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鼻緒が切れた


 皆さん、こんにちは。キレちゃないよ(長州力)、木賃ふくよし(芸名)です。
 80年代半ばごろから、「キレる」だの「プッツン」なんて言葉が登場したと思うのですが、アレって文明の敗北ですよね。
 いや、本来の意味とは違って来てるとは思うんですよ。隣の部屋がうるせーから「壁ドン」する意味だったはずが、恋愛対象を壁際に追い詰めるって意味に変わってるとか。

 元々は礼儀作法やら慣習やら上下関係に小うるさく、家族やら親族やら地域やら集団社会、コミュニティと、守らなきゃならないものの為に雁字搦めの日本で、

 それでも越えてはいけない一線があるから、


 死なば諸共的なもの、
 何かの為に、何かを捨てる


 そーゆー「キレる」だったと思うんですが、おそらく「ヤンキー漫画」だの「冴えないサラリーマンが暴れるドラマ」なんかが持て囃され、「キレる」の意味が変化していったように思うのです。



 端的に言って、
 理性の歯止めが
 効かない人に。



 ただ抑制の効かない人、暴力や勢いでワガママを通す人を「キレる」と、更にそれを格好良く描いたりしたものですから、なんか、


 理性の歯止めが
 効かない人は、
 カッコイイ!って

 文明の敗北ですよ。


 と、長々書きましたが、コレは本日の話題ではありません。ええ。はい。何となく長くなっただけです。
 今日のお話は、「鼻緒が切れる」です。

 ありませんか? 漫画やドラマで、一写真立てが倒れるとか、下駄の鼻緒が切れるとか、仲間から預かったペンダントのチェーンが切れるとか。

 アレですよ、アレ。


 「アイツの身に何か、、、!?」


 的な。
 まあ、ドラマだと死亡率70%越えな感じですが、漫画だと死亡率30%って所ですけどね。ええ。
 特に少年漫画の場合、「味方が死ぬかも知れない」って不安感を煽りつつ、敵の強さをアピールする為に使われる演出ですから、最終回が近くなきゃ、半分ぐらいは生き延びます。
 最終回が近いと死ぬ確率は上がりますが、打ち切りが回避されたりすると、何故か「死んだはずじゃ、、、!?」と生き返って来るので、実質30%ぐらい。

 で。そんな訳で、鼻緒が切れたり、ペンダントのチェーンが切れたりって演出はありますが、


 実際、皆さん、
 不吉な予感を感じたりします?


 ワタクシは感じません。


 そもそもオカルトは好きですが全く信じませんし、縁起が悪いとか気にしてたら何も出来ない訳ですから。

 そもそも

 鼻緒のついた履き物も、
 誰かから預かったペンダントも
 持ってないので。


 そんな訳で、凶兆とか感じない訳ですよ。ええ。


 さて。少し話は変わりますが、ワタクシここの所、行きつけになってるうどん屋さんがありまして。ええ。ここの「ぶっかけうどん」は、ワタクシの「京都の美味いもの20選」に入ります。


 ※ 食べ歩いて厳選した、感動に値する料理。この日の特別料理がメチャクチャ美味かった!ってのは含まれません。基本的にいつ行っても、このメニューだけは変わらず安定して、特別に美味しい!って逸品が一つでもある店を厳選してます。この店のオススメ品は「ぶっかけうどん」です。季節メニューを含めると「冷やし山かけうどん」が最強なんですけど。


 で。ここのうどん屋さん、メチャクチャ美味いんですよ。京都のうどん屋で今のところ最強です。クォリティも安定してます。
 ただし、関西風のやわこいうどんが好きな人には、

 まったくオススメしません。


 むっちむちです。硬いです。もっちもちのとぅるんとぅるんです。噛み応えバツグンで、前歯でパッツンと噛み切る感触も、奥歯でモチモチと噛み締める感触も溜まりません。
 しかし! しかしです! 舌触りも喉越しも素晴らしいので、噛むのが勿体ないとも感じてしまうのです。
 噛み締めたい! でも飲み込みたい! 飲み込みたい! でも噛み締めたい! という、まさに食のアンビバレンツ。
 ワタクシは讃岐うどん至上主義ですが、下手な讃岐うどんなんか相手になりません。讃岐うどんでシビれた店に勝るとも劣らない。出汁は賛否分かれるところかと思いますが、関西風にあっさりでもしっかりなツユ。
 ぶっかけのツユも出汁が効いてますが、讃岐のぶっかけのようなバシッと決まった醤油味が好きだと、少し物足りないかも知れません。悪く言えばどっちつかずなのかも知れませんが、ワタクシは良いトコ取りだと思ってます。
 最強は夏季限定の「冷やし山かけうどん」なんですが、夏季限定。また、温かいうどんも、丼物も、蕎麦も下手な蕎麦屋より美味いんで、どれを食っても損はしないと思いますが、せっかくなら「ぶっかけうどん」を食って欲しい。

 まぁとにかく、うどんの麺が美味い。最高の歯触り、歯応えで、前歯でしっかり噛み切らないと、全然切れません。
 食べ物に対する褒め言葉としては間違っている気はしますが、とにかく「丈夫」です。

 つよい。

 箸で引っ張ったぐらいじゃ、
 絶対に切れたりしません。


 餡掛けが重たくても、具に引っかかっていようと、他のうどんと絡み合ってても、全部釣れるだけです。切れません。切れないんです。強いぞ。すごいぞ。


 って思ってたんですが、通いつめて数ヶ月。


 今日、初めて、

 箸で引っ張ったら

 うどんが切れた。


 

 (´°Д°)」 うどんが切れるなんて、、、

 不吉な予感がする、、、!

 まさか、、、!?



 って思ってしまいました。ええ。


 いや、麺の、ちょうど細い切れ端を引っ張ってしまっただけなんですが。

 ※ この生地、、、じゃなくて、この記事はすべて無料で読めますが、そのうどん屋って何処なのか(大まかな場所は京都の伏見稲荷)を知りたい人は¥100の投げ銭をお願いします。
 いや、別に隠してる訳でもないし、むしろ知って欲しいし、Twitterとかではよく名前を出してるし、何ならgoogleのレビューも書いてるし、検索すればすぐ出て来ると思いますし、何ならDMで聞いても答えると思いますが、単に情報を見るだけより、わざわざ検索するか、金を払うかしないと、単なる情報で終わって、足を運ばないと思うんですよね。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。