経験は奪いにいかないといけないという話

「経験を積んだら、いつか仕事ができるようになる。」
とぼんやり考えていたら要注意。

仕事ができる人には仕事が集まるので、さらに多くの経験と気づきを得ています。前を走っている人ほど、全力で走っている。後ろにいる人が同じペース、もしくはそれ以下のペースで動いていたら、どんどん引き離されるだけ。

仕事ができるようになりたいなら、仕事を奪っていく気概が大切です。
では、どのように奪っていけばよいのでしょうか?

1.仕事を観察する時にイメージを膨らませる

先輩がメインの仕事をして僕がサポートする場合なら、先輩の挙動をしっかりと観察します。やり方や手順、コツを覚えながら、「もし自分がやるならどうすればいいのか」をイメージを膨らませます

1回目は全体の流れを把握して、2回目・3回目と流れを掴んできたら先輩の動きを先回りして、次に必要なものを用意しておきます。先回りできるのは、流れを理解していないとできないこと。それに仕事ができないのに、俺が俺がと出しゃばるのは性に合わない。サポートに徹して、先輩がやりやすいように徹します。

先輩も仕事がやりやすくなってスムーズに進むし、やる気もちゃっかりアピール。「お前もやってみるか」と言ってもらえるように種まきをしていきます。

2.仕事を振られたら、全力で奪いにいく

仕事の機会が与えられたら、すぐに実践!

イメージしていても、見ているのと実践するのは違いがあります。そこは経験しないとわからない。けれど、イメージをまったくしている場合としていない場合では会得するスピードが全然違います。

「おっ、コイツやるやんけ!」
と思わせたら、こっちのものです。

1と2を繰り返しながら、少しずつできる仕事の領域を拡げていきます。経験を積むためには、いかに場数を踏むかが大事です

みんなメインの仕事をやりたいから、サポートの仕事では手を抜きがちになります。そこでサポートの仕事を完璧にこなしていくと、優先的にメインの仕事を任されるようになるのです。

3.先輩や上司が楽になるように提案して、代わりに仕事をさせてもらう

2である程度結果を残してきたら、「ここは僕がやっておくので、先輩はこっちの仕事をしたらどうでしょうか?」と提案します。…提案できるかわからないけど、仕事を任せてもいいように仕向けます。

僕に仕事を任せられたら、職場全体としては仕事がひとつ手放せる。先輩や上司の負担が減るわけだから会社にとってもメリットがあるし、「その仕事=僕の役割」と周りにも認識してもらえたら、自然と経験が集まってきます。

それに会社の中心に近づくほど、会社の方針も聞こえるし意見もしやすくなるから、僕自身も動きやすくなります。より職場環境にいやすい効果もあるかもしれません。

おわりに

これは中小企業で、ある程度裁量を任せてもらえる職場に通用する話だと思います。とはいえ、仕事ができる人は仕事を集まるように自然と立ち回っている。周りの人も「あの人に任せておけば大丈夫」と思うようになり、より経験を積んでいく。

自分が手を抜きたいならいいけど、より成長したいなら、この人に任せてみたいと思われる立ち位置を確立していくこと。そんな仕掛けが必要だと思うのです。

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