![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111419616/rectangle_large_type_2_666554b1b7085c29421cfb29fd5237ec.jpeg?width=800)
Lake Kawaguchi Hut①
![](https://assets.st-note.com/img/1690015604702-WpPUwiQCN3.jpg?width=800)
小高い丘を抜けた標高1000mの位置に建つLake Kawaguchi Hut
6月のおわりに富士山の麓に上棟した建坪15坪の小屋です。(上棟式の様子はInstagramにて)
お客さんは設計事務所である当アトリエをとても気に入ってくれていたので、その間取りや小屋のようなHutな雰囲気を大切にしつつも、別宅としての非日常な " 抜け感 " のようなものを出せるように設計してきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690015060045-m3qaKYFJyD.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690015100759-mSQL9XgNOE.png?width=800)
深い軒は、家を守ってくれることはもちろん、平家を立面で見たときの安定感にも繋がる意匠的な意味があります。
一番深い(長い)ところで1500mmの軒を出すため、2x6材の垂木を登り梁から跳ね出すような構造にしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1690015943098-Ek8qqd9re1.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690079892854-8kMrBqkahE.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690015520177-CdKFM7nxE5.jpg?width=800)
南東に向いた6.5mの大きな開口部もアトリエと同じ幅としながらも高さを15cmほど高くし、FIX+引き違いの3枚窓にすることで、豊かな景観を切り取れるようにしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1690016164393-9W2ptZx5gM.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690016172862-6p8wUibLYb.jpg?width=800)
先ほどの深い軒を出すための垂木は、室内の吹き抜け部分を小屋裏として活用をするためでもあります。
建築面積27坪のアトリエに対して15坪と小さめに設計したHut
矩計の高さを出すことで縦方向の抜けと、家そのものから切り取る風景の両面の " 抜け感 " を感じる設計にしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1690016441436-D1MwS9vjkt.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690016626688-ZXKAWmZPsF.jpg?width=800)
もし、ここに立ってもらえたら、家は床面積の大きさではなくて、空間そのものの切り取り方で豊かさが変わってくるということを感じてもらえるのではないかなと思います。
次回は外壁のこと。
また、更新します。
we inc. architect studio
建築設計事務所
住まいの設計と施工に軸足をおきながら、家具・プロダクトデザイン・写真・映像・企業アートディレクターとして、ものづくりのあれこれに関わっています。
http://we-architect.jp/
住宅の設計依頼や、家具製作のご相談はHPのお問い合わせよりお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?