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日通NECロジスティクスが半導体・電子部品物流で星港→タイの陸上混載

日通NECロジスティクス(日通NECL)はこのほど、グループ会社のNippon Express NEC Logistics Singapore Pte. Ltd.(NECLシンガポール)およびNippon Express NEC Logistics (Thailand) Co., Ltd.(NECLタイ)の両社が、シンガポール発・タイ向けで半導体・電子部品に特化したクロスボーダー・トラックサービスを開始したと発表した。

シンガポールは、半導体・電子部品産業において東南アジアの物流ハブとして重要視されているが、同国で東南アジアでの在庫集約運用を行うには生産地への最適なリードタイムとコストに加えて安定的な輸送が求められている。

また、生産拠点が集積するタイへの輸送については、少量貨物の場合、航空/海上の輸送モードが大勢を占めており、トラック輸送の場合はコンテナをチャーターするのが一般的となっている。
こうした状況を踏まえて日通NECLは、少量貨物でも利用できる混載トラックサービスを開始した。

約1900km間をトラック輸送(日通NECLより)

新サービスは、半導体・電子部品に特化し、コンテナ1本に満たない少量貨物でも対応可能な混載輸送。発地側はNECLシンガポールの、また着地側はNECLタイの半導体・電子部品の取り扱いに慣れたそれぞれのチームが対応にあたる。
航空と海上の中間商品となる同サービスは、コスト面では航空輸送より安く、リードタイムは航空輸送と同等で海上輸送より早い事が特長だ。
さらに、航空輸送と比較してCO2排出量も削減できるとしている。

新サービスは航空と海上の中間商品(日通NECLより)

日通NECLは新サービスについて、「半導体・電子部品の取り扱いに長けた当社現地法人が運用しており、航空輸送を100%とした場合、最大70%の輸送費を低減できる(荷量3トンの場合)。さらに、航空輸送と比べてトンキロあたりのCO2排出量が4分の1まで削減可能」と顧客へのメリットをアピールする。

2023年11月8日掲載

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