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【Interview】Ashmaze.――苦悩に寄り添い、導く“ニルヴァーナ”

1st FULL ALBUM「NIRVANA.」が6月14日、遂にリリースとなる! 前作「サイレン」にて“Ashmaze. 第1章の完結”を明言した彼らが、次なるステージへ進んで行く上でも重要な作品と言えるアルバムについて語っていただいた。
現在行っているONEMAN TOUR 2023「UNITY」では、タイトルのごとくバンドとファンとが一致団結することを目的として、8月4日に恵比寿LIQUIDROOMにて控えるツアーファイナルまで各地へ赴いていく。これまで掲げてきた“苦悩の出口”というコンセプトを確立させつつ、そこから発する想いはどのように発展していくのだろうか? 今に辿り着いた、5人の進化を伝えたい。
 
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7月28日(金) 18:00 ご応募締め切りました。
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【僕らの真意をリスナーに訴えかけるというか、“こういうバンドですよ”っていうのをちゃんと伝えられるアルバムにしたかったんですよね】

 ――早速ですが、初のフルアルバムはどういうヴィジョンのもと制作し始めたんでしょうか?

双真 自分の中で一番はじめに出すアルバムは、苦悩に寄り添うというAshmaze.のコンセプトに沿った曲たちで、僕らの真意をリスナーに訴えかけるというか、“こういうバンドですよ”っていうのをちゃんと伝えられるアルバムにしたかったんですよね。「NIRVANA.」っていうタイトルも、パッと聞きアメリカのバンドを思い浮かべる方が多いと思うんですけど、この言葉には“涅槃(ネハン)”という意味があるんです。バンドコンセプトでもある“苦悩の出口”は、苦悩から解放された状態と繋がるなと思って、それを“悟りの境地”という意味に重ねて“NIRVANA”という言葉をタイトルにしました。

詩結 前作のシングル「サイレン」をリリースした時の取材で、双真が「Ashmaze.の第1章の完結」みたいな言い方をしていたと思うんですけど……。

――はい。そのお話を経てのアルバムなので、そこもポイントに置きながら伺っていきたいと思っていました。

詩結 いわば、「サイレン」までは双真自身の内面というか、双真の過去の悩みや実体験を歌っていたんですよね。それを経て、今は救う側に立ったというか、立ちたいというか。だからといって歌詞やコンセプト的なところがガラッと変わったかと言えばそうではなくて、しっかり元からあるテーマやコンセプトに立ち返っているところもあるけど、やっぱり表題曲の「ニルヴァーナ」の歌詞を見てもらえればわかる通り、“自分がこうだった”っていう話よりも双真のメッセージの方向がもっと外に向いた感じはしますよね。

双真 過去のプロセスがないと、“どうして救いたいのか”がわからないと思うんですよ。だから、第1章は“こういうことがありました”ということを伝えて、第2章はバンドの立ち位置として“だから、こうする”っていうものをより明確に決めていきたいなと。表題曲の「ニルヴァーナ」は、言ってしまえばそれを1曲にまとめている感じで、まさに“Ashmaze.はこういうバンドだよ”っていう曲ですね。

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