ぬまさんの肉うどんは小さい頃のご馳走で思い出の味
埼玉県飯能市八幡町にあるうどん屋「ぬまうどん」。香川県に劣らない「うどん県」である埼玉県であり、しかも武蔵野うどんの本場で多くのうどん屋が存在する飯能市において、肉うどんが最高に美味しい記憶で自分にとってはナンバーワンの存在のうどん屋である。
当たり前であるが、飯能生まれ飯能育ちの自分にとっては武蔵野うどんが身近であり、小さい頃から家でも外でも食べ親しんでいた。
外食の一つとしてうどん屋に家族で食べに行くことが多かったが、我が家が行くうどん屋はたいていこの「ぬまうどん」だった。我が家では「ぬまさん」と呼んでいた。
自分が覚えている記憶としては、確か幼稚園の頃からぬまさんの肉うどんを食べていた。というか、ぬまさんに行ったら肉うどん以外頼んでいないと思う。他のものを食べた記憶がない。
自分以外の家族は何か違うものを頼んでいたこともある気がするが、父親もたいてい肉うどんだった気がする。もちろん大盛りで。
どれくらいの頻度で行っていたかは覚えていないが、もしかしたら月1回くいらは行っていたのかもしれない。それくらい、ぬまさんの肉うどんが自分にとっては最高のうどんであり、ご馳走であったと記憶している。
ぬまさんに行き、肉うどんを注文して出来上がるのを待っている店内で覚えているのが2つある。
一つ目は有名であるが、読売巨人軍の選手だったあの長嶋茂雄と王貞治が現役時代に訪れたことがある、ということである。店主と一緒に写っている写真が店内に飾ってある。長嶋氏と王氏はジャイアンツのユニフォーム姿であり、練習などの際に来たのであろうか?
少し調べたところ、飯能にある有名なお寺である能仁寺の住職だった方が、元報知新聞者の記者でジャイアンツ選手と交流があったようだ。それと何か関係があるかもしれない。
二つ目は、店内の壁に貼ってあった西武鉄道沿線の鳥瞰図である。これは恐らく現:西武鉄道の前身である武蔵野鉄道時代のものであった気がする。検索してみると記憶に近いものがあった。
戦前に発行されたもののようだが、この独特の鳥瞰図というものが子供としては面白く、まだ西武秩父線の開通前で吾野までしかないのを見て、うどんの到着を待っていた気がする。
そんな、ぬまさんであるが小学生くらいに行ったのが最後なので、もう実に30年近く訪れていないと思うのだが、調べてみるとどうやら健在のようである。
2019年に新しい店舗へ建て替えたようで、以下のような工務店の記事も見つけた。
新しくなっても、なんとなく雰囲気が残っているというか、「ぬまさん」ぽい感じである。何よりも、この写真に写っているお店の方を見て懐かしく思った。覚えている自分にもびっくりだが。
店舗が新しくなったということで、まだまだお店の営業も継続されるのではないだろうか。いつか飯能に里帰りした際に、また食べに行きたいと思うのである。
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