見出し画像

2022年お酒を飲むのを止めてみた③

2021年に禁酒のためにいくつかの実験を行ってきた話を、①と②で書きました。
もともとロング缶3本を毎日飲んでいたし、やめるつもりは全くありませんでした。
ただ、ひょんなことから、お酒を飲み続けることに疑問を感じてやめようかなって思い立ったのでした。
ただし、急に止めようと思っても止められないことくらい自分でよくわかっています。
50才過ぎても元気に毎日飲んできた習慣をそんな簡単に変えることは出来ないはずです。
ここは一つ考え方を改めて「薬物依存からどうやって抜けるか?」と考えてみました。
アルコールも薬の一つだと考えると、毎日摂取していた薬を抜くには
「徐々に減らしていく」
のがベストなソリューションだと考えたのでした。

やり方の概要は次の通りです

①まずは現状どのくらい飲んでいるかを「純アルコール量に換算」
②「純アルコール」を10日間ごとの合計値として換算
③10日の合計値を徐々に減らす

というやり方で、やってみたら、これがバッチリうまくいったのでした。
実を言うと、本当に自分が飲まなくなるというのは思ってもいませんでした。
妻は私が禁酒した結果、不機嫌になる事の方を嫌がります
不機嫌になるくらいなら、ニコニコしてお酒を飲み続けていてほしいのだそうです。
ただ、彼女も、お酒の量には疑問を感じていたらしく、「徐々に減らす」アプローチには異論はなかったようです。

さて、前回(その②)では3日かけて、500mlのビール1本にまで減らすことが出来ました。

これから次のフェーズに入っていくのですが、次のフェーズではついにビールが350mlになってしまいます。
今コンビニで買えるビールの値段はこんな感じです

350ml缶

  • スーパードライ(350ml):217円

  • 一番搾り(350ml):217円

  • ザ・プレミアムモルツ(350ml):259円

  • エビス(350ml):254円

500ml缶

  • スーパードライ(500ml):280円

  • 一番搾り(500ml):280円

  • ザ・プレミアムモルツ(500ml):336円

  • エビス(350ml):328円

この値段を見ると、のんべえなら「500mlの方がお得だな」って考えるのです。
買う段階で、かなり葛藤してしまう
心の中の悪魔が、「500mlにしろ、そっちの方がコスパが良いぞ」ってささやきかけてきます。
この気持ちは、毎日ロング缶を飲んでいる人間ならわかると思います。
一滴でも多くのお酒を飲む方が正しい選択だと考え無意識のうちに行動して
しまうのです。

さて、そんな葛藤もあり31日~40日は次のようになりました

31日~40日

うむ、少し躊躇していましたが、やってみると350mlでも何とかなります
「もうちょっと飲みたいな」という気持ちは常にあるのですが、ロング缶2本から1本に減らした時ほどはきつくありません。

そして次の10日間はこうなりました!

41日~50日

1日全く飲まない日を作ってしまったのですが、これは後で反省しました。
と言うのも翌日のビールが350ml1本では物足りなく感じたのです。
このフェーズでは「薬を徐々に抜く」と言うのをイメージする必要があるので、飲まない日を作るのは良くないようです。ここは新しい学びでした。

そして次はこうなります。

51日~60日

ついに一日あたりの純アルコール量が17mlを下回りました。
これはもう「缶ビールは飲まない」という事を意味しています
電子計りを使ってコップにお酒を注いで計って飲んでいきます


10mlにした場合飲んでいい量はこんな感じになります


純アルコール量10mlの時のお酒の量

焼酎をお湯割りで飲んでみると、そこそこ量があって満足できます
ワインはもう少し飲みたいと思ってしまう
ウイスキーは一瞬で飲み干せてしまうのであまりお勧めできません
この10日間の間は飲み会もあり、少しでっこみ引っ込みがありました

次の10日間は更に減りました

61日~70日

正直、「もう飲まなくても良いかも」って思える日が増えてきていました
でもここは「薬を減らしていくのだ」という思いで、飲まなくても良いと思った日も、決められた量を飲むようにしました。途中で少し飲みすぎていますが、それでも翌日は元に戻せています。
この「翌日飲む量が元に戻っている」というのが大きな成果です

私の年齢は50を超えていますが、この年になると「3ヶ月(90日間)単位で物事を考える」という事に慣れてくるように思います。
これは仕事で3ヶ月くらいかかるプロジェクトを多数こなしてきたからだと思う。その甲斐もあり、なにかにチャレンジする時にも90日くらいの計画を立てるのがそつなくできます。
今回お酒をゆっくり減らせてきたのは、そういう経験があったからかもしれません。
ここまでのアルコール量をグラフにするとこんな感じで推移してきました

純アルコール摂取量70日間の推移

徐々になだらかにはなっていますが、綺麗なカーブを描きながら減ってきているのが分かるとおもいます。
実際グラフを書きながら進めると、進捗が”見える化”されますので、前向きなモチベーションが高まります

つづく


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?