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【Interview】DaizyStripper――9th FULL ALBUM「FUJIYAMA」遂にリリース!その全貌を語る。

前回は、先行配信された「HATSUYUME」を中心にアルバムについて聞いたインタビューをお届けしたが、今回は遂に完成しリリースされた9th FULL ALBUM「FUJIYAMA」の全貌について詳しく話を聞いていこうと思う。活動16年目を着実に一歩ずつ歩んでいくことを“FUJIYAMA”というタイトルに準えたテーマを通して伝える作品……しかし、今回のアルバムから感じられるパワーの要因は、確固たるコンセプトだけではなさそうだ。是非、8月2日にリリースされたアルバムと合わせて今のDaizyStripperがバンドや音楽にかける意気込みを感じていただきたい。

【すべてが“FUJIYAMA”につながるアルバム】

夕霧 まず、前作の「INFINITY」というアルバムがメチャクチャ良いものが出来たにも関わらず、情勢上どうしても不完全燃焼に感じる部分があったんですよね。その時に作品が出来るまでの工程も大事だけど、それ以上に出来た後がすごく大事だっていうことが本当に身に染みてわかったんです。だから今回の「FUJIYAMA」はガッツリとツアーを回って、しっかりとみんなに届けてアルバムを成長させたいんですよね。ツアーをやり切って送り出すみたいな、親心的な気持ちが強いです。

――まさしく「フジヤマノボレ」、タイトル通りのツアーになりそうですね。とはいえ、今回のアルバムは、手作り感が強いという制作過程も特徴だったと思うのですが……。

風弥 環境が変わって一発目の制作だったんで、果たして完成するのか、今までと同じクオリティー……もしくはそれ以上の作品を作れるのかっていう不安も大きかったんで、まずはちゃんと形になったことが本当に一安心ですね。そういう意味では、達成感はすごくある。今のありのままの自分たちというか、15年間やってきたことがそのまま詰め込まれた作品だなと思っていて、“FUJIYAMA”っていう一貫したテーマの中でも1曲ごとに住み分けが出来ている、バランスが良いアルバムになったと思います。

 もう、まずは出来上がったことがシンプルに嬉しいっすね!もちろん、今まで出したアルバム全部が好きだけど、俺個人的には今回の「FUJIYAMA」は一番達成感があったかな。15年経っても、達成感を更新出来るのは、やっぱり嬉しかった。

――達成感を更新出来た一番の理由は、どういったところにあったと思います?

 風弥くんが言っていた制作環境の話になるんだけど、ずっとお世話になっていたエンジニアさんが変わったことで、チャレンジしたことが多かったんですよ。新しく関わってくれる人と一から阿吽の呼吸を作る作業というか、自分の好きなギターの音を改めて伝えるいいチャンスだなと思って。今まで信頼とリスペクトを込めて任せちゃっていた部分があったけど、もっと自分のギターの音とか自分が作った曲に責任を持とうと思ったんですよね。でも、みんなで一緒に作品を作っているからには自分の意見が100%じゃ面白くないから、周りの意見も入れながら、ちゃんとバンドの作品として形に出来たっていうことが大きいかな。

まゆ 15周年のツアー前後の制作だったのもあってバタバタしていたのもあったんですけど、結構考えて曲を形にする時間もあったんですよね。自分の作曲した曲は今までよりも自分の頭の中で形にしたものをメンバーと作るっていうことも出来たし、他のメンバーの曲でもアレンジの工程でのやりとりの一つ一つが勉強になったんです。だからすごく音楽出来てるな~とも思ったし、実際にアレンジも凝れたんですよね。今まで以上に自分たちの力で作品を作らないといけない状況になって、みんながイメージを強く持って制作していたからこそ1曲1曲が色濃くなったと思うし、かっこいいアルバムになったんじゃないかな。

Rei 完成して今思うのは、本当に富士山みたいなアルバムだったなっていうことで。今メンバーも言ってたように、富士山を登るにもいろんな苦労があったりすると思うけど、その苦労があった上で見える景色は絶景だと思うんですよ。だから、制作過程も含めて理にかなったアルバムになったと思う。

――すべてが“FUJIYAMA”につながると。

Rei うん。大変なこともあるけど、それでも一歩一歩進んでいこうっていうことを具現化出来たんじゃないかな。間違いなく素敵なアルバムになったと思います。

9th FULL ALBUM 「FUJIYAMA」

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