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新しい年の始まりに女性技能者協会が期待する事。

新年あけましておめでとうございます。
皆様、新しい年となりました。
昨年はたくさんの方々にお力を貸していただいたこと、
大変感謝しております。
本当にありがとうございます。
今年も引き続き取り組んでまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

新しい年に期待すること。
「2023年、建設業界内では女性の活躍がさらに活発化する」
そんな予想を立てています。
弊団体が所属する建設産業女性定着支援ネットワークでも、
登録団体が45団体(構成人数約8000人)と
建設業で働く女性が増えたことにより
今まで以上に働く環境や働き方を、より良く変えていく動きが
加速していることが背景にあると考えています。

男性社会のイメージが強い建設業でしたが、
時代の流れと共に開かれつつあり、
そこに元々いた方々の変化があったことが
大きいと感じています。

私自身をこの業界に飛び込ませてくれたのも男性ですし、
その親方は、経理事務などを担当する奥様にも電気の事を学んでほしいと、資格取得を勧め、奥様は日本で1番最初の女性電気工事士資格者として、
新聞にも取り上げられました。
時には現場の幹線引きや、作業員・足りない部材の配達など
知識の有る上でそれぞれの形で電気工事士として関わる環境を整え、
まさに電気工事士の仕事に性別は関係なく
個々の取り組み方によって活躍できることを行動で証明してきた
先駆者でした。

このような動きが、私がいた環境のみならず
様々な場所で起こっていたことが今に繋がっているのではないでしょうか。

親方に拾われ、アルバイトで始めた電気工事の世界で
19年目になる私なのですが、
長くいると環境の変化も感じています。

ライフイベント(結婚・妊娠・育児・介護等)により、
女性技能者は育てても辞めていくので役に立たないと
言われていた時代から、
社会的にそのような事が言えなくなった時代へ。

共働き家庭が7割というデータのある昨今において
男女ともに、働きながら家庭を築いていく形は当たり前となり、
女性も働くなら稼ぎたいという願望を持つのは当然で、
給料格差の少ない建設業を選ぶことは自然な流れなのかも知れません。

また、DIYに取り組む女性も増えてきて、
完成が目に見え、達成感につながるものづくりに魅力を感じる方々が
多からず存在することも感じています。

格段に変わったのは、目まぐるしい工具の進化。
パワーがありながらも軽くなった電動工具は扱いやすく、
また、工法・建材に関しても簡単に。
電気工事の世界だと、スラブの埋設工事では
オールねじ切り配管なんて施工はしなくなりましたし、
電線の許容電流をあげ軽くなったりなど、
そもそも男性でも力仕事だった部分が変わってきています。

そして、SNSの普及により他者と繋がりやすくなりました。
それがなにより、知る・学ぶきっかけにもなり、
建設業の魅力発信や気軽に相談がしやすい環境になっていると思います。
今までの自身の環境で身についたものさしでしか
計ることができなかったことが変化したことは、大きく建設業界の環境を変えようとしていることに繋がっているのではないでしょうか。

もちろん、ネットと実際は違うこともあるかも知れませんが、
情報を知識の引き出しとして自分のものにできれば
自分自身がさらに飛躍し、周りと一緒に成長する、
そんな事が叶うのでは。

実際に女性技能者協会も、自分たちの取り組みたい事に
SNSを活用し声を上げたことで、たくさんの方々に支援いただき
立ち上がった団体です。
誰か仲間の行動を後押しし、応援できる業界の証明。

女性技能者が働きやすい環境を作る事は建設業全体がより良くなる事
なので、私たちは女性技能者を全力で応援します。

自分たちのより良い未来について声を上げる動きが
活発化することを
今年はすごくすごく期待していますし、
弊団体においても引き続き取り組んでまいります。

皆様と建設業界にとって、
2023年がウサギのように喜びで跳ね
より飛躍する年であることを願っています。

〜お知らせ〜
女性技能者協会では、
建設業界をより良くしていくための取り組みの一つとして、
昨年11月より月に一度交流会を開催しています。(計4回)
以下、1/22(日)に開催予定の第3回交流会の詳細でございます。


普段なかなか会うことのない
他の技能者の方々との交流の場にもなりますので、
(1回目と2回目も初めましての技能者同士もとっても話が盛り上がってました♪)
ぜひぜひご参加いただけたらと思います!
ご不明な点等ございましたらお気軽にご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人女性技能者協会 前中由希恵