マガジンのカバー画像

ふぁぼマガジン

32
「スキ」ではなく「ブックマーク」のように運用しているマガジンです。 もともと自分用でしたが、閉じておくこともないかと思い、公開することにしました。 マガジンから外してほしい場合…
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

店のメニューにはない「タラコスパゲティ」を注文できる人になるまでの話。

有名な料理にはそれなりに、客にまつわるエピソードがあるものだ。 ポテトチップスは「ジャガイモをできるだけ薄く揚げろ!できるだけだ!」と言った客に、店が意地になってフォークでさせないほどの薄さで揚げて出したら逆に喜ばれてしまってできた、とか。 ラーメンの麺が残っていたので、店員がまかないとして、濃い汁でモリソバのように食べてたら、客が「それうまそうだ、俺にもくれ!」と言われ「つけ麺」が誕生した、とか。 スパゲティ屋で「キャビアでパスタを作ってくれ!」と頼まれて作ってみ

東方Projectの同人CDをサンプリングした「Omae Wa Mou」がTikTok経由で世界中でバイラルを巻き起こしている謎現象について

ツイッターにも書いたんだけど、あまりに意味がわからないミームの拡大を目の当たりにしたので、こちらにもちゃんと書き残しておこう。 簡単に言うと、2013年に作られた東方Projectのアレンジ曲が、なぜか2019年の夏になって英語圏を中心に世界中で巨大なバイラルを巻き起こしてしまっている、という現象だ。 それがdeadman死人「Omae Wa Mou」という曲。 これが、英語圏で謎のミームとなり、バイラル現象を起こしている。 アニメ絵の女の子がジャケットで、歌詞は日本

自分に戻る時間としての「とうちゃんの夏休み」

これ、私もモヤモヤしていたところに山本さんが記事にしてくださったのですが、私自身はこれが「男女差別」とまではいかない気がして、どのレベルでとらえればいいのかなと思うのでした。 広告である以上は平均的な受け手に向けて簡潔に刺さる表現をしなければいけない制約の中、専業主婦家庭を前提として夏休みのあいだはずっと子供の相手をしなければいけないお母さんを念頭に作られているということなのでしょう(もちろん、山本さんはそんなこと承知されているはずなので、これはいわゆるマジレスなのですが)

なぜUberEatsの配達員は自主的に働いてくれるのか?

UberEats(ウーバーイーツ)のビジネスモデルが成立するためには、配達員に自主的に働いてもらうことが不可欠です。UberEatsのビジネスは「レストランの料理」と「ユーザーのニーズ」と「配達員の稼働」という3者をマッチングすることで手数料を得る仕組みです。 配達員に稼働してもらう難易度は、一般のデリバリーサービスとは構造的に異なります。例えばデリバリーピザであれば、店舗側は配達員を雇用しているため、配達員に対して勤務時間と配達エリアを指示できます。一方でUberEats

東京のサラリーマンが、仕事をやめてアメリカで働くために悩んだこと、行動したこと

僕は今、サンフランシスコでPokemon Goの開発元であるNiantic, Incでソフトウェアエンジニアをしています。元々アメリカに縁があったわけではなく、日本生まれ、日本育ちで、4年3ヶ月、日本の通信会社NTTコミュニケーションズで会社員をしていました。 エンジニアにとってアメリカといえば、野球で言うメジャーリーグ。精神的にも技術的にもスーパーマンなイチローのような人たちが働く場所で、自分が働くのは無理だと考えていました。 そんな自分が何に悩んで、どんな行動をしてこ

小学生の爆笑から生まれた「お絵かきゲーム」が月100万円の収益に。「お絵かきコラボ」開発チームが語る、誰もいないオンラインゲームがYouTubeで話題になるまでの話

2人で協力して絵を描くアプリ「お絵かきコラボ」をインタビューしました ※お絵かきコラボ運営チーム、にっしーさん、ひまらつさん、ひろせさん 「お絵かきコラボ」はどのように生まれたのでしょうか?ひまらつ: もともとは、ぼくが3連休に実家に帰ったときに、暇すぎて小学生の姪っ子2人とあそぶために、お絵かきゲームをつくったのがはじまりでした。 最初は、ひとつのキャンパスを共有して、別々のiPadで「一緒にお絵かきできる」という単純なもので、ただそれで姪っ子とあそんでいました。