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#25 お金と幸せについて考えるキャンペーン

ちょっと前に、「億男」という本を読みました。本屋大賞ノミネート作品、今年の秋に映画化もされる予定で、話題になっているようです。

ストーリの詳細はこちらを参考下さい。

この映画の上映に向けたキャンペーンでもあると思うのですが、文藝春秋社で「お金と幸せについて考える」企画があります。面白そうなので考えて応募してみようと思っています。

「あなたの幸せはいくらで買えるか?」というテーマで、金額とその理由を20字以内で回答して応募するキャンペーンです。

ちょっとしたコピーライティングのようなものでしょうか。大賞作は賞金もあるみたい。(記載が曖昧なのでわからないけど100万円??)


この話を友人としたときに気づいたこと。みなさんは「お金」と聞いたときに、何を思い浮かべますか?
硬貨?札束?通帳の数字?電子マネー?シャンパンとか飲んじゃっているパリピ?それとももっと別の何かでしょうか、最近だと仮想通貨の名前とか。

「自分にとってのお金とは」ということを考えるとき、何を想定するかは、結構、ひとそれぞれ幅広いと思うし、その想定したものがその人にとっての「幸せ」と関連しやすいのではないかな、と思いました。

「お金」と聞いたときに私は現物を思い浮かべます、千円札とか万札。友人は、取引金額のような数字が頭に思い浮かぶのだそうです。

現物が思い浮かぶ・・といいつつ、実はこの「億男」を読むまで、現物の大きさをしっかり把握していませんでした。

「億男」の中では、主人公の一男が落語研究会の親友、九十九から「お金は好きか?一万円札の大きさは知っているか?」と聞かれ、「・・・分からない」と答えた一男に九十九が言うセリフがあります。

「どれも調べればすぐ分かることだよ。調べなくても、定規をもってサイズを測り、秤をもって重さを量ることなど五分もあれば済むことだ。一男くん。そこで君に言わなくてはならないことがある。つまるところ、君はお金が好きじゃないんだ。だって自分の体重や今日の夕飯は気にしているのに、毎日触れているお金の大きさや重さを測ろうともしていない。本当に興味があれば、お金のすべてを知ろうとするはずなんだ。(中略)つまり、君はお金に興味がないんだ」 (「億男」川村元気著 文春文庫より)

これを読んだとき、ハッとしました。私も「お金」と聞いて、おぼろげにお札が思い浮かぶのに、大きさなど全く知らなかったし興味もなかった。でも「お金持ちになりたいか」と聞かれたら主人公と同じく「なりたくないと言ったら嘘になる」という回答をします。

一万円札は縦76ミリ、横160ミリ、重さ1グラム。五千円札と千円札の縦は一万円札と同じで横はそれぞれ156ミリと150ミリです。ちなみに、千円札の横幅は、私の左手人差し指と親指までの長さとピッタリ一致します。

お金について考えるとき、私は具体的に大きさと重さをイメージするようになりました。そうすると不思議なことに、確かに今までより、しっかり向き合えているような気持ちになります。
自分の財布にあるお金だけでなく、仕事柄、他人様からお支払いいただくお金に触れることも多いし、帳簿につけられる数字、通帳に記入される数字、とにかく日常的に何気なく考えるお金に対して、少し見方が変わったというか幅が広がったように思います。

冒頭のキャンペーンである「あなたの幸せはいくらか」ということはまだ考え中ですが、頭に浮かぶものをクリアにイメージする、というのは、興味あることを考えるうえではとても大切なのでは、と気づきました。


そういえば、先日、たまたま買い物に出かけた際に、オシャレなある一点ものを見つけまして。お世話になっている方に合いそうだな~と思いつつ、身につけるものだったこともあり、ピッタリ大きさが合うかどうか曖昧で、買うのを一瞬悩みました。
でも、思いがけず役に立ったのが、指。左手人差し指から親指まで15センチ。これを頼りに、「合いそうだ!」と確信を得て買うことができました。

直接ではないけれど、お金と幸せを考えるヒントになりそうです。



もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。