ChillTime☆カウチサーフィンのこと。
若い頃に一人旅を続けていて、たくさんの出会いがあり、また、施しを受けたと感じています。
年齢も落ち着いてきて、自分が旅先で受けた施しをお返ししたいと思うようになり、そんなときに私が知ったのがカウチサーフィンでした。
バックパッカーなどカジュアルに海外旅行・国内旅行をしていてカウチをサーフ(宿泊のこと)させてもらいたい人と、彼らを宿泊させてあげたい人たちを結ぶネットワークコミュニティの名称で、アメリカの若者の間で生み出されました。
あるとき、このコミュニティを使ってチリの若者を泊めてあげた静岡の友人から「20代前半の男女なんだけど、彼らは次に東京へ行くというので、ノワさんのとこに泊めてあげられないかな」というメッセージをもらい、友人からの紹介ならば安心できると思い、ひとつ返事で引き受けました。
彼らは大学でフィルムを撮っていると言っていて、小津安二郎が好きというので、鎌倉へ連れていき、お墓参りも案内してあげました。
平日は私が仕事なので、自転車を借りて秋葉原や根津の方まで観光していたようです。
それをきっかけに私もそのコミュニティに登録し、いろんな旅人を家に招きました。
フランス人女性とは葛西臨海水族園へ行ったり、アメリカ人青年とは築地市場でマグロの競りを見たり、チェコの若いカップルは建築を学んでいて、川崎市の古民家を見てまわったりもしました。
中でも、イタリア人の姉妹は〈オタク〉を公言していて、渋谷のまんだらけで何時間も楽しそうに過ごしていました笑。
ちなみに大抵が靴を履いたまま玄関から上がっていましたね笑。
他にもたくさんの方たちを家に泊めたのですが、10年以上も前のことなので、記憶が薄れ始めています。
してもらった施しは忘れずとも、してあげたことは恩着せがましくしないようにしたいので、忘れていくくらいがちょうどいいと思っています。
とはいえ、中には今でもつながりのある人たちがいて、結婚して子どもができたり、学生から仕事に就いて社会貢献している人もいます。とても頼もしいものです。
私自身が旅をして受けた施しをお返ししたつもりが、そのような元気な報告をもらい、再び温かい余韻に浸ることがあります。
旅はいいものですね。
また私も一人旅を再開したいです。
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