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サイクリングがしたい

 テレワークとして仕事中ではあったが、スマホを確認したところ、注文していた本が届いたことが分かった。早く届かないかな、と気にしていたこともあり、就業時間中ではあったが、マンションの入り口にあるポストまで、本を取りにいくことにした。
 小学校から帰ってきていた娘が家にいたので
 『一緒に取りにいくか?』と私は娘に声をかけた。娘も久しぶりに父親と会話をしたいと思ってくれていたのか、いいよ、と一緒についてきてくれることになった。
 『夕方だけど、晴れていて、まだ暑いな』私が娘に話しかけると、娘は
 『そう言えば、昔パパとよくサイクリングで公園に行ったよね。またパパと公園に行きたいな』私に、娘と公園に行った記憶が蘇る。あの頃は、毎週のように公園にサイクリングに行っていたっけ、しかも毎回異なる公園に向かっていたので、公園通になりつつあったような気がした。
 『懐かしいな、また行きたいよなぁ』
 娘も同じような気持ちになってくれている気がした。最近は、下の子に手がかかり、公園にサイクリングに行けていない事実がある。ただ、娘との思い出も今しか作ることができない大切な時期である。
 私は、娘とサイクリングに行こうと心に強く意識した。

以上、512文字

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