サイト分析「三菱地所レジデンス採用サイト」
今回、じょんそん さんリスペクトで、勉強を兼ねてサイト分析を行いました！
実はこれ、PLUS-Dさんとの勉強会で僭越ながら発表させていただいた内容を加筆、修正して掲載しております。様々なフィードバックを頂きその節は本当にありがとうございました！
今回、分析したのは三菱地所レジデンスの採用サイトになります。
このサイトの目的とは？
企業のネームバリューよりも会社自体のビジョンに共感する学生を採用、ミスマッチを防ぎたい。
何故そう考えたか？
この企業の抱える問題点を考えた際、ギャップを感じて人材が定着しないという課題を抱えているのでは？と考えたため。
リサーチをしてみるとこの企業自体は
・親会社の三菱地所は三井不動産と並ぶ不動産事業のTOPで高待遇。
・グループ企業ということで三菱地所レジデンス自体の知名度も高く、就活生の人気は高い。
ということで応募自体は非常に多い、人気の企業であることが伺える。しかしその一方で
・給与の水準が同種他社と比べると低い傾向。企業評価サイトではここを指摘するレビューが多数。
・統合前の会社（藤和不動産）のスタイルを踏襲している部分があり、ギャップを感じている人も多い。
という意見もあり、給与について調べてみると上場企業の不動産ランキングでは57社中32位と決して高くはない結果。特に「三菱地所」の平均年収が約1100万に対して「三菱地所レジデンス」は約630万と開きがあるため、給与面でのギャップは確実にある環境であることが分かった。
そのことから、「三菱地所」のネームバリューを期待して入った新卒者とのミスマッチが起きているのではと考えました。そのため給与やネームバリュー目当ての学生よりも、会社のビジョンや働く姿勢自体に共感する学生を呼び込みたいという狙いこそが、このサイト最大の目的であると定義しました。
サイトデザインの方向性
→飾らないトーンで真摯さを伝える
三菱地所レジデンスが伝えたい企業姿勢、それは仕事に対して真面目で誠実な企業であるということ。「一生ものに、懸ける」をコンセプトに、真摯な企業であることを伝え、その姿勢に共感する学生から応募を増やしたいという狙いがある。
そのため企業としての誠実さ、真摯さをドキュメンタリー的な飾らない写真とコピーで表現。ストレートにメッセージを伝えている。
写真
やや暗めのトーン、笑顔が少ない写真をあえて採用。
→飾らないリアルな表情を見せることで、仕事に対する真剣さ、真摯さをビジュアルで訴求。
フォント
1_本文は全て明朝体
→真面目さ、知的な印象を与えるフォント。企業姿勢に合致した選定。
2_見出し、会社メッセージにA1明朝体を使用
→モリサワ最初期から長く愛されているオールドスタイル書体。フォントの歴史、生い立ちから「一生ものに懸ける」という企業コンセプトを体現
3_手書き文字
→明朝のみでは冷たい印象もあるため、人の熱量、温もり感じさせるための手書き文字を随所に使用。
レイアウト
写真、フォントに続きレイアウトまでキッチリとし過ぎると窮屈で硬過ぎる印象を与える可能性がある。グレーの背景を敷く、要素や見出し位置をズラすなど敢えて動きのある配置をすることで、窮屈過ぎる印象を与えないようにバランスを取っている
TOPページ
キービジュアル
現場のリアルな日常がスライダーで移り変わるキービジュアル。社員の真剣な表情を見せることで仕事に対して真面目で真摯な企業であることを印象付けている。
縦書き＋A1明朝での企業メッセージ
企業メッセージを縦書き＋A1明朝で表示
視野角や筋肉の構造などの影響により、横書きより縦書きの方が読了時間が長くなるとされており、一番伝えたいメッセージをじっくりと読ませるため、縦組みで配置。
社員紹介
社員をすべて正面からのカメラ目線で掲載。温かみのある手書きメッセージと合わさって、しっかりと向き合って伝えたいという誠実な姿勢を感じさせる。
採用情報を見る
サイトの後半、CVとなるこのエリアにも再度コンセプトを大きく掲載。
何度もプッシュすることで企業の芯となる姿勢をより印象付けている。
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