おでん外伝
皆さん、こんにちは。とりあえず、「外伝」って付くだけでなんか知らんけどワクワクするよな? 木賃ふくよし(芸名)です。
外伝、異伝、異聞、外典、アナザーなんかにも無駄にときめくのは、たぶん中二病の名残だと思います。
しかし、タイトルは単にオデンガイデンという語呂だけで付けたので、本題は外伝ではなく「おでん」の方です。
ええ。2023年の夏はかなり暑かったと思うのですが、今年は風が吹いており、雨もそれなりに降ったお陰で、気温の割にはまだまだ過ごしやすかった(例年比)と思う。
まあ、この20年ほどで、どんどんと熱帯化していく日本の夏において、とりわけ蒸し暑さと体感温度がシャレにならない京都だけの話ですし、あくまでも冬より夏が好きなワタクシの個人的意見に過ぎませんが。
しかしまあ、気温自体は例年より高く、一言で言うと「猛暑」です。
そして、猛暑の年は必ずと言っていいほど、冬が「厳寒」になるのが気象の常。
10月1日ぐらいまでは残暑感満載だったのに、この2週間で一気に、
秋を飛ばして、
(´°Д°)」 冬。
って感じの空気になってまいりました。なんそれ。秋、息してないよ。
ワタクシは寒いのが苦手なんで、厳冬は勘弁してほしい所ですが、冬には冬の利点もあります。そう。
(´・∀・)」 食い物がウマい。
肉、魚、野菜。圧倒的な割合の食品が美味くなる季節の到来です。
そう。夏には冷たいシャワーが幸せであるように、冬には暖かい風呂が幸せになる。
(´°Д°)」 おでんの
季節の到来である。
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/○\ おでんマン
■ 参上!
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まあ、ワタクシは夏場に生姜汁で食う冷やしおでんなんかも大好きなのですが、おでんの基本は寒い冬に食うあったかい料理の代表。
おでん、関東炊き、関東煮と呼び方には色々あるが、基本は様々なおでん種を煮込む料理である。
基本の出汁系を皮切りに、醤油系や生姜系、味噌系と地方や家庭によってバリエーションも多い。
ちなみに「おでん」は「味噌田楽」が源流である。女房言葉で「おでんがく」から「おでん」に変化した。
元々は田楽料理として大根に味噌などをつけて食べていたが、おそらくは調理工程の簡略化などの関係で、煮込み料理に変化していったのだろう。
なので、「味噌おでん」否定派は多いが、源流なので異端扱いはしない方がいいだろう。
なお、ワタクシはどっちかと言うと否定派である。
いや、別に嫌いとか認めないって事ではなく、味噌おでんは美味しいんだけど、おでんを食いたい時の味じゃないんだよな。
ありゃ田楽や味噌味を食いたい時の味だと思ってるので、味噌おでんは「田楽料理」の派生であり、おでんの派生とは思っていない感じ。
あるいは、名古屋料理だと思っているのかも知れない。
まあ、寿司の源流である熟鮓や鮒寿司を嫌う人は多いが、寿司は割と誰もが好きだよね! の変化系だと思っておくぐらいがいいのかも知れない。
ちなみに、東海地方の歴史的には、田楽の変化系として煮込み料理になった「おでん」だが、どうやら関東煮とおでんは別ルートで発生しており、関東煮、味噌おでん(味噌煮おでん)、煮込み田楽(おでんに味噌を付けるタイプ)と3パターンに分かれている模様。
また、近年では西洋のおでんと言える「ポトフ」との交配種が誕生しており、ジャガイモも男爵イモではなくメークインを使用したり、ソーセージやトマト、ロールキャベツなどのおでん種が一般化して来ている。
実際、逆にロールキャベツで考えると、主にトマト、ブイヨン、クリームの3種類となる訳だが、近年はブイヨンではなく和風だしを使用した物もあるし、これはこれで美味い。
そう考えると、遠くない未来、トマト煮やクリーム煮のおでんが登場する日が来るのかも知れないのである。
まあ、出汁がトマト煮やクリーム煮に変わる日はまだ来ないと思うが、おでん種の方は明日にでも、見慣れない食材が乱入してくる可能性が高い。
さあ、そんな訳で皆さんはどんなおでん種が好きですか?
何処かのアンケートでは玉子が1位を獲得していましたが、ワタクシに言わせれば鶏卵はランク外です。
玉子をおでん種にするなら、
(´°Д°)」 うずら。
うずら卵を3個ほど串に刺しておでん種にするべし、です。
鶏卵は食べづらい・出汁を汚す・腹が膨れると、おでんを堪能するには不向きな点が多い。
ワタクシの中のナンバーワンは、やはり、
(´・∀・)」 大根やね!
おでんと言えば出汁。その出汁を大根以上に味わえる種はありません。王道すぎるとか意外性がないとか言われても知らん。おでんは大根。異論は好きにしてくれ。別に他人の好みを否定するつもりはない。
同系列で言うとモチきんちゃくも捨てがたい所だ。
他には、牛スジなんかも人気だった気がします。
ワタクシも牛スジのおでんは好きですが、おでんとしては出汁の味を濁らせてしまうのが欠点かと。また、牛スジおでんを楽しむなら、醤油系おでんの方が向いていると思われる。
てか、それを追求すると「スジ煮込み」って料理があるから、単体ならそれを食べる方がいいかも知れない。
あとは、、、ちくわ?
ちくわはイイですね。個人的には上位間違いなしです。出汁を出す、そして出汁を吸う。これぞおでん種に相応しい特性だと言えるだろう。
あと、くたくたに煮込まれたちくわというモノを味わえる機会は少ない。ちくわは素晴らしいおでん種だと言える。
派生で言うとごぼ天も素晴らしい。
他には何がいいだろう?
タコ。タコはいいね。可能な限り煮込みまくって、くたくたのタコがいい。おでんのタコは最高のおでん種でも、最高のタコ料理でもない。しかし、ちくわと同じく、くたくたに煮込んだタコを食べられる機会は少ない。
この点ではおでんのタコは、おでんにすべき価値があると言えるだろう。
他は、こんにゃくとか?
こんにゃくは確かに美味い。おでんにする価値はある。しかし、この点を突き詰めてしまうと、こんにゃくは糸こんにゃくに勝てない事になってしまう。
ワタクシはどっちも好きで、どっちにも価値があると思うが、おでんにする価値だけにこだわってしまうのは失敗を誘発する。
考えても見て欲しい。あたたまる料理としてのおでん。酒に合うおでん、冷えても美味いおでん、ご飯のおかずとしてのおでんなど、方向性にも違いはある。
そんな話をしていると、こんな議題が飛び出してきた。
(。・ω・。) 白飯に合う
おでん種ってナニ?
(´・∀・)」 いい議題だ。
だが、すまない。
ワタクシはこの議題に対して、飛び道具を出して、一瞬で話を終わらせようと思う。
(´・Д・)」 白飯に合うおでん、、、それは、、、
(´・Д・)」 おでんつゆ。
(´・Д・)」 最強。
(´・Д・)」 異論は認めるけど、これに勝てる奴はそうそうおらんと思う。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。