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【GKサロン参加者の声】「自分がどれだけお金を出しても経験できない言葉がある」(飛石孝行さん/V・ファーレン長崎U-18GKコーチ)


楢﨑正剛オンライン講習会を購入し、無料特典のオンラインサロンに参加している方々に率直な感想を聞くインタビュー! 今回は、V・ファーレン長崎U-18でGKコーチを務める飛石孝行さんに登場してもらいます!

飛石さんは、JFLの横河武蔵野FCなどでプレーしてきた競技志向のGKであり、引退後に指導者の道に進みました。現在29歳ながら、GK歴はなんと20年。小学校4年生の終わりからチームに入りましたが、それ以前から身長の大きさを理由に友達との遊びでもGKをしていたそうです。「止めるのが楽しくて、最初からGKを選びました」という生粋のGKであり、「そのころにユーロでオリバー・カーンが注目を浴びていて、そこからもっと好きになった。GKを突き詰めたいと思った」と、このポジションにのめり込んでいきました。

現役を退き、指導者に転身したのは23歳。兵庫県の芦屋大学で2年間GKコーチをした後、当時J2に所属していた地元のV・ファーレン長崎U-18へ移り、2017年からはセレッソ大阪アカデミーのGKコーチへとステップアップしました。そこで2年間指導した後、今年、再びV・ファーレン長崎U-18の指導現場へと戻ってきました。

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高いレベルでのプレー経験を持ち、指導者としてもキャリアを重ねる飛石さんは、なぜ楢﨑正剛オンライン講習会を購入し、オンラインサロンに参加しているのか。そして、どんな感想をもっているのか。「オンライン講習会で何を学べるんだろう?」「GKオンラインサロンってどんな場所?」という人のために、リアルな参加者の声を伝えるインタビューをお届けします!

取材・構成=ホワイトボードスポーツ編集部

楢﨑正剛オンライン講習会の購入理由は?

──飛石さんはV・ファーレン長崎U-18でGKコーチを務めていますが、将来目指していることなどはありますか?

今は、長崎でU-18に関わらせてもらっていて、そのなかでトップチームやサブチーム、U-12の年代を見ることもあります。なので、どの年代でも指導できるように、いろんな知識や選手を見て、GKをもっと楽しんでもらえるようしていきたいと思っています。ゆくゆくはトップチームでGKコーチをしたいという気持ちもありますが、今はやれるところからやっていけたらと思っています。

──飛石さんはGKコーチのどんなところに魅力を感じていますか?

選手と近い距離でパーソナルコーチのように関われるところはすごくやりがいがあります。最初は大学生を教えていて、それまであまり指導を受けてきていない選手がいた分、変化も大きかったんです。選手たちからも「初めて聞きました!」、「自分が変わっていくのが楽しい」、「覚えたことが無失点につながった」というような反応がり、それを共感できたのはうれしかったです。GKと深く関われるこの仕事のやりがいを感じます。

──やはりまだまだ全国的にはGKコーチの数は少ないのでしょうか?

自分の選手時代よりも増えていますが、(大宮アルディージャGKコーチの)松本(拓也)さんのように、細かく、正確な情報を持っている人は少ない印象なので、僕も勉強して選手に伝えていきたいですね。

──楢﨑正剛オンライン講習会を購入された理由を教えてください。高いとは思わなかったですか?

販売を知ってこれはすごいと思い、すぐに購入しました。J1最多出場記録を作って、W杯に4回も出場という、そんな経験をしたGKは日本には楢﨑さんしかいません。今後、そういう選手が出る可能性はもちろんありますけど、楢﨑さんを超えられるのかなって。そういう方が自分のプレーを振り返ったり、メンタル的なところを伝えたりしてくれるというのは、自分がどれだけお金を出しても経験できない言葉ですからね。それをこの金額(3万円)で配信してくれるということで、自分の勉強のためにすぐに購入しなきゃと思い、奥さんにすぐ相談しました(笑)。

──全3回の動画をご覧になった感想は?

トップ選手はやっぱりそこまで考えているんだなということを感じました。実際にどう見ていたかとか、相手との距離感はどうだったかとか、GKの予測のところもそうですけど、楢﨑さんが映像を振り返りながら語ってくれるのでわかりやすい。実際、言葉にして伝えるというのはすごいことだと思います。教えている選手たちにプレーを言語化して説明してくれと求めたりしますが、覚えていなかったり感覚だけでやっていたりします。でも楢﨑さんは、当然なのかもしれないですが、自分がこう思っていて、こういう形で止められたと話していました。トップ選手はそういうところをしっかりと考えてプレーされているということを改めて学びました。

育成年代のGKコーチから見る楢﨑正剛とは?

──楢崎さんのプレーでいいなと感じているところはありますか?

僕は身長が178センチしかないので、(187センチの楢﨑さんよりも180センチの)川口能活さんタイプでした。どちらかと言えば、楢﨑さんのようにどっしっと構えて対応する感覚ではなく、前で奪いにいく感じでしたし、それだけを求めてやっていました。川口さんのようなタイプのプレーの感覚や経験、GKの心理はわかる部分もありますが、楢﨑さんのようなタイプのことはわからない部分もありました。なので、講習会もそうですし、オンラインサロンでも楢﨑さんから直接お話を聞けたことがすごく大きいです。こういう時は慌てずにしっかりと待って止めるべきなんだなとか、すごく学ばせてもらっています。

──GKにも様々なタイプの選手がいますが、楢﨑さんはどっしりと構えている。

ゴール前でどしっと構えていて、慌てないですよね。そうすると、FWも決めないといけないプレッシャーもあるし、より恐怖を感じると思います。相手を威圧するものを出せるかどうかは経験がものをいいますし、楢﨑さんは培ってきたものが試合の状況ごとにある。今映像を見返してもすごいプレーばかりです。

──楢﨑さんのたたずまいは、指導者から見てもすごいと感じますか?

自分が確実に止められる範囲のボールを確実に止める。そこがすごいんです。育成年代を教えていても、簡単なミスであるとか、どうして入ってしまったというプレーがありますけど、楢﨑さんにはそれがない。決まってしまうゴールのほとんどが、GKはノーチャンスだったり、仕方がないよねというものばかり。だから楢﨑さんは、チームを勝利に導けるようなGKだったんだと思います。

楢﨑正剛オンラインサロンはどんな場所?

──飛石さんはオンラインサロンにも参加されています。実際にどう感じていますか?

(7月に開催した第1回「歓迎会」では)深い話ができましたし、いろんな方と、様々なGK目線で意見を交わせたことがすごくよかったです。特に、松本コーチには新たな気づきをもらいました。

──どういう気づきですか?

一つは、ブロッキングですね。ブロッキングやコラプシングという技術をどの年代で落とし込むのかというところで、ドイツでの実例をうかがえたことは大きかったですね。当然ドイツでもチームによって育成方法は異なりますが、そうした方法を聞けてすごく参考になりました。

──松本さんは、ご自身もドイツでプレーされていましたし、指導者としても、2018年からおよそ1年間、1.FCカイザースラウテルンで指導現場に携わった経験を軸に、日本の現状と比較できる。それに、選手や周囲に伝えるための言葉ももっていますよね。

本当にそう思います。それで歓迎会で感じたのは、そのなかでもやはり楢﨑さんの経験がすごいということ。楢﨑さんに加えて、J屈指のGKコーチや、様々なカテゴリーのGKコーチ、選手経験者がいて、そこで話をできたのは自分にとって幸せな時間でした。自分も発言させてもらえるとは思っていなかったのですごくありがたかったです。

楢﨑正剛オンラインサロンでやってみたいこと!

──今後、オンラインサロンでやってみたいことなどはありますか?

たとえば、J1、J2、J3の映像をみんなで連携してデータを取って、みんなで分析して意見交換したいですね。あるGK選手が移籍した時に、「この選手がこのチームに移籍したのは、この能力が求められているからだ」とか、「シュートストップ率が高い選手だけど、どういうサッカーをするなかで求められている」とか、データを取るとわかってくると思います。

──GKは移籍先でスタイルを変えることを求められたりもしますよね。

チームによっても監督によっても違いますよね。例えば、イタリア人監督がクロスに対してしっかり守るために「(クロスボールに)出るな」と言っていたけど、監督が交代したら「出ろ」と言われることもあります。

──DAZNで番組化できそうなテーマですね(笑)

本当にそう思います。松本さんや、ドイツの(シュトゥットガルトのU-14、U-15でGKを指導している)松岡(裕三郎)さんの話を見聞きしていると、(日本の試合映像の)実況・解説でGKのファイセーブに触れることが少ないということでした。これだけすごいセーブをして失点を防いでいるのに、もっとコメントしてほしいと。

──日本ではまだGKを正しく評価し、盛り上げることができていないですよね。

そうですよね。そういう視点を作る意味でも、シーズンオフとかでもいいので、GK座談会などを見たいです。そこは楢﨑さんの力をお借りしてぜひお願いします(笑)。

──GKサロンでそういう番組とか作れたらいいですね。

それと、今年はJ1でも10代のGKが活躍しています。若手GKにも目を向けて、育成のことも考えていきたいです。日本サッカーにとっても、若いGKが活躍できるのは喜ばしいことですよね。今まさに、そういう選手の活躍に刺激を受けて、自分たちもどうやって積み上げていくかを考えているので、オンラインサロンでもみなさんと議題を共有してお話しできたらいいなと。

GKコーチは知識のシェアに対してオープン!

──GKコーチのみなさんがこれまで指導者同士で意見交換する機会はあったのでしょうか?

あまり多くはなかったですね。ただ、新型コロナウイルスの影響でzoomミーティングが増えたこともあって、練習できない僕ら世代の強豪校のコーチなど、全国をつないで意見交換させてもらうことはありました。

──どのようなお話をしていたんですか?

たとえばクロス対応のポジショニングとか、意見が分かれるグレーな部分ですね。先ほども話にありましたが、シュートストップに対するポジショニングはわかりやすい指標があるのですが、クロスに対してはチームによってもポジショニングがかなり違いますからね。うちはこうだよとか、こういう考えもあるよとか、セットプレーだったらこうだねとか。それと、GKにも、細かいテクニックや身体操作、コーディネーションが求められるのですが、全国にはこういう選手がいるよ、とか。かなりオープンな話し合いでした。

──それはまさに、今後もオンラインサロンで継続できるところですよね。

本当にそう思います。松本さんや他にも参加されている方が映像をアップしてくれていますが、すごく勉強になりますし、ヒントがたくさんあります。

──オンラインサロンでみんなと知識を共有できる。

それがすごくありがたいです。僕らも、トップチームのGKコーチと、ジュニアユースのGKコーチと自分の3人で集まるとすごく議論を深められますけど、毎回できるわけではないし、3人よりもっと多くの人と話して、いろんな考えを知ることができるのがいいですよね。第2回のサロン会では、第7節のガンバ大阪の東口順昭選手のヴィッセル神戸戦のセーブが話題になったそうですね。あのプレーは本当にすごくて僕も選手に共有していました。寄せるべきところと寄せないで止まるところが整理されていて素晴らしかったし、あれこそ勝利に導けるGKだなと。そういうプレーをみなさんで共有して議論できたら、さらに学びが深まると思います。

──みなさん自分がもっているノウハウや感覚、経験を共有することに躊躇がないですよね。GKのみなさんは、知識のシェアに対してすごくオープンだと感じています。

楢崎さんや松本さんといった影響力のある方がああやって発信してくれることが本当に大きいですね。経験が少ない僕らにもしてくれる。松本さんとは個人的にもつながって、いろんな質問をオープンにしてくださいと言ってくださっています。集まる人たちの人間性が素晴らしいことを感じています。

──では、オンラインサロンへの要望はありますか?

これはすごく難しいのですが……サロン会の日時ですね。

──先日の8月の2回目は参加できませんでしたよね。

そうなんです。アーカイブがアップされているので後で確認させてもらえるのですが、やはり参加したかったですね。20時半までトレーニングをしているので(前回の20時からのサロン会への参加が)難しかった。指導者で似たような状況の方もいると思いますし、クラブハウスでそのまま参加できればいいですが、基本的には移動して、帰宅してから参加することになると思うので……。

──これまでの2回とも平日夜の開催とさせてもらいましたが、土日よりも平日夜のほうがいいですか?

関東では土日の夜に試合があることも多いので平日夜のほうがいいかもしれないですが、地域によってもマッチする時間が違うかもしれないですね。ただ自分の場合は土日の夜でも参加できそうなタイミングはありますね。

──多くの方が参加できるように考えていきます。毎回、本当に熱量の高い議論を交わしていますからね。

楢﨑さんのGK講習会もそうですし、日本サッカー協会が主催するGK向け研修会なんかも、募集当日に定員に達して参加できないことがあります。講習会自体が少ない一方で、学びへの意欲が高い人が多い。だから、こうしてオンラインサロンが増えたりしていくことで熱心なGKコーチも増えていくと思っています。

現在、楢﨑正剛プレゼンツ「GKオンラインサロン」では、月に1回程度の頻度で楢﨑さん本人を交えた交流会(サロン会/ZOOMミーティング)を開催しています。サロン参加メンバーと楢﨑さんと相談した上で、今後の交流会においてメインで話し合うテーマを以下のように決定しました。

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「楢﨑正剛 with GKファミリー交流会」
9月初旬:GK技術論①PA付近からのシュート対応(ミドル含む)
9月下旬:上半期ベストセーブをみんなで決めよう!
10月:GKアイテム特集
11月:GKメンタル論
12月:下半期ベストセーブをみんなで決めよう!+年間MVP・GK決定
1月:GK技術論②近距離シュート対応
2月:GK技術論③クロスボール対応
3月:GK技術論④ディストリビューション
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交流会は、こうしたテーマだけではなく、その都度、メンバーが話したいテーマや映像をもとにした議論、Q&Aの時間なども設けた、およそ2時間〜最大2時間半程度の話し合いの場になります。楢﨑さんがピッチ上で見せた真剣な眼差しを感じることもでき、同時に、穏やかで温かい雰囲気も詰まったオンラインサロンです。

興味をお持ちの方は、以下のリンクよりオンライン講習会の購入をご検討ください(オンラインサロンは、講習会3本セット購入者の無料特典としてご参加いただけます)。たくさんの方にメンバーとなっていただき、「GKファミリー」の輪を広げ、深めていけたら願ってもありません。みなさんのご参加をお待ちしています!


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