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すべての飛行機は必ず墜落する


 皆さん、こんにちは。高所恐怖症の木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 高所恐怖症なので、わざわざ自分の意思を持って、飛行機に乗りたいとは思いません。

 いや、「意思を持って」ってのは「意識があって」って意味じゃないですよ?
 それだと毎回「飛行機だけは勘弁な」って言ってるのにブン殴られて気絶させられ、飛行機に乗せられる「特攻野郎Aチーム」になっちゃいますから。ええ。

 まあ、単に高い所が嫌いなので、飛行機も窓際じゃなければ、だいたい平気ですし、リアリティを感じない高さまで上がってしまうと、だいたい平気です。
 とは言え、離着陸時や高度変更、気流による加重は気色悪いし、怖かったりもする。しかしコレ、エレベーターに乗ってても感じるので、重篤な問題ではない感じ。

 外が全く見えない飛行機と、ガラス張りのエレベーターだったら、後者の方が怖い。それぐらい。
 基本的には、安全性を重視する。わかりやすく言えば、ホラー映画はフィクションなので怖くても楽しめるのだ。
 実際やってみたが、VR(ヴァーチャル・リアリティ。仮想現実)で、高所を体験するソフトなんかは、

 (´°Д°)」 すげえ気持ち悪い。

 だが、身の危険がないので平気。



 実際、ワタクシは高所恐怖症を精神的な病気の一種だと考えていたが、とある医者に、


 (・ω・) 危ない物や場所に、
 恐怖を感じない方が病気です。


 って言われて、目からウロコが落ちた。まあ、度を過ぎた恐怖症ってのは、もはや病気であろうが、高所や閉所、また、広所、先端、蜘蛛や昆虫などの恐怖症自体は、生命の安全を守る意味では実に正しいのである。

 逆に、「高所平気症」なんて冗談みたいな話があるんだが、高層マンションなどで生まれ育ち、それが当たり前で平気な環境だと「落ちたら死ぬ」という感覚がなく、実際に迂闊に高所で危険な行為をして、事故を起こすケースは少なくないらしい。

 さて。ここで、ようやく話を本題に移していこうと思うが、

 自動車による交通事故と飛行機事故では、どちらが悲惨だろうか。


 ここは敢えて、「どちらが悲惨か」という問いなので、どちらを選んでいただいても構わない。

 それは所詮、個人の感情の問題なのだ。だから、何を選んでもらっても構わない。
 しかし、交通事故と航空事故、その死亡者の数は? という問いには、


 交通事故の方が
 圧倒的に
 人を殺している。


 という事実を認めなければならない。
 ワタクシは、コレを1つのリトマス紙だと思っている。


 ここで開口一番に、「でも」と言う人は、

 似非科学や信仰宗教に引っ張られやすいとも思う。



 よく、数字は嘘をつかないが、詐欺師は数字で嘘をつく、なんて言葉を耳にする。
 ここで、じゃあ数字は信じていいの? ダメなの? ってなる人はいるけど、


 信じるべきは数字で、

 疑うべきは、

 相手と自分なのである。



 わかりやすく説明しよう。その数字自体が真実かどうかは、今ならネットで調べればわかる。説明された数字が、方向性が違うサイトで5つ以上、概ね一致していたら、まずまず信じていい。
 そもそも数字がデタラメだった場合はそこで終了。簡単。
 目の前で、「その数字はホントなの?」ってスマホをいじりだして相手が怒ったり止めようとしたりしたら、それも終了していいだろう。

 信じられないなら調べてくれていいよ、と構えられるのは、嘘に自信があるか、本当かどちらかって事である。

 で。ここで詐欺や似非科学も数字を利用するが、ここで数字に騙されないための基本を説明しよう。


 同じ数字を比べてるか。


 という事なのである。
 交通事故は、死亡率だけ。航空事故は死者数だけ。というような出し方をしたら、信じる必要はない。終了だ。

 交通事故も航空事故も、同じように死亡率を出す。同じように死者数を出す。


 交通事故1件と航空事故1件を比べれば、航空事故は悲惨で甚大な被害が確実視される。

 しかし、年間事故数や年間死者数を比べれば、交通事故の方がよほど悲惨なのである。

 しかも、これは死亡者が1人でも出た事件に絞っての話だ。
 これに関して言うと、飛行機事故ってのはかなり多い。しかし、怪我人を出す可能性は限りなく低いのである。基本的に、無事か死亡の二択。
 何しろ、エンジントラブルをはじめとする整備不良で飛べない飛行機は毎日続出してるからな。
 そう。

 飛行機は整備不良が見つかれば飛ばない。


 その点を比べても、怪我人を出さなくても、こすっただのぶつけただのと自動車は事故だらけ。怪我人は死者数よりも遥かに多い。そして、整備不良のまま走る車だらけなのである。

 ここで、飛行機と自動車のどっちが危険? なんて愚かな質問はしない。そんなのは個人の感想だ。
 飛行機と自動車のどっちが人を殺してる? なんてのも、質問が悪い。

 世界における、飛行機事故と自動車事故を比べた場合、平均年間死者数はどちらが多いのかを比べないと意味がないのである。時折、


 コ口ナの死者数は
 増える一方です!!



 なんて口上を耳にするが、


 (´°Д°)」 当たり前だ。
 死者は甦らんのだから。


 そんなん言うたら、回復者も増え続けてるがな。

 2020年度の罹患者数、死者数。
 2021年度の罹患者数、死者数。
 そして、2022年現在のそれを並べて、率を割り出さねば意味がない。


 年間罹患者は増えているのか、年間死者数は増えているのか。まあ、まだ流行と対策が始まったばかりだから、単純に1~2年を比較もできないんだけどね。要するに、「例外」が起きているデータと平年を比べるのも危険って事である。

 わかりやすい話、「鬼滅の刃」の映画が大ヒットした年だけで、「最近は邦画が大人気!」って事になる。コレ、間違いじゃないけど、間違いでもある訳ですね。

 そこに鬼滅の刃が好きかどうかは関係ない。アニメが好きかどうかも関係ない。邦画が好きかどうかも関係ないのだ。
 アニメ映画を邦画に含めるかどうか、というカテゴライズの問題でしかない。
 強いて言うと、洋画/邦画で分けるのか、実写/アニメで分けるのか。邦画/洋画/アニメで分けるのか、洋画/洋アニメ/邦画/邦アニメで分けるのか、あるいはCG作品はアニメに含めるのか否か、あるいは全部ひっくるめて映画という一本にまとめるのか。


 数字のトリックなんてモノの正体は、それらを誤認させる事である。


 だから、飛行機事故と自動車事故は簡単に比べてはいけないのである。

 飛行機事故で死ぬ可能性は0.002%で、交通事故で死ぬ可能性は0.2%だと言う。
 この数字さえも嘘なのだ。

 だって、

 飛行機は
 乗らなきゃ
 まず死なない。


 つまり、分母が車とは比較できないのである。一方の交通事故は、ほぼ誰もに遭う可能性がある訳だから。
 数字自体は嘘じゃなくても、算出方法に問題がある。

 こういった点に気を付け、その話が聞くに値するかどうかを見極め、

 感情論を廃し、

 ↑ ココが大事。

 一度起きた時の被害は飛行機の方が甚大だが、年間を通しての発生件数や死者数は、自動車事故の方が凄惨であると認識すべきなのである。
 その結果として、交通事故に気をつけるも良し、飛行機に乗らないようにするのも好きにすればいい。

 だが、交通事故は1回の被害が小さいから暴走しても平気、という風に曲解させてくる連中がいる。
 飛行機事故になんて遭う訳がない、と誘ってくる輩は後を絶たない。

 感情はとても重要なファクターである。
 だからこそ、悪いヤツらは感情論に訴えかけ、数字を使って騙そうとしてくるのだ。

 正しい事をしましょう、と。


 なので、急がば回れと同じ。
 あなたがもし、感情として「正しい」ことをしたいなら、その「正しい」を信じるなら、

 感情を廃して、交通事故が頻発してる事と、落ちない飛行機なんかない事を思い出して欲しいのである。


 (´・Д・)」 割と良い事を言ってるので、投げ銭(¥100)ください。(ド直球)

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 なお、この先には本当の数字しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。