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相談に乗る時に、Noを言わせて真意を知る方法

「この人は本当のことを言っているのか」
相談に乗っている時に疑問に思うことはないでしょうか?

絶大な信頼関係を築いているなら、こんな疑問は抱かずに済みますが、関係が浅い間柄だと「はい」と言いながら伝わっているか心配になります。

そんな時には、敢えて反対の言葉を投げかけるのも一つの手です。多用しすぎるとトンチンカンな印象を持たれてしまいますが、うまく使うと信頼されやすくなります。

否定する言葉には本心が出やすい

部下が仕事でミスした時に怒らなければいけない。
きっと部下は「反省した」と言うことでしょう。
けれど、本当に反省しているかはわかりません。

もし、こう切り出したらどうでしょう。
「お前は悪くない。責任は全部僕にある」

本当に反省しているなら、「そんなことはありません、僕が悪かったのです」と否定してくるでしょう。けれど、まぁ・・と濁すような反応が返ってきたら、自分が悪いと思っていない可能性があります。

そう、相手の言葉を否定する場合には本音が出やすいのです。

相手の反応に注目する

言葉は嘘をつくことができるので、そのまま受け取っては相手の気持ちを推し量ることができません。大事なのは、反応を見ること

・声が弱くなったら、自信がない、もしくはごまかしたい
・目線を外すなら、本心ではないこと
・強く言い切るなら、本当にそう思っている
・まばたきが多くなったら、言いづらいことがある

反応は様々ですが、目線や手振り、声のニュアンス等で判断します。些細な感情を捉えながら、会話を進めていくとミスコミュニケーションが減っていきます。

的を得ていても、そのまま肯定するのも抵抗がある

もし自分の気持ちをドンピシャに当てられたとしても、その通り!と肯定するのは抵抗を感じることもあります。見透かされているのも癪に触って、ついつい否定してしまいます。僕が天邪鬼なだけでしょうか?

また言葉のニュアンスが違っていたりして、言いたいことは合っているけど、なんか違うんだよなぁ・・とすっきり頷けないこともあります。そんな時にはすっきりしないことを汲み取って深く聞き込んでいくと、私を理解してくれてると信頼感が増していきます。

Noを言わせて真意を知るのは、信頼してもらうため

正直な気持ちを話してごらんと言っても、なかなか言い出せないもの。そこで敢えて反対の言葉を投げかけると、細かな感情が浮き彫りになるのです。

納得していないから歯切りが良くないのか、うまく伝えられていないのか、言いたいことを言い出せずにいるのか、選択肢がたくさんある中で否定させることで選択肢を減らしていくのです。

選択肢が減っていくと、相手の気持ちをピンポイントで理解できる可能性が高くなります。すると「私のことをきちんと理解してくれる」と感じてもらえたら、より話しやすい関係に進めるのです。

最初は慣れが必要かもしれませんが、良好な人間関係を築くテクニックとして使ってもらえたら幸いです。


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