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ウェルビーイングと私 「生きる」ということにおける「黄金比」みたいなもの げんき

僕にとってのウェルビーイングとは、「知らずにいてもそこに準えて成長していく、知っていると人生を豊かにするためにより有効活用できる」もの。言うなれば、写真や絵画などにおける「黄金比」のようなものです。「僕にとっての」とは言いましたが、これはきっと全ての人に当てはまる「生きるということの黄金比」だと捉えています。写真や絵画において、その練度を高めていくと、「黄金比」を知らずともそれに近づいていく。「黄金比」を知っていれば、それを用いて自分の作品をより豊かにできる。

まさにそのものだと思いませんか?

実は、ウェルビーイングという言葉を明確に認識したのは、あくまで副次的でした。

「人はどのような状態の時に「幸せ」だと言えるのか。」ずっと持っていた疑問へのアプローチの中に、人が豊かに生きるための考え方として「ウェルビーイング」という表現が存在することを知りました。

あの日。最後のピースが嵌った感じがしたのを覚えています。
2016の4月、妻が参加していたウェルビーイングデザインスクールの発表会に「良ければ一緒に来てみて」と誘われたのがきっかけで、足を運ぶことにしました。
そこでウェルビーイングと向き合う人たちの研究成果を見学するとともに、一つの大きな出会いがありました。
当時、岩田華林さんが中心になって進めていた「しあわせのパターンランゲ-ジ」。それの研究の一端に、自分が幼少期に追い求めていた「人はどのような状態の時に「幸せ」だと言えるのか。」の答えが隠れていると感じました。

思えば、幼少期の僕は「幸せ」について人一倍興味を持っている子どもでした。興味、というか、固執、に近いものがあったかもしれません。

何故そんなに「幸せ」に固執していたのか、今となってはわからないのですが、とにかく、「人はどうしたら幸せになれるのか」「万人が幸せだと感じる要素はあるのか」「何を得たら幸せだと言えるのか」今となってわかる、まさに「人の数だけ答えがある」言うなれば答えのない問いを、ずっと考えていました。
自分は何を指針に生きたら良いのか、どうしたら幸せになれるのか、果たして「幸せ」になることが人生の正解なのか・・・1人では答えは見つからず、停滞していた疑問。ずっと探していた答えを、探求している人たちが他にもいて、研究も多角的に進んでいる。自分が証明したかったこと。現時点で知りたかったことが、そこにありました。「幸せの数値化」「幸せだと感じることの閾値」「幸せになるために必要な要素」・・・自分の中に足りなかった要素が補われ、少なくとも「自分の幸せ」がどんなことなのか、人がどんな状態にあることが「幸せ」なのか、語れるようになりました。

その後、前野先生が主幹となって開催される「幸せシンポジウム」や、ウェルビーイング大学の前身であるウェルビーイングデザインオンラインサロンへの参加を通じて、自分にとっての「幸せ」を確信し、「ウェルビーイング」への造詣を深めています。

最後に、僕が考える「幸せ」をご紹介しておきます。それは、『心身が充実している・自己成長欲求がある・不安が無い』状態です。
今ある状況にある程度満足することができ、不安ない状態で、充足感を得ているけれども、そこに慢心せずに成長意欲を持てる。仏教で言うところの悟りに近しいところもあるのですが、決して成長する心を忘れないのがミソです。そして、その状態を保つために必要な要素が、前野先生が提唱している幸せの4因子である、『ありのまま』『やってみよう』『ありがとう』『なんとかなる』です。自分と対話し、4因子を実践し続け、心身が充実して、自己成長欲求を持ち、不安が無い状態にたどり着く。人間が全てその状態になれれば、人はもう少し人に優しくなれて、世界は少ずつ平和になっていくと、僕は思います。

「幸せ」に「気づく」為にガイドのような存在としてある「ウェルビーイング」これからも、この「黄金比」を活用して、人生を豊かにし、叶うのであれば、まだ知らない人たちに伝えていきたいと思っています。


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