プロとキミとの間には
皆さん、こんにちは。素人仕事でプロ以上に稼ぎたい木賃ふくよし(芸名)です。
はい。こーゆー事を言うから嫌われるんですよね。知ってる。わかってる。いいじゃんよ。願望をドバドバに垂れ流しても。
てな訳で本日の話題はコレ。
ワタクシ、20年以上バーをやってた訳で、色んな方とお会いする事が出来た事は自分にとっての大きな財産だと思っております。
特に、色んな世界のプロフェッショナルと接する事が出来た経験は、視野を広げる上でとても重要だったと思っている。
中でも、プロの仕事を見せてもらう機会ってのがありまして、それを見るたびに、
(´°Д°)」 これこそプロ…!
という筆舌に尽くしがたい(と言う表現は嫌いだが)パワーみたいなモノを感じさせられた訳ですよ。
何と言うか、圧倒的な、歴然とした実力。実力に裏打ちされた結果。明確にそこにあるのに、とても朧げであやふやな、得体の知れないもの。
ワタクシは、これの正体が一体何なのか、知りたくて仕方ない。いや、知らない訳ではない。わからない訳ではない。表現できない訳でもないのだ。
だが、一度口にすれば、2時間語っても語り尽くせない。そして、話している内に矛盾を孕んでしまう。そーゆー何か。そーゆーのってあるよね? ってな事を黒板に書いた訳ですが、どうやら皆さんも同じような漠然とした思いがあるらしい。
プチバズったのだが、いいね1,700(現在2,400)に対し、コメントが180(現在220)。コメントの数が異常に多い。引用リツイートも含めば、350(現在400強)ほどになる。
(´・Д・)」 言わずにはいられない何かを、
みんな抱えて生きてたんだな。
わかる。わかるよ。
まあ、黒板に書ける文字数は制限があるから、わざと言わずにおいて余白を持たせた部分はあったりするが、正直、ここで言うプロと素人の定義そのものが曖昧なのである。だからこそ、数多くのコメントを頂けたのだとは理解しているつもりだが、
そもそもプロの定義とは何か?
アマチュアの定義とは何か?
って話になったりする。
正味な話、これを明確に語ることさえ困難だからだ。
ライセンスを取らなきゃプロを名乗れない仕事もあれば、名乗った瞬間からプロになれる業界もある。つまり、定義するには例外だらけ。
例えば、金の遣り取りがあればプロ。
コレは一面的に言えば実に正しい。何も間違いじゃない。
しかしキミ、金を貰ったらプロってんなら、アルバイトをプロと呼んでいいのか。いや、ある意味で、しっかり仕事して貰うためにも、アルバイトをプロと呼んでいいかも知れない。それこそ、未熟なプロとして。
だが、友人に「ちょっとお金渡すから、手伝って」てな状況にも、金の遣り取りは存在する。それにお互いがプロ意識を求めるだろうか。
あるいは、小遣いを渡してやらせる子供の家事にもプロ意識は必要か? いや、プロ意識を育てるためにも金の遣り取りは必要だが、そこにプロは求めてはいまい。
それに近年は、漫画家やイラストレーターが同人誌活動や、SNSなどを通じたりして金を稼ぐ事も容易になって来ている。
商業誌で仕事を持ったからプロかと言うと、そうでもない。
プロ顔負けに稼ぐ同人作家もいれば、商業誌で鳴かず飛ばずのまま筆を折る作家もいる。
メインで稼いでたら、プロかと言うとそうでもない。本業の傍ら作家をする人もいる。中には、副業の傍らに本業をしている人もいたり。
例えばプロボクサーなんて、日本王者になっても食えずにアルバイトしてる、なんてのはよく聞いた話だ。
また、コレは例外中の例外になるが、ビリヤードなんかはプロの方がハンデが大きいため、わざとプロにならずにいる人もいた。(その人は後にプロ転向したが)
他にも、投げ出さない事こそがプロだ、と言う人もいる。そうあるべきだろう。
実際、続けられなくなったらプロではなくなる訳だから、正しいと言える。
しかし、誰とは言わないが、某漫画家のように描かなくても一線のプロの地位を得ている人もいるのが現実だ。
また、プロとは責任だという意見。コレも何も間違いではない。
しかし、残念ながら、無責任でも何でも認められちゃってるプロはいるからややこしい。
それから、「納期」って意見も多いし、実によくわかるけど、ホラ、納期は全く守れないけど、実力と人気があるから、、、って人いますやん?
いや、さっきから同じ漫画家の事が脳裏に浮かんでいるのだが、あの例外中の例外がいる限り、大概の論理は崩されてしまうのである。
プロには覚悟が必須と言う考えも素晴らしいが、世の中の多くの人は覚悟なんかせずに業界入りし、覚悟もないまま仕事をしていたりする。
仕事に対する愛着かと言われると、愛着なんかないけど、金を稼ぐためにやってるだけ、って人もいる訳だ。
それに、皆さんがよく言う「あのクソ上司、仕事もできない癖に太鼓持ちばっかりしやがって!」みたいな点で言うと、
仕事の能力は低くても、立ち回りが上手いから生き残ってるプロもいる。
だとすると能力。能力こそがプロの証か?
いや、そうとも言えぬ。能力は高いが、色んな問題からプロにならない・なれない人もいる。
例えば、強いからこそなれる格闘家のプロは数少ないが、強くはなくても格闘技の指導者としてのプロはその何倍もいる訳だ。
職種や関わり方によって、総合力でも総合点でも一点突破でもないと言える。実に曖昧だ。
人気かと言われると、知名度はなくてもちゃんと生業に出来てる人もいる。
なれるなれないが、運やコネだったりする事もあるが、そうではない業種も沢山あるから実にややこしい。更に運だけで生き残れるほど簡単じゃないし、コネも地道な営業活動によるものだったりする。
そもそも、プロにも色んな種類がある。雑に分けると、
プロフェッショナルと、
マイスターと、
アーティストだ。
与えられた仕事をやり遂げる事を目的とするプロ。
こだわってやった仕事そのものが金になる職人。
金になるかならないかはわからないが、こだわりを昇華させる芸術家。
この3つの中にも段階があったりするから厄介だが、簡単に分けると、金になる事をするプロ。した事が金になる職人。金になるかどうかより、やりたい事をする芸術家。
さらに職種によってその方向性は多岐に別れるから、やはり定義は難しいのである。
だから、誰の意見が正しいとか、誰の意見が間違ってるとか、そーゆー事ではない。
それこそ、免許がなかったらなれない職種は、ライセンスのみがプロの証だ。
しかし、ライセンスはあるけどなくてもできる職業があったり、中には、弁護士みたいにライセンスがなければなれない職業ながらも、いざライセンスを取れたとて、仕事を取れずに廃業していくような職種もある。
ここまで語ったのは所詮「定義」の話だ。それでさえ、曖昧極まる話である。職業を絞れば、もう少し定義はしやすいだろうが、それでさえ、
見えない所までやるからこそプロ。
って考え方と、
見えない所は力を抜くのがプロ。
ってな相反する考え方もある。
定義でさえ苦労するのに、そこにある、漠然とした、しかし歴然とした壁のようなものの正体なんて、一晩語っても語り尽くせないし、答えなど出せはしないのだ。そして、出した答えが間違えではないし、また、正解でもないと思う。
そこにある境界線は、ぐねぐねと曲がりくねっていて、押しても曲がらなかったり、いともたやすく曲がったり、簡単に超えられたり、超えられなかったりするのだろう。
ちなみに多く寄せられたコメントは、通知が来てる限り、全て目を通したつもりだが、たった一件だけ、他にはない素晴らしい観点があった。
(´・Д・)」 納税したかどうか。
(´°Д°)」
要するに、金の遣り取りこそがプロの証だ、と言うのは余りにも定義が広すぎる。副業なのか本業なのか。趣味の範囲か否か。
だが、納税したって事は肩書きでも何でもない明確な「金銭による一定の収入があった事を示す証拠」なのである。
いや、コレも猟師だったり、パチプロだったりと例外は用意できる訳だが、明文化出来て、プロである自負の証明だとも言えるのである。
これはかなり正解に近い答えのような気がする。
気がするんだけど、
(´°Д°)」 納税こそが
プロの証明である!
って言うと、ロマンのかけらも何もあったもんじゃねえよなぁ、、、。
(´・Д・)」 って思うのよ。
しかも、壁の正体ともちょっと違うし。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。