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中学受験と習い事・スポーツを両立できた!野球を貫いた我が家のサポート体制
中学受験をするにあたり、これまで続けてきた習い事やスポーツをどうするかというのは一つの大きな課題です。続けたい子どもと中学受験に専念してほしい親とで意見が合わないこともあるのではないでしょうか。
続けるのかやめるのか。続けるならどうやって続けるのか、やめるならいつやめるのか。いったん決断しても、また悩んだり後悔したりすることもあるでしょう。
今回は、6年生12月の引退まで野球を続けた息子の中学受験で私たちが体験したことをご紹介します。中学受験と野球との両立にはどのような困難があったのか、それに対して私がどのように対応したのか。中学受験と習い事やスポーツとの両立に悩んだり迷ったりしている人の参考になれば幸いです。
中学受験と習い事・スポーツとの両立はなぜ難しい?
中学受験と習い事・スポーツとの両立は難しいとされています。では、具体的に何かどう難しいのか、まずは私が体験した内容をご紹介します。
勉強に充てられる時間が短いから
息子にとって、勉強時間の確保はとても難しい課題でした。土日祝日は朝から夕方まで野球、平日も毎日30分から1時間程度の自主トレという生活をしていたため、他の受験生と比べると時間が圧倒的に足りません。
塾のない平日と土日祝日の夜に勉強していましたが、塾の宿題をするだけで精一杯。週末にテストを受けられないため平日を振替受験に充てることもあり、さらに時間が足りなくなって塾の宿題ですら終わらないこともありました。
塾のテストや模試を受けられないから
塾のテストや模試は土日に実施されますが、息子は野球があるため受けられません。通っている塾のテストは平日に振替受験をしていましたが、それ以外の模試や合格判定テストのようなものは受験できませんでした。
6年生になると、模試が中学校など外部会場で実施される機会が増えます。そういった模試に何度か参加することで受験慣れしていくのが一般的ですが、息子が外部会場の模試に参加できたのは、雨で野球が休みになった時と、12月後半に野球を引退した後で受けた入試前最後の模試の合計2回だけでした。
日曜特訓や特別授業に参加できないから
多くの塾では、日曜日に特別授業や日曜特訓を実施しています。成績上位の子だけが選抜される特別授業や志望校別の特訓など魅力的な授業もあったりしますが、息子は一つも参加できませんでした。
日曜日の朝、野球の練習のためにグラウンドに向かう途中で、お弁当を持って日曜特訓にいく友達とすれ違ったりすると、心穏やかでいられない時期もありました。また、特別授業への参加を勧めてくださる塾との間に不和が生じてしまうこともありました。
中学受験と野球の両立のために行ったこと
6年生の10月頃、中学受験と野球との両立に限界を感じ、息子と話し合ったことがありました。当時、息子も忙しい毎日に疲れており若干の迷いもあったようなのですが、最終的に息子が出した結論は、「野球は最後まで貫く」。
そこで、私と息子は2つのことを決めました。1つ目は「二度と迷うのはやめよう」。そして2つ目は「野球も勉強も手を抜かない」。
残された時間はあと4ヶ月。限られた時間を1分1秒たりとも無駄にしないよう、私が全面協力をすることに決めました。
範囲を絞って勉強する
6年生の秋冬になっても、まだ勉強が間に合っていない単元や、覚え切れていない暗記ものが残っている状態でした。しかし、残された時間はあとわずか。全てを網羅するには時間が足りないので、志望校の問題傾向を徹底的に調べ、それ合うところに範囲を絞って集中的に勉強しました。
過去問で間違えた問題があれば、その類似問題を探して集中的に練習。生物などの暗記ものは、息子に必要なところだけをまとめた専用プリントを作成してそれだけを暗記。志望校に合格することだけを考え、限られた時間を効率的に志望校対策に費やせるようにサポートしました。
勉強の質問にはすぐ答える
息子が勉強していてわからないことがあった時には、仕事中であっても食事の準備中であってもできる限り手を止めてその場ですぐに教えるようにしていました。特に算数はその場で解決しないと次に進めないことも多いため、その場で解決し、息子が効率よく勉強できるよう協力しました。時には料理の手を止めたために料理がうまくいかなくなることもありましたが、家族の理解のもと、それでも息子の質問に答える方を優先しました。
教材整理は親がする
入試直前期は、勉強以外のことはできる限り私が代わって行い、その時間を息子の勉強や睡眠、リラックスタイムに充てるようにしていました。勉強で使った教材も、片付けずにそのまま机の上に積んでいって構わないというのが当時のルール。プリント類や印刷した過去問も私が全てファイリングして整理しました。部屋の片付けや教材整理に使う時間はわずか数分程度のことですが、その数分も貴重な時間。賛否両論あるかもしれませんが、その貴重な時間を片付けに費やすよりも年号の1つでも覚える時間に充てる方が良い考え、徹底してサポートしました。
もちろん、入試が終わったその日から、自分のことは自分でする生活に戻しています。
お風呂や食事のタイミングは家族が譲る
入試までの数ヶ月間は、お風呂や食事の時間を息子の都合に合わせ、家族が譲ることにしていました。勉強を始める前にその日の勉強スケジュールを決め、息子が指定した時間に合わせて夕食を準備。お風呂のタイミングも息子を最優先にして、勉強と勉強の間に無駄な待ち時間が発生しないようにしました。
まとめ
中学受験と習い事・スポーツを両立させるために、最後の一年は私たち家族が全面協力してサポートしました。我が家では、娘は習い事をやめて受験に臨み、息子は野球を貫いて合格を勝ち取りましたが、それぞれに合った中学受験ができたと改めて感じています。
中学受験と習い事・スポーツの両立に悩んだら、まずは本人がどうしたいのかをしっかり確認し、そのために親ができるサポートを考えていく。最後まで同じ目標に向かって走っていくことが重要かなと感じています。
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