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失敗から学ぶWEBサービスをグロースさせるコツ

2020年3月に「どこ住吉 | あなたの住みよい街検索エンジン」
というWEBサービスをリリース

・『どこ住吉』とは
 職場への通勤時間』『公園の多さ』など、
 あなたが『引っ越す街』を選ぶときに重視する項目を入力すると、
 あなたにとって一番住みよい街を統計的に分析するシステム
 URL:https://dokosumiyoshi.tokyo/

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約1年、試行錯誤しながらサービスのグロースに取り組んできましたが、
ユーザー数が横ばいのため、
あえなく新規サービスへのピボットを決意…

今回の失敗を次のサービスに活かすため、
また他の個人開発者が同じ轍を踏まないために、
失敗の原因を以下に整理しました。


■自分が考える敗因3点

①継続的に使ってもらえるサービスではない

”引っ越しを考えている人”をターゲットにしたサービスでしたが、
このサービスが使われるのはあくまで”引っ越しをする前”だけ。
継続的に使ってもらえるものではないので、
ユーザー維持率がかなり悪いです。

新規ユーザーも、既存ユーザーの口コミがあってこそ増えるもの。

一時的にしか使わないサービスを流行らせるのであれば、常に広告を打つなりして、『街選びをするならどこ住吉!』みたいな状況を作り出さないといけないが、個人開発レベルではそれも厳しい…

次回のサービスは、
毎日のようにつかってもらえるサービス』にしようと決意


②拡散力が弱い

SNSボタンは設置したものの、
ユーザーが住みよい街を検索したとして、
それをSNSで拡散する動機がない。
集客は公式ツイッターアカウントなど、
別の手段に頼らざるを得なかった。

集客として実施したのは以下のとおり。

①公式ツイッターアカウントで街や引っ越しに興味がありそうなアカウントをフォロー

②公式ツイッターアカウントで『おすすめの街』『あなたの街鑑定』みたいなツイートを毎日実施

③ブログに『コスパの高い街3選』みたいなコラムを投稿

上記で一時的にアクセス数は増えるものの、
自然にユーザーが増えていかない。

ただし強いて言うなら、②は数人の固定ユーザーがつくのでおすすめ。ツイートも自動化しておけば、放っておいてもアクセスが確保できます。ただしどこ住吉の場合は日に10人くらいしかアクセスが稼げず、根本的な対策にはなりませんでした。

次回のサービスは、
サービスを拡散する強い動機を内包したしたシステム』を取り入れようと決意


③ユーザーの強い欲求を解決するサービスではない

「自分にとって一番住みよい街を検索できたらいいよね」
という思いから生まれたサービスでしたが、
「あったらあったで良いけど、なくても特に困らない」
という域を脱せなかった。

やっぱり街選びは自分の足で歩いて、
現地を見てみないと実感が沸かない。

統計的に街を数値化しても、
ユーザーに納得感が与えられなかった。

次のサービスは、
ユーザーの強い欲求を解決するサービス』にしようと決意


つまり、今回のサービスの失敗で得た
強いサービスの作り方は、以下のとおり。

①毎日のように使ってもらえる
②サービスを拡散する動機を内容している
③ユーザーの強い欲求を解決する

書いてみると当たり前だけど、
『どこ住吉』にはこの3点が足りなかった…

もともと物件めぐり、街歩きが好きで、
「作りたい」という思いから走り始めたサービスでしたが、
自分の作りたいものから入るとやはりダメですね。

でも、1日10ユーザーくらいはアクセスしてくれているため、
『どこ住吉』はこのまま残そうと思います。

以上、敗因分析でした。