『ハイキュー‼︎』きっかけでVリーグにハマった話:作中におけるVリーグの位置づけ

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※この先、『ハイキュー‼︎』最終章のネタバレを含みます

Vリーグの魅力。
今回はこれを語る上で、そもそも『ハイキュー‼︎』本編においてのVリーグが、いったいどのような位置づけだったのかをおさらいしたいと思う。

『ハイキュー‼︎』全45巻のうち、42巻までは日向が高1の頃の4月〜春高開催の翌年1月がメインでストーリーが進む。
その後3年生が卒業する3月に少しだけ触れると、いきなり数年後に“ビュン!”と飛んだ。
そこでは成長した日向がブラジルでビーチバレーの武者修行をする姿や、帰国後Vリーグの1部(V1)チーム『MSBYブラックジャッカル』に入団しているところなどが描かれる。
そしてなんと言っても、同じくV1のチーム『シュヴァイデンアドラーズ』所属であり、かつての同期である影山と再会し、公式戦をついに実現させるシーンが印象的だ。
同じ烏野高校のバレー部仲間でありながら、常に競い合い、ライバル意識を持ち続けてきた日向と影山が、大人になり、公の場でネットを挟んで対峙する“初めての瞬間”
そして高校時代、烏野の対戦相手として2人を熱くさせ、より一層バレーボールに夢中にさせた牛島や木兎、宮侑や星海が大集合する“久しぶりの場所”
この大切な2つの要素を重ね合わせるようにして、高校時代よりもダイナミックかつ魅力的に描かれた最終章・Vリーグ編。
それはもともとVリーグそのものが、約8年半に渡って連載されてきた『ハイキュー‼︎』の“最高到達点(クライマックス)”に据えられて然るべき、絶対的な概念である、ということではないだろうか。

そうして最終章を読み終えた瞬間、私の中でのまだ見知らぬVリーグの印象は、『ハイキュー‼︎』を通していきなり強大なものに変わった。

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