服好き中年男子の乱筆乱文④(好きなメーカー【その①】)
基本的にスタイルのあるメーカーさんが好きです。
「元々靴屋だったので靴一本で現在も作り続けてる」みたいな所。
知名度を活かして有名デザイナー呼んできてマーケッター雇って色々作って賑やかにやってます。的なところにはスタイルが無い…
一方で変わりゆく時代のニーズを全く無視して「新しい素材や縫製にはチャレンジしない」ってのはメーカーとは言えない…
今回はそんなやや辛口ストイックな私(財布の紐は甘口ワガママなのに)好きなメーカー、ブランドを思いつくままに上げて、簡単なコメントを書いてみるという完全なる自己満足の回となります。しかも沢山有りすぎて複数回に渡ります。
私の好きなブランド・メーカーって数年で何故か豊田貿易さんにライセンスされます。そして値段も上がります…。
本当に見張られてるとしか思えません…勘弁して下さい(笑)
アスペジ(ASPESI)
ミニマムで無駄が無いのに何故か遊びとエッジを感じる最愛メーカー。
素材使いも色遣いもサイジングも本当にオシャレ。自分のレベルが上がれば上がるほど再認識するアスペジの凄さって感じのイタリアメーカーです。
大学の卒業旅行でフィレンツェでショップを見つけて以来日本にライセンシーできる前からずっとずっと着ています。今年もコットンポプリンの後染めジャケット買ってるし、30着は買ってますね。
有名なのでご存知の方多いかと思います。青山にオンリーショップもありますし。フィーゴさんから豊田貿易さんにライセンス移ってます…
サントーニ(SANTONI)
靴はマニアが沢山いるので、賛否出てくると思いますが私は1番ここが好きです。イギリス靴ももちろんカッコいいし(エドワードグリーン)、イタリア靴でもっとセクシーなところ(ベルルッティもファストトラック始めカッコセクシーな靴沢山あります。持ってるし履きました)フレンチもスタイルあります(パラブーツカッコいいです)もあるんですが…やっぱりココです。
何がいいって
①マッケイ製法(グッドイヤーウェルトでは無く張り替え効かないけど爪先がスッキリしている)」の中でダントツにカッコいい
②毎日でも履ける軽くて良い革使ってるので足が痛くなりにくい
③カラーリングがイタリア的なセンスのある遊びの効いた良い色から王道カラーまで幅広くある(事が多い)
この3つです。
メッシュ編みのサンダルライクなレザーモンクスリッポンなんて阪急限定カラーも合わせて3色買って春夏ずっと履いてます。
唯一の欠点は靴の中が大概オレンジ色のライニングで最初絶対に靴下がオレンジになる事。黒い靴下で履きましょう。
リーガルさんからストラスブルゴさんにライセンス移りましたね。最近高くなってきてたので今後は一層の値上げがありそうです。
CPカンパニー(CP Company)
ここもメジャーですね。イタリアの高級スポーツウェアカンパニーを名乗るオシャレアパレルメーカー。創業者がセンス抜群で、革新的な服作りをされていたのを受け継いでいる感じはします。最近はライセンシーが作ったんじゃ無いかってくらい手抜きのアイテムもありますが、ゴーグルジャケットやミリスポテイストなカーゴパンツなど本気のヤツはめっちゃカッコいいです。
ブランドロゴを配したプラスチックのパッチをアイコン的に付けてきますが、それは何か余計な人が後から考えちゃったんだろうな〜って残念なところ。
ジェイクルー(Jcrew)
日本撤退してしまいましたが(いつの話やねん…)外資ビッグストア系アパレルの中では群を抜いてカッコ良かったです。アメリカ系ですね。
バナリパをアメカジに振ってサイジングを丁寧にしてもっとカッコよくした感じ。
カラーバリエ豊富なコットンTシャツとアメリカンチノ、カーゴ、ネルシャツはアンダー1万円で凄くカッコ良かったです。大学時代から撤退の年まで年に10回は買いに行ってデイリーユースのアメカジアイテム買ってました。今はオンラインで一部だけ買えますが、日本展開無くなってからサイズが難しくなってしまった感ありますね。ジャパナイズかアジアナイズしてたのかな。
今年BEAMSさんか別注で手掛け始められたのでまた戻ってきてもらえたら嬉しいなと思うオススメブランドです。
オアスロウ(orslow)
日本メーカーです。ワーク、ビンテージ、ミリタリーの復刻が上手い。ミリタリーの軍物流出デッドストックって高額の割にアームホールが太かったり細かったりと色々今着るには癖があるモノが多いんですが、「デッドストックから着想を得て現代服にする。治すところは直し、テイスト残すところは残す」が上手いなと思いますね。
最近は日本メーカーでA VONTADEさんAUBERGEさんなどワーク、ビンテージ、ミリタリー復刻系の選択肢が増えてきましたが、ここは老舗です。
価格的にも拘りのちょうど良さ的にもこちらかなってなります。
ワークジャケット、ファティーグジャケット、ペインターパンツなど気付けばここのモノを買ってます。
ネペンテス(NEPENTHES)
こちらも日本発メーカーです。
ここで通の方が読むと「あー分かるな〜」ってなるかもしれないなと思い敢えて「ネペンテス」と書きました。ネペンテス全面で出してた頃のネペンテス、ニートルズ、ガーメンツはどれも最高にカッコ良かった。学生、社会人駆け出しの私にはお金あるだけ買いたかった憧れの服でした。
エンジニアードガーメントとニートルズ、サウス2 ウエスト8を産んだ元のセレクトショップ兼メーカーです。
ここの服は本当にカッコ良かったです。20着はあったかな…というくらいに好きでした。
最近はちょっと私の中のランキングでは下火になっちゃいましたが、今でもリビルドシリーズとか攻めたモノ作りの服は買ってます。今もチェック柄の上からタイダイかけたシャツを悩み中です(笑)
ただ…昔より「金儲けに走ったな〜」と「中の人変わったのかな〜」なんて思ってる人私以外にも居そうな気はします。
衒いすぎたりシーンに寄せ過ぎたりマーケティングに押されたなと。服作りから押してきて欲しかったなと。
今も全然通用するなと思える「トラッドな立ち襟ジャケット(裏地がペイズリー)」「ただのコットンワークジャケットなのによくよく見ると紺に紺のペイズリー」とかチラ見せのカッコ良さみたいなスタンスが大好きでした。ああいうのまた作って欲しいな。
一度は来て欲しい誇るべき日本のブランドです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?