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【Interview】コドモドラゴン――心の中を噛み砕き、見出した“エゴ”

2月28日にリリースされた23rd maxi single「噛砕」。「噛」と「砕」というツートップの楽曲が収録されている今作は、実質両A面シングルとも言える充実ぶりで完成した。コドモドラゴンの新境地なサウンドを生み出した背景について、メンバーに話を聞いた。また、3月10日から4月26日の東京キネマ俱楽部でのツアーファイナルまで全13ヵ所を回るONEMAN TOUR「噛ミ付ク、最適解。」にも注目してほしい。今、彼らを支持する者へ贈る、熱く赤裸々な想いを受け取っていただきたい。

【タイトル先行だったんですよ。“嚙砕(かみくだく)”っていうワードだけ出てきたんです】

――今回リリースされたmaxi single「噛砕」は、いつ頃から構想をしていたんでしょうか?

ハヤト 曲を作り始めてからだから、完成する1ヵ月前くらいかな。

チャム 完成したのが1月末なので……。

ハヤト 今年に入ったぐらいですね。タイトル先行だったんですよ。“嚙砕(かみくだく)”っていうワードだけ出てきたんです。っていうか、「タイトルくれ」って言われたから無理やりつけた。

――無理やりにしては、いいタイトルつけましたね。

ハヤト ホントっすか? 「とりあえずこれかな」って漠然とした感じで決めたんだけど、曲を作る前からそのタイトルに飽きてきちゃって。「変なタイトルつけちゃったな~」と思ってたんですけどね。メンバーにも、「表題の曲タイトルは別でつけそうな気がする」って言ってたくらいだったから、もう数日のうちに飽きちゃったんですよ。結果的に、曲を作っていくうちに意味のある感じになっただけなんです。ホント、“たまたま”ね。

――毎度のことながら、“たまたま”なテンション感でこれだけの曲ができるんですからすごいですよね。実際、「噛(かむ)」と「砕(くだく)」というタイトルの2曲が揃っていて、両A面のような捉え方もできるのが面白いなぁ、と。

ハヤト うん。作品としては両A面扱いの感覚ですよ。

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