精度は人によってガクンと落ちます。

若干煽り気味の表現になってしまっていますが、アウトプットの重要性が語られることが多いものの、その前にインプットできているつもりが意外とできていないことが多いんだよ、という話をしたいと思います。

残念な勘違い野郎の話
僕は最初に物事を捉えるときに全体像を感覚で捉えることが多いのですが、当時はそれを感覚派だと名付け、何ならそれが、天才性のなせる業だ!とばかりに大きな勘違いをしていました。(かなりイタい奴だなと思います)

実際には、表面的に捉えていただけで、それで終わり。前述の「分ける」など当然せずに、勝手に自分の都合の良いように解釈をしてわかった気になってアウトプットへ進めていました。

当然、これじゃいくらアウトプットを改善しても上手くいくはずがない。僕が行っていたのはインプットと呼べる代物ではなかった。よく言われる、「本質を理解していない」というやつだったと思います。

原因の半分以上はアウトプットではなくインプット
アウトプットが上手くいかない時、良い成果に繋がっていない場合って、インプットの段階で躓いていても、意外とそのことに自分では気づきにくいものです。

いわば、算数の問題で、何度も計算ミスを確認してるけど、そもそも問題で問われてることが違った、というパターン。

ただ仕事では算数ほど明確な問題ではなく、問題を掴むことの方が難しいのに、インプット→アウトプット→結果の順なので、インプット自体のフィードバックが目に見えにくい

状態や状況
 ↓
インプット
 ↓
自分 (この段階では正しいかわからない)
 ↓
アウトプット
 ↓
結果 (ここで初めて正しいかどうかわかる)

でも算数と同様に、インプットさえ間違っていなければアウトプットは時間が掛かっても答えには辿り着けます。(が、インプットが間違ってたら奇跡が起きないかぎり、正解には辿り着かない。)

インプットの精度を高めることはアウトプットに直結する
アウトプットより先に、インプットの精度を疑った方が良い理由にはもう一つあって、前述の「分ける」を駆使して、インプットの解像度が高まると、自ずとアウトプットの解像度も高まるというものです。

情報量のインプットとアウトプットは、3:7と言われることが多いですが、仕事をする上での意識度合い、繊細さは逆に捉えた方が良いと思っています。

アウトプットの重要性は間違いないないものの、インプットの精度が高まらないと、いくらアウトプットをしてもフィードバックをキャッチするインプットができなければ、効率が極めて悪くなるからです。

・インプットとアウトプットの関係性と比率
理解にかける意識・繊細さ
 → インプット:アウトプット=7:3
かける時間とアクション量
 → インプット:アウトプット=3:7

インプットは、解像度が肝
いつかは瞬時に、感覚的に(あるいは論理的に)分けて、紐解き、本質まで辿り着くことができます。

インプットが十分かどうか=解像度が高まっているかは、同時にアウトプット=施策・アクションが具体性を持ってイメージできているか、がポイントとなります。

言い換えれば、それまではインプットは完了していないんだということを強烈に頭に置いておきましょう。

インプットできている状態とは?
・輪郭を捉える
・分ける作業
・解像度を高める
・アウトプットを具体化できる ← これがインプット完了のサイン

おわりに

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
(冗長になってしまい、読み苦しい部分もあったかと思います。適宜修正を図ってまいりたいと思います)

無敵感に溢れた学生時代から一変し、何者でもなかった自分に直面し、僕は大きく自分を見失いました。

あれから一回りの時が経ち、ようやく、少しずつビジネスの世界で自分というものを取り戻せてきている気がしています。

ビジネスで失った自分は、ビジネスでしか取り戻すことはできない。そう考えています。何かきっかけを見出したい、そんな方に少しでもためになりましたら、幸いです。

今後、大枠の要素をいくつかピックアップしながらも、追って「思考」「コミュニケーション」「業務」「営業」「事業」「分析」「マネジメント」などに分けて実践編へと書いていきたいと思います。

もしこういうテーマを深ぼってほしいなどありましたら、コメントいただけましたらとても嬉しいです。今後とも、よろしくお願いいたします!

次回のテーマは「アウトプット編」(予定)
・反対のところに、答えはだいたい眠っている
・パターン化と類推


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