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【Interview】ザアザア――新境地で描かれた月に見る孤独

SINGLE「月夜見」(ツクヨミ)をリリースした11月30日に、なんとサプライズで「アル中」というシングルもリリースされた。対極にある両作品についてインタビュー! 「月夜見」では、ザアザアとしては新鮮に映る“和”のテイストを用いた世界観に注目だ。8周年を迎え、ワンマンツアー「雑音」を回っている彼らの軸はブレることはなく、同時に日々進化を遂げている。その様子を感じていただけるメンバーの声をお届けしよう。

【「アル中」――中毒者(ファン)に捧げる問題作!?】

――今日はシングル「月夜見」のお話を伺おうと思って来たのですが、なんとその発売日の11月30日に「アル中」というシングルが“サプライズ”でリリースになりましたね。

零夜 「月夜見」の制作と並行して出来た曲だったんですよ。お酒の事をテーマにした内容になるだろうから、これは別で出した方が面白いんじゃないかっていうような流れだったと思うんですけど……。

――ちなみに、メンバー的に「アル中」は〈攻めてるな〉と思います?

零夜 う~ん、自分的にはそんなに(笑)。きっと世間的に見ると〈過激だね〉っていう感じなんじゃないですかね? 自分たち的には〈こういう曲も良いよね〉ぐらいにしか思っていなかったし、もちろん〈攻めた曲にしよう〉と思って作っていたわけでもないし。

春芽 僕も、そんなに〈うわ、これは攻めてるな〉っていうイメージは特に無いですね。ザアザアとしてまた新しい事をしてるねっていうのはあるかもしれないけど、まあ、こういう曲もアリかなって。

亞ん むしろ、面白い曲に仕上がったんじゃないかなと思いますよ。“アル中”っていうテーマは一葵さんが持って来たんですけど、最終的には楽しいというか面白い曲になったと思います。ザアザアらしいし、他には無い曲になったので結構気に入っています。

――スリリングな感じもザアザアらしさの1つであると思ったんですけれど、どうしてさっきあんな事を聞いたかと言うと、いただいた資料に〈中毒者に捧げる問題作〉って書いてあったんです。

一同 (笑)

一葵 “問題作”かどうかはわからないけど、こんなにダイレクトにアルコールに依存している事をツラツラ書いてる曲って一般的にはあまり聞かないから、ある意味攻めた曲にはなったかなと思っています。

――でも、どうしてアルコールをテーマに曲を書こうと?

一葵 春くんと零夜くんが結構お酒を飲むんですよね。お酒を飲む人が身近にいるっていうのと、お客さんでも結構飲む人がいると思うので、そういう人たちの歌を作ってみたいなと思ったのがきっかけです。

――あれ、一葵さんはお酒飲まれるんでしたっけ?

一葵 僕はちょっとですね。

――亞んさんは?

亞ん 1人では飲まないですけど、みんなでいたら飲みますかね。でも僕、すぐ酔っぱらっちゃうんで、ちびちび……(笑)。

――(笑)。確かにテーマやワードは攻めている感じはありますけれど、一葵さんらしいギミックもある歌詞になっているなと。

一葵 そうですね。“らしさ”は残しながら作れたと思います。音もかっこいいし、ちゃんとメッセージもわかりやすくて良いバランスの曲になったと思っています。

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