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日本の春、日本人の春

 わが家は有明海を見下ろせる高台にあり、庭からのその景色は、普賢岳を中心に四季を彩り楽しませてくれます。

神秘的な普賢岳

3月中旬、8ヶ月ぶりに日本のわが家へ帰って来たときにはすでに、近くの桜の木には咲き始めた可愛らしい花が風に揺らぎ、「あー、日本の春だ~!」とつい声が出てしまうほど感動しました。

2023/3/26 黒崎公園

と同時に、「桜ってこんなに早かったっけ?」
この冬は例年より寒さが厳しかったようなので、春は早くやって来たの?

三寒四温の日本の春は、常夏のマカッサルから帰って来た私たちが順応するのに洋服ダンスをひっくり返す毎日。

マカッサルでは「今日は何を着ようかな?」と迷うことなく、毎日洗ってバスルームに干したままの洗いざらしTシャツ、短パンで間に合っていたのに!

いつも4月下旬に花をつけはじめていた庭のブルーベリーも、今年は桜前線が北上する前に狂い咲きしているかのようでした。

いろんなサイズの実がなるよね〜

桜の季節は不思議と日本人の心を解放、日本の原風景を呼び起こしてくれます。そして人生の節目のイベントが多く、涙と笑いに満ちた日本の春は、私たち日本人の琴線に大きく触れる季節でもあります。

 この春、私にとって友だち以上、家族未満の存在で、とても純粋で嘘がつけないため人生に不器用なChizは、10年以上お付き合いしている彼との結婚をようやく受け入れたようです。

高齢のお母さんとずっと、今も2人暮らしで、仕事しながらお母さんの世話をする毎日は大変なことも多く、なかなか自分の"結婚"を考えるまでに至らなかったのでしょう。

つい先日、Chizと彼は日本酒、スィーツを携え"挨拶に"とわが家を訪れました。玄関に入るなり、まず「これを!」と差し出された日本酒は"私を知る"Chizからのアドバイスだったのでしょう。

特別に美味しい日本酒を飲み交わし、少し緊張した彼の色んな話から、Chizへの思いやりや優しさ、尊敬が伝わって来ました。

ハニカミながら戸惑うChizを見るのも初めてでしたが、そんな彼女に目を細める彼の様子が嬉しく、心から「よかった~!」と思えました。

日本酒は日本人の心に触れる?

感動をもたらす春、日本の春。。

祝福の春に乾杯!!




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