ウエルビーイング大学と私 ~記号からの脱却~ by まーさ
ウエルビーイング大学に参加して最初の気づきは、それまで「記号」で自分を説明することが自己紹介であるという思い込みでした。
「出身は〇〇大学で、〇〇年入社で、〇〇担当(少し前なら「総合職」「一般職」)として、〇〇部署に〇年、〇〇支社で〇年、現在の役職は〇〇(主任、課長など)です。」
この〇〇に入る「記号」で、自分を説明することが出来るし、他の人の「記号」を聞くことでその人の事を理解したと思い込んでいました。所属している組織(会社)の中では
「〇〇年入社で、今の役職が〇〇だということは優秀」
「〇〇部署を経験しているということは、将来期待されている人」
「〇〇(大学・部署)出身だと〇〇さんと人脈がある人」
という共通言語が成り立ち、〇〇という記号で人を無意識のうちに判断している。
そのことに気付く事ができたのは、ウエルビーイング大学で授業や部活で初めて顔を合わせた人の自己紹介が、そのような記号は一切使わず
・自分はどのような事に興味があるか
・何をしている時に感謝を感じているか
・何を課題だと感じ、解決しようとしているか
・自分はこんなタイプ
ということを、とても明確に自分の言葉で語って下さるのに、私は自分について語ることができないという経験からでした。
そして、ずっと後から気が付いたのですが、他の人の自己紹介には「幸せの四つの因子」がベースにあるのです。
・自分はどのような事に興味があるか 「やってみよう」
・何をしている時に感謝を感じているか 「ありがとう」
・何を課題だと感じ、解決しようとしているか 「なんとかなる」
・自分はこんなタイプ「ありのまま」
最初の頃は、どのように自分を説明したら良いのだろうかということに悩み、自己紹介の場面が必要となるブレイクアウトルームの時間が怖くてたまりませんでした。
ですが、少しずつ自分の思った事を話しても受け入れてもらえるという安心感や、クラスや部活で「仲間」ができた事、そして、「幸せの4つの因子」が仲間との共通言語になり、自分の興味があることや楽しいと思うことを、初めて交流する人にも自然に伝える事が出来るようになりました。
そして、自分でも気が付かないくらい少しずつ「記号」から脱却する事で、幸福度が大きく変化しました。(もしかしたら、年齢を重ねると幸福度が上がるということと関係があるのかもしれませんが・・・)
今、多くの企業が健康経営や、ウエルビーイング経営に注目しています。逆の見方をすると、多くの企業が従業員のメンタルヘルスに課題を感じているのではないかと思います。
私は、縁あって健康経営銘柄2022選定企業の複数社に在籍した事がありますが、どの企業でも、従業員の長期休職の理由で最も多いものはメンタル不調でした。
自分が選び、入社した会社で心身が健康で働く事ができない人が沢山いるのは、もしかしたら、以前の私のように「記号」を判断基準として、自分自身や他人を判断していることが原因になっているのかもしれません。
「記号」から脱却するためには、所属している組織や、周囲の人も同じように「記号」による価値基準を変える必要がありますが、それは簡単ではありません。
でも、ウエルビーイング大学に参加することは、組織を変える事よりもずっと簡単にできるので、1人でも多くの人がウエルビーイング大学に参加することで、企業の経営にも良い変化が起きて、日本の経済や社会の発展にも大きな貢献ができる可能性があります!
まずはできることから「やってみよう!」ウエルビーイング大学に参加することが、社会貢献への第一歩かもしれません!
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