魂のアニ漫画レビュー番外編②石田スイ展(東京喰種トーキョーグール)

この記事は、東京喰種トーキョーグールを読んだことがある全ての人に向けて、石田スイ展の見どころを詳細にご紹介するレビュー記事です。
記事内の画像は展示作品のイメージ画です。実際に会場に足を運んでいるような感覚で読んで頂けたら嬉しいです。
記事内容にはネタバレ要素を含みますので、ご留意ください。

概要

東京喰種シリーズで知られる石田スイ先生の作品展覧会、石田スイ展が2/6(土)～3/7(日)池袋サンシャインシティ4F展示ホールAで絶賛開催中です。

石田スイ展［東京喰種・JACKJEANNE］

東京喰種トーキョーグール

東京喰種とは：
人の世に紛れて人を喰らう存在の喰種(グール)をテーマとして、人と喰種の狭間の存在になってしまった金木研を主人公に描かれるダークファンタジー。青年コミック誌の週刊ヤングジャンプで連載され、アニメ化、実写映画化もされた人気作品。

見どころ4選！

①ビビッドな映像とあの定番曲で世界観に浸りまくり！
まず、入場すると係員に誘導され、10数台のモニターの前に案内されます。さながら映画の上映待ち時間の様な空気にそわそわしていると、爆音で流れたのは1期のOP、Unravel(凛として時雨)。東京喰種を象徴する音楽に乗って、漫画のコマや扉絵が動画のようにモニター上に次から次へと現れます。

曲がサビにさしかかり、画面は蛍光色の鮮やかな画面に変わります。そして、丁度サビの「揺れーた！」に合わせて、画面が切り替わり、喰種化した金木のアップがドーンとド迫力で登場。

出典:Pixiv ふくろぎ様

②ここでしか見れない美麗イラストパネル
モニターコーナーで東京喰種の雰囲気に体が馴染んだところで、いざ入場。入場すると、当たり一面にコミックスの表紙や名シーンが美術館の絵画サイズで拡大されたイラストパネルがずらりと展示されています。

私数えでは、およそ90枚以上のイラストパネルが展示されています。特にしびれたのはCCGの死神、有馬貴将のアップカット。

出典:Pixiv 金森まさき様

真っ黒の背景に髪も服装も真っ白の伏せ目の有馬の顔のアップカット。遠目では分かりませんが、近づいてみると有馬の目がなんとも言えない哀しい目をしています。パネル大でイラストを見ると、一枚一枚が細かいところまで書き込まれていることがよく分かります。

また、原画展ならではの原作にはないIFシーンのイラストパネルも見逃せません。ドナートと亜門の過去シーンの親子２ショット、真土呉緒と真土暁の過去シーンの親子２ショットのパネルはファン垂涎のイラストです。
定番からIFシーンまで、必ずお気に入りの一枚が見つかるイラストパネルコーナーです！

③秘蔵！読み切りネーム＆石田スイ先生へ100の質問
展示会では、ここでしか見れない石田スイ先生の読み切りのネームも公開されています。

出典:Pixiv あ様

全部で３作品のネームが展示されており、東京喰種の読み切り版はもちろん、作中で活躍したあの曲者美食家喰種を主役にした読み切りネームも展示されています。

石田スイ先生への質問コーナーでは、読者からの100質問に先生が答えています。質問は、読者からの人生相談や、石田先生の休日の過ごし方など様々なジャンルで構成されています。その中には、ストーリーの深い部分に切り込む質問と回答も数多く含まれています。

なぜ、滝沢ことオウルが常に、指をくわえているのか？某シーンの金木はなぜ笑っているのか？キャラクターの命名ルールは？などファンなら知りたいマル秘情報の宝庫です。

④金木の苦悩が味わえる！？黙れ！黙れ！ぼくはハイセだ！
東京喰種は、１期と２期で大きな物語の転換があります。１期の主人公である金木研が、２期では喰種の敵対組織CCGの一員として、しかも金木研としての記憶をなくし、佐々木琲世という別人として登場した時は多くの読者が驚いたことでしょう。

２期では、物語が進むにつれて自身の記憶と向き合い苦悶する金木の姿が大きな見どころの一つです。展示会場には、金木の葛藤を再現するように金木の台詞が壁中に掲示されているコーナーがあります。
真っ黒な壁一面に広がる、黙れ！は東京喰種の世界観が如実に表現されており、必見です。(数えたところ「黙れ！」は約35個ありました。)

おわりに

いかがでしたでしょうか。
この展示会は、ファンなら最高に楽しめる展示会だと思います。ファンではなくとも作品を読んだことがある人ならば行って後悔しない展示会だと思います。

また、石田スイ先生監修の少年歌劇シュミレーションゲーム「ジャックジャンヌ」の展示スペース、各種お土産のコーナーも設けられており、濃い時間を過ごせる空間です。
(ジャックジャンヌは2/18(木)発売のファミ通3月号の表紙、特集されている注目ゲームです。)

一般入場券は￥2000円(税込)です。
感染対策に配慮しながら、今度の休みにサンシャインシティに足を運んでみてはいかがでしょうか。

ーコンテンツにリスペクトをこめてー

ではまた。