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弘法の工房で攻防の興亡


 皆さん、こんにちは。高校中退なので、高坊すら卒業できてません。木賃ふくよし(芸名)です。
 さて。いきなりですが、ワタクシは絵を描くのが好きです。今回の扉絵は拙作。
 文章を書く方が好きなんですけれども、この内容は文章より絵にした方が映えるってケースは絵にしたい。
 ワタクシは日課として、


 ・このnoteで長文を1本。


 ・黒板ネタとして短文を1本。


 必ず書くようにしています。それから、


 ・夜11時から、深夜2時を目安として、生放送。


 をこなすように心掛けています。
 で、無職となってからは、それに加えて、なるべく1~3日で1枚の絵を描くようにしています。
 絵を描くのは好きで、色々勉強もしましたが、なかなか腕の方は上達しません。
 実家に帰って確認しないとわかりませんが、中学~高校の時の方が上手だった気がしてます。何しろ20年間まともに絵を描いてませんでしたから、そりゃ下手にもなろうってモンですね。
 ただ、高校生の頃の方が上手だった可能性については、単に記憶を美化している事態も想定されるので、実家にあるであろう当時の自作を見たら、下手過ぎて泣きたくなる可能性も大です。

 まあ、今はデジタルで描いているので、効率化は出来ており、かつてよりは多作になっています。多作というより駄作かも知れませんが。

 で。デジタルなら狂ったデッサンの修正がかなり容易になりましたし、致命的なミスもアンドゥ機能で回避できます。また、着色のための道具も用意しなくていいし、更に多くのツールが無料で手に入ります。
 デッサン力や構成力はかつてより落ちたかも知れませんが、それを補う道具のお陰で、トータルで言えば今の方が上手になってるんじゃないかとも思う訳ですよ。ええ。

 はい。先ほど言いましたが、ワタクシは文章を書くのが好きです。しかし、文章が必ずしも適しているとは思えない事が多々ある事も事実。
 例えば、今こうやって長文を書いていますが、長い文章はなかなか読んでもらえないと言う、とっつきの悪さが目立ちます。

 また、黒板で短文を書いていますが、これはちょっとした表現の足りなさで、相手にまるで通じない。通じないならまだしも、まるで意図しない方向に解釈される事もあります。

 生放送の口語なら、抑揚や前後の文脈も読みやすい一方、重要な箇所が何処かわからない、という欠点があります。ありませんか? youtubeで、動画の観たい箇所にシークバーを持っていくのが大変って。

 しかし、絵となると誤解を招く可能性が減り、また、とっつきの良さは随一。
 なので、話のネタによっては漫画にした方が向いていたりする訳で、なるべくなら、ワタクシはこれを使い分けたいと考えている。

 漫画



 だが絵や漫画には問題がある。


 そう。


 画力がないとダメなのである。



 そして、ないのである。画力が。



 ワタクシはコレでも中学高校共に美術部に在籍してたし、絵の勉強はかなりしてきたつもりだ。しかし、そんなのは「つもり」であり、いわば「片手落ち」なのである。

 ワタクシは格闘技も好きなので、色々と習っていた時期がある。だから、わかるのだ。格闘技の練習と、絵の練習はいっしょ。

 例えば、後ろ回し蹴りという技を習得しようとする。
 その為にはまず、技を理解しなければならない。見様見真似でやったって、形は似せられても、効果的にダメージを与えられる技にならないのだ。
 だから、その技がどういう技かをしっかり理解しなければならない。どの部分で蹴るのか、重心は何処に置くのか、体の流れは? 技の戻しは?
 コレを理解しないと、技にならないのである。
 そして、理解した上で、ひたすら練習しなければならない。頭で考えるのではなく、頭で考えに考え抜いた事が、考えなくても出るようにする。
 その為には練習にも頭を使わなきゃいけない。そして、頭を使わなくても自然に出てくるぐらいの反復練習が必要なのである。

 絵もいっしょ。構図、デッサン、パース、光源などを理解しなければ見様見真似にしかならない。
 そして、それを「描く」という形で練習量をこなさない限りは上達しないのである。

 そう。それなりに勉強はしてきたつもりだが、練習量が不足しているようでは、所詮「片手落ち」なのである。
 それに格闘技の技が、思考を通さずに自然と出てくる、というのは、絵にも言える事だ。
 思い描いた絵をそのまま具現化できるのだから。

 それだけではない。速度と効率化だ。
 やっぱりと言うか当然と言うか、プロの漫画家さんの仕事はめちゃくちゃ速いのである。

 下書きもなしに、一発でキュキュッと描いたら完成、とか、どれだけの鍛錬を積んできたと言うのだろう。想像すらできない。

 そりゃ確かに、才能ってモノはあるだろう。しかし、努力も練習もせずに成果が出せるほど、世界は甘くないと言うことだ。
 そして、才能があるかどうかは、練習してみないとわからないモノなのである。

 さて。
 ワタクシ、無職になってからは、かなりの枚数の絵を描いている。平均すれば2日に1枚ペース。多いとは言わないが、20年描いていなかったリハビリにはなっているだろうか。

 割と頑張って描いているから、少しは上達してるだろうか。

 そんな折、絵を生業としている方に、絵のアドバイスをいただく機会があった。


 (´・Д・)」 えー、、、と、


 (´°Д°)」 あ。いきなり上達した。




 (´・Д・)」 うん。そうだったそうだった。


 絵だけじゃなくて、格闘技でも料理でも作文でも何でもそうだった。先達に直接教えてもらえる機会があったら、教えてもらうのが一番早い。何しろ、ダイレクトだ。ぼんやり何処がおかしいのかわからない訳じゃなく、ここがおかしいからこう直す。直し方はこう。って教えてもらえる訳ですよ。それが一番早い。そんな当たり前のことが出来てない。

 頭を使ってない証拠ですね。(´・Д・)」ええ。


 プライドなんか捨てて聞く方がプラスである。いや、まあワタクシの場合、プライドはないし、聞ける相手もいるんだけど、先方にご迷惑なんじゃないかと思って聞けないタイプなんですけどね。ええ。

 んで、この時はお絵かきソフトのツールの使い方をチョチョイっと教えていただいただけなんですけどね。ええ。


 一気に3レベルぐらい上がったわ。


 ってか、そこでまた思い出した事がある。


 ワタクシが昔、プールバーで働いており、ビリヤードに夢中だった頃の話である。

 腕の立つ常連さんに、ビリヤードを教えてもらった時の事だ。


 (´°Д°)ノ 「お前、ヘタクソなんだから、

 せめてキューぐらい

 まともなモンを買えよ!」


 ※ キュー … ビリヤードでボールを撞く道具。


 って怒られたので、


 (´・Д・)」 「ぃゃ、ワタクシ如きの腕前で

 高いキューを買っても、

 宝の持ち腐れかと」



 って反論したら、



 (´°Д°)ノ 「ヘタクソの曲がった腕前で、

 曲がったキューなんか使ってたら、

 まともに真っ直ぐ

 撞けるワケないやろが!!」



 って怒られて、目から鱗が落ちました。


 でも、当時は馬鹿(今でも)だったので、



 (´・Д・)」 「ぃゃ、

 マイナス×マイナスは

 プラスに転じますよ!?」



 って反論したらボッコボコにされました。


 ※ ビリヤードで。

 いずれにせよ、今回はツールの使い方を教えてもらっただけで一気にレベルアップである。
 絵の勉強をしてるつもりでも視野は狭くなっており、お絵かきソフトやツールの使い方は勉強していなかった訳だ。広義ではこれも絵の勉強のはずなのに。
 別に、使わなくても描けるなんて思い上がっていた訳ではないが、ツールに頼ればスピードも効率も上がるし、成果物には磨きがかかるのだ。なぜ使おうとしてこなかったのか、今となっては理解に苦しむ。

 そう。弘法筆を選ばず、なんて言うが、我々は弘法じゃないので筆は選ばなくてはならない。
 弘法も筆の誤り、なんて言うが、我々は弘法じゃないので誤りまくりである。ごめんなさいよ。


 そんな訳で、けっして弘法にはなれないヘタクソのワタクシから、これを読む多くの同胞にアドバイスしておく。



 機会あらば先達を頼れ。


 んで、道具に頼れ。



 デジタルで描いてる人なら、ほとんどのツールはとりあえず無料で手に入る。高額な道具を買わずしても手に入るのだ。
 よくわからんプライドとか全部捨てとけ。人道具に頼れ。


 頭の中に描いた
 絵の再現性が
 上がるんだぞ。



 スピードも効率も上がる。

 そっちの方が大事だろ?


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 なお、この先にはあんまり参考にならないワタクシのあんまり劇的じゃないビフォーアフターが書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。