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比較から思考をめぐらせる

和と洋を同じ空間で感じる

昨日、八重洲にあるアーティゾン美術館へ行ってきました。
目的は特別展「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」を観るため。
この土日まで(2021年1月24日)なので滑り込みです。

「東西文化が生んだ美術」と銘打たれたていることもあって、日本の琳派とヨーロッパの印象派がバランスよく展示されていました。
和と洋(便宜上そう呼びます)の作品が同じ空間に展示されていることは特段珍しいことではないですが、今回のようにカテゴリー(琳派、印象派)をはっきりさせて展示したものはなかなか無い気がします。
特別展としてぎゅっと一つの空間に作品が展示されていると、より集中して濃く観ることができる。
章立てのキャプションを読み、作品を観ていくと、全然違う世界の作品たちの「何が」、「どのように」違うのかをどんどん頭で考えていくので楽しかったです。

比べてわかる良さがある

私は比べてみることが好きです。
それは大学生の頃ぐらいから意識し始めていて、
卒業論文では古代中央アジアの壁画から東西文明の比較と混ざり合いについて書いていたし、
東京に出てきた時も「外からも見ないと地元の良さは分からない」と思っていました。
「比較」、「比べる」と言うとネガティブに捉える方もいるとは思います。
しかしそれは比較したものをどう扱うかの問題であって、まずは比べて判断材料を増やすべきだと考えています。

そうして私は東京も地元である京都もどちらもより好きになりました。

とりあえず触れてみる

比べるためには一つ以上のものを相手に選ばなければなりません。

『鬼滅の刃』と『ワンピース』

「イチロー」と「ピート・ローズ」

「トヨタ」と「テスラ」

「みちょぱ」と「ゆきぽよ」(私には判別がつきません…)

つまり"A"というものと何かを比較するためには"B"という"A"に見あった相手が必要。
相手を見つけるスキルも要するわけです。
もちろん普段からそんなことを意識して考えてたりはしていませんが、いかに相応しい相手を見つけられるかが、重要となる場面はあったりすると思います。
その時に相手をしっかり見つけられるか。
そのためには日々色んなものに触れることが大事になってきます。
しかし、身の回りだけでは知ることのできない世界もある。
そんな時に本に触れてみるのはどうでしょうか。

文末にいくつか本を載せていますので、ぜひ読んでみてください。

好きなことばかりじゃなくて、知らないこと、苦手なことも触れてみる。
そうすると意外と面白かったりするし、自分が持っているものとの繋がりにも気づけることもあります。
飛び込む勇気が新しい世界を見せてくれて広がっていく。
知ることは広げることだと思います。

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気軽に違う世界を知る本

今回は日本人からみた違う国を書いた本を紹介します。
著者の目線で語られる話は、より近い目線で観ることができるのでは無いかと思います。

『ニューヨークで考え中』近藤聡乃

漫画家、アーティストの著者がニューヨークでの生活をコミックエッセイで書いています。
生活感のある話が多く時事性ネタも入ってくるので、生のニューヨークを知ることができます。
3巻以下続刊

『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

大量発生したしたバッタの除去技術を開発するためにアフリカへ行った研究者の日々を書いたノンフィクション。
日本じゃありえないことが普通に楽しく書いてあって読み物として面白いです。
こちらは絵本版も出版されているので、読んでみで面白かった方はお子さんへそちらもぜひ。


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