試合:試合前の準備とは?(第56号2024/2/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは試合前の準備についてです。

試合前の準備というと、どのタイミングを想像しますか?
ネット検索すると「試合前日」「試合直前」「試合1週間前の過ごし方」あたりがサジェストで多く出てきますね。

試合前の期間(いつから)と準備(具体的に何を)については、競技特性(個人か団体かも含めて)や個人の好みによっても異なると思いますが、ここ一番の外せない大きな試合や大会については、少なくとも1ヶ月前、できれば1ヶ月半前から準備段階に入ることをお勧めしています。

そして、ここでいう準備の具体的な内容は「試合に向けた練習メニューの作成と実践」です。

わたしがパーソナルトレで関わっている子たちは審美系の演技競技者が多いので、その競技特性に沿って説明すると、
たとえばふだんの一般的な練習メニューを大まかに分類すると
・基礎練習
・スキル練習
・通し(音楽をかけて)練習
の3つです。

試合に向けての練習メニューについて、とくに何も意識せず「試合日程が近づいてきてスキル練習だけをたくさんやる」「試合直前の3日間は通し練習しかしない」という準備では果たして本番で練習通りの力が発揮できるだろうか?と疑問を感じます。

もちろん、そういうやり方が合っている人もいると思います。
ですが、演技系競技では必ず基礎の動きも見られる(評価対象)、基礎練習はできていても積み重ねが重要(日々練習することで、より自動化され洗練された動きに近づける)、通し練習を試合直前にガッツリしてしまうことで疲労が試合当日に残らないか?など気になります。

また、気持ちの準備(メンタル)も、練習を通して醸成されるものでもあるので、さきほど書いたような練習方法では、緊張しやすい子は当日落ち着いて演技するための対策ができているのか、失敗したときに気持ちを切り替えられるのかという部分もひっかかります。

なので、少なくとも緊張しやすい子については、もう少し工夫したほうが良いと考えます。
直前に追い込みをかけるような練習ではなく、余裕を持って試合当日までの日程を区分けして、スキル練習の取り組みかたや通し練習の目的などを細かく分けて、気持ちの準備も整うような練習メニューです。(*)

球技や記録系の競技も、試合を想定した対戦形式の練習、タイム計測を試合直前に多く取り入れることもあると思います。
その場合は、身体の疲労・回復レベルや気持ちの準備も含めて万全かどうかを再度見直してみてはいかがでしょうか。

(*)具体的な内容は下記の記事の中断に関連した内容を記載しています

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最後までお読みいただきありがとうございました。



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