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本番:自信を持つ意義、試合中に自信を持って臨むための思考(第8号2022/10/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。

今回のテーマは「自信を持つ意義」です。


スポーツ心理学では、自分に対して「自分はできる!」という感情を(自己効力感・自己有能感)持つことは、パフォーマンス改善に効果があると考えられています。

自己効力感は、特定の状況におけるある課題を遂行する能力についての認識である。自己効力感が高い人は、たとえ失敗を経験しても、ある課題を達成する能力をもつことを疑わない。

(G.Gregory Haff , N.Travis Triplett編 篠田邦彦・総監修「NSCA決定版 第4版 ストレングストレーニング&コンディショニング」ブックハウスHD 第8章 競技への準備とパフォーマンスの心理学より引用)

自己有能感は、課題を達成するのに必要とされる要求を満たせる可能性に対する気持ちである。(中略)有能感を感じている人は、前にやったことのある課題とほんの少しだけ違うことに挑戦するのを恐れない。反対に、能力がないと感じている人は、その分野に関係する課題にはいっさい手をつけようとしない。

(ヴァンデン・オウェール・Yほか編 スポーツ社会心理学研究会【訳】体育教師のための心理学 大修舘書店より引用)

「自分はできる!」という感情は、チャレンジを促す要素であり、そもそもパフォーマンスを改善する(現状を打破する)にはチャレンジしなければ始まらないわけですから、自信を持つことは大切だと思います。
とくに、試合には「自信を持って臨む」ことが必要。

ですが、実際には自信を持つことが苦手だったり、「自信を持ちたいけれど何を信じたら・・?」と、感じてしまう子もいる。

では、自信を持てない子に自信を持たせるにはどうしたらよいか?

わたしは「日ごろの練習での声がけ」がポイントかなと考えています。

本番となる試合や大会で出せるものは、日ごろの練習の成果であり、積み重ねてきたスキルやそれを支えるフィジカルです。
それらを積み重ねていく過程のなかで、「ちゃんとできるようになってきている」「成長している」「以前よりパフォーマンスアップしている」という認識をどれだけ強く持てているかだと思います。

誰に言われるわけでもなく本人自らがそう思えるのが一番良いですが、そういうタイプでない子の場合には、身近なコーチや保護者からそうした声がけをしてもらうことで、自信をつけていく。
積み重ねるのはスキルだけでなく、気持ちの部分でも少しずつ補強していくイメージです。


コーチからの声がけの事例は、こちらの記事にも書いています。ぜひ、目を通していただけたらと思います。
以前、フジテレビ系列で放送していた『ライオンのグータッチ』を題材にして書いたものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


◎今週のやってみよう!

今回は、肩回りのストレッチです。

【上体ひねり肩ストレッチ】

①正座をした体勢から右肩を床につけて上体をひねる。
②左手を後方に伸ばしながら左の肩甲骨を真ん中に寄せるように意識してストレッチ。反対も同じようにやってみてください。

ポイントは、右肩を床についているときは左胸を開く、おへそを斜め上に向けるように左手を後方に倒して、左の肩甲骨を真ん中に寄せる感覚をつかむことです。
左手を床に近づけることはあまり意識しなくてよいです。肩甲骨を真ん中に寄せて胸を開く、です。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。