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Day35_「人の良いところから学ぶ」は比較から始まり、それは毒薬にもなる

どうも!180日後に起業する人です。
過去の自分を振り返って、自分の学び方として中学の野球クラブチームの時の教えが身に刻まれているように思います。その教えは・・・

「上手いやつのプレーを見て盗め」

でした。基本的にそのクラブチームは監督やコーチがプレーを直接指導することはあまりなく、入部した時に監督にそのように言われました。そのクラブチームは全国常連の強豪クラブということもあり、野球の上手い選手がとにかく集まるクラブでした。この教えは今でもとても活きていて、人の良いところを見て盗み、真似ることを通じての学びは、主体的な学びであり、自分自身の血となり、肉となってきているように思います。

まず、人の良いところを見つける

上記の学び方は、まず「自分より周りが秀でているところを見つけること」から始まります。レベルが違いすぎると、その「凄さ」を解明すること(自分との違いを構造認識すること)が難しくなるのですが、取り急ぎその違いを認識し、わかるところから見て盗むということを進めていきます。ただ、新卒の時のトレーナーと転職した時に一緒のチームで働いたキレキレの同僚と働いた際に、とても苦しんだ瞬間があったことを思い出します。

人の良いところと自分を比較することは、心理的に負け続けるということ

新卒の時のトレーナーは現在Amazonで部長職、キレキレの同僚はBCG(いわゆるボスコン)のプロパーのエース⇨現在哲学を持ったベンチャー企業を創業〜経営というような、とても優秀な人たちでした。見て盗むところが沢山あり、とても有難い状況でしたが、それぞれの出会いが新卒・転職したての(業界・職種の両方を変えた)頃ということもあり、なかなか埋められない差がありました。どうにか早く成長したいと思い、良い部分を比較しながら見続けると、心理的に負け続ける状況となります(なぜなら自分より優れているところを比較するから)。そして、当時は日に日に自信を無くしていく状況になっていきました。ただ、負けず嫌いな性分もあって、「こなくそー!」と思いながら、日々吸収していった結果、彼らの強い部分を幾分か吸収できていました。

↑当時、悔しすぎて買った本。この本を読んでも、彼の秀でているところに勝ることは結果的に難しかったです。

自分の優れているところに目を向け、バリューを出すことはビジネスパーソンとしてもっと大事

「人の良いところから学ぶ」は有用ですが、仲間の得意な土俵にばかり目を向けて、戦い方も真似ると仲間の劣化版としての戦いとなるため、チームとしてのバリュー創出にプラスになりません。心理的な健康さを保つためにも、チーム内で相対比較をしつつ、自分が最もバリューが出せるところで勝負し、自分の存在意義を自身で認めながら、人の良いところを見て盗むという成長ドライバーを回していくことが重要であると考えています。

チームメンバー構成で各人の強みは変わりますし、ビジネスに正解は無いので面白いのですが、心理的なヘルシーさを保ちつつ、成長していくには自分自身のバリューの発揮どころを見定めること、そして周りの良い部分に目を向け、吸収しながら、よりバリューを高めていくことが大事だと思いました。

日本の状況も一緒?

先日Forbes Japanの「The Next Impact Things」という創立10周年特別記念号を読んでいて、田坂広志さんの記事である"真の「クールジャパン」"に記載がありましたが、日本も似たような状況にあるのでは?とざっくり考えています。クールジャパンという文脈で言及されるのは、アニメや漫画といったコンテンツや日本食が海外にウケているという表層的な捉え方であったりしますが、本来の日本の強みはもっと深いところにあると思っております。日本人の行動様式や考え方、田坂広志さんは「日本文化の先進性」に言及をしていました。なぜ、このような捉え方が日本として出来ていないかというと、シンプルに諸外国との相対比較をフラットに出来ておらず、海外の「良いところ」に目を向けすぎなのでは無いでしょうか。

フラットに諸外国と相対比較し、日本の強みを見出す

そのためにも、私も含め、もっと日本の歴史や文化、日本人のことを学んだ方が良いのだろうと思いました。

明日から自分の検討している事業ドメインの社会課題についてや、起業準備に必要なことに関して、また思考をめぐらせられればと思います。

180日後に起業する人

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