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#112「わかりづらい」のではなく「わからない」のだが。

人の振り見てわが振り直せさねばと思ったはなしです。

スタジオを開業してから8年目に突入していますが、だいたい年間のうち半分くらいは、平日の日中にスタジオ業務とは全くかけ離れた仕事をしています。ちなみに、心情的には「仕事をいただいている」が正しい。これからやや不満めいたことを書くけど、仕事をさせてもらえるのは本当にありがたい。いや、ほんとマジで。

いまだコロナ情勢もよくわからないし、それが落ち着いたところでひとたび感染症のようなものが蔓延したときの自営業のあっけない弱さをこの数年でヒシヒシ感じられずにはいられないので、「もう卒業したいな・・」と思いつつも止められないでいる仕事だ。

その仕事もコロナ禍以降は、ほぼリモートで完結できる体制を整備しているので、これもありがたくリモートで対応してもらっている。
となると、テキストでのやりとりは当然多くなるし、曖昧な指示や表現にモヤっと感が出てしまうこともある。


先日、とあるタスクの指示を受けてそのとおりに実施したのだが、指示を出した人から「こうしてください」と一部やり直しのような連絡がそのあとに来た。

「あれ?」と思いつつも、とりあえずやるべきことは先にやり、完了報告がてら「ちなみにですが記載されている”〇〇”はこの流れからはこういう意味ではなくて・・?」と、最初に届いた指示内容の再確認をしたところ、最初の指示を修正するような詳細な返信が来た。
その返信内容からは、どう読んでも、最初の指示から正しい内容をくみ取るのはむずかしい、というか、できない。単語の定義が最初の指示と途中で書かれていることとそもそも違うし。
何よりも冒頭に相手からの「わかりづらかったですよね」という文言にモヤっとした。
脊髄反射で「いや、わかりづらいじゃなくて、(どうやったって)わからなくない?これでどう理解しろと?」と思ってしまった。

冷静になればそれほど目くじら立てるほどでもないか・・と思いつつも、「わからなかったですよね」ではなく「わかりづらかったですよね」と言われると、どうも、こちらの無理解、無能を暗に指摘されているような感じがしなくもないと思った。
謝罪の場面でただ「申し訳ありませんでした」と伝えればよいのに、「不快に思わせたのであれば申し訳ありませんでした」と、わざわざ ”あなたがそう思ったのなら” みたいなのをくっつけちゃう事象になんとなく似ている。
やはりあまりよろしくないな。

過去を振り返って、自分が同じことをしていなかったかと考えると自信がない。
相手の指摘に対して、つい、言い訳めいたものを含んだ形だけの共感、反省、謝罪をおそらく何度かは絶対していると思う。今後気をつけねば。

ちなみに、「わかりづらかったですよね」も「不快に思わせたのであれば~」も、わりと近しい間柄だったらそれほど気にならなかったようにも思う。
なんというか、お互いをある程度知っていたり、これからもそこそこ近い付き合いが続けられると思っている相手から言われるのはなんとなく許容範囲になりそう。
よく知らない相手からの、形は整っているもののこちらに非を向けられているような表現は気になるのかもしれない。

もちろん誰であっても、そういう表現をしないように気をつけますがね。
という出来事でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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