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播州の恐るべき蛮習


 皆さん、こんにちは。育ちは播州。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。昨日の日記で母の見舞いに行った話を書きました。

 ワタクシは両親ともに京都人、ワタクシの生まれも京都。気が付きゃ京都に一番長く住んでいる訳ですが、基本的に自分のことを、

 京都人だと思った事はない。


 幼少期から成人までを播州で過ごしているため、自分のアイデンティティは、

 播州人なのである。


 播州。平たく言えば、兵庫県南西部。ワタクシが知る限り、


 この日本で屈指の
 モラルが低い地方である。


 (´・Д・)」 ぃゃ、マジで。


 この日本には、そりゃ危険な場所や犯罪の多い町、治安の悪いエリアは存在する。
 しかし、姫路から西明石にかけての広い地域で、西播磨より住民のモラルが低い場所を、ワタクシは他に知らない。

 無論、播州より犯罪の多いエリア、危険な町、治安の悪い場所は幾らでもある。
 だが、それらはスポット的に狭い区画であったり、ガラの悪い連中が多く住んでいるって事なのである。

 播州は違う。


 かなりの広範囲に渡って、

 善良な一般市民が
 いないのである。


 いないと言うと大袈裟と思うかも知れないが、本当にモラルが低い。
 わかりやすく言えば、「コレぐらいは誰でも一度は通る道」って違法行為の幅が相当に広いのである。
 もっとわかりやすく言えば、

 万引きぐらいは
 大目に見ろよ。


 ってメンタリティの人間が異様に多いのだ。小悪党の巣窟なのだ。
 んで、捕まったりすると、

 「アイツもソイツもやってるのに、
 どうして自分だけ怒られるんだよ!?」


 って考えちゃうような人間の多いこと多いこと。
 「コレは犯罪」って思う行為は人より少なく、「犯罪だけど問題ナシ」と考える行為は人より多い。そして、自分はいいけど他人はダメ。

 そんな連中が「多い」のではなく、そんな連中だらけなのである。それが播州。

 とは言え、播州も近代化が進み、ワタクシがこの土地を離れて四半世紀。勝手に比べると治安もモラルも向上していると聞き及んでいる。

 先日、母の見舞いに行くため、実に久し振り(約20年振り?)に隣町の駅に行った訳なのですが、駅舎を出ると、見慣れない風景と見知った風景が混じっていて時の流れを感じる。
 ワタクシと父と叔母の3人が母のいる病院へと向かうにはタクシーを拾うしかない。
 昔はなかった駅北口のロータリーでタクシー乗り場を探す。簡単に見つかった。


 が、


 乗り場のすぐ側で、黒いトレーナー姿のガラの悪い50代のおっさんが、盛大にタバコをふかしてて、いきなり治安が悪い。見るからにガラが悪い。最近見ないぐらいにガラが悪い。
 このおっさんもタクシー待ちなのか、機嫌が悪そうにタバコを吸っている。


 なお、乗り場にはタクシーが1台、停まっている。


 と言うことは、このおっさんはタクシー待ちの客ではないかも知れない。いや、こっちがタクシーに乗ろうとしたら「俺の方が先客だろうが!」と因縁をつけてくる可能性もある。←マジで。
 だから、油断はできない。

 しかし、ワタクシも播州で育ったからこの手合いは慣れている。
 万にひとつ、いや、十にひとつぐらいの確率で因縁をつけられるが、ワタクシはチラリとおっさんの方を見て、「タクシー待ちのお客さんかな? 違うのかな? 先にタクシーを拾っても大丈夫かな?」ってな顔をおっさんに見せつつ、タクシーに近付いた。


 が、 


 タクシーの運転席は無人であった。

 タクシー乗り場のすぐ先には駅の公衆トイレがある。なるほど。トイレに行ってるのか。
 おっさんも運転手が戻ってくるのを待ってタバコに火を着けたのかも知れない。ふむ。運転手がいないでは仕方ない。おっさんに絡まれる事もないが、いずれにせよ待つしかない訳だ。

 そう思った瞬間、


 ( ´Д`)y-・~「あ〜、おニイちゃん、ちょい待ってーや」


 横っちょから、タバコのおっさんが因縁を付けてきたのである。


 (´・Д・)」 うわー、播州はやっぱり播州だったわー。


 ちなみにロータリーの中央に交番がある(確認済み)ので、妙な言いがかりを付けられても、さすがにトラブルにまでは発展すまい。
 揉めたら揉めたで、順番を譲れば収まるレベルだろう。ワタクシは割と強気でおっさんの方を見ようとした。


 すると、おっさんは、

 タクシーの運転席のドアを開け、



 ( ´Д`)y-・~ 「お待たせ」




 (´°Д°)」 オマエが運転手かよ。


 なんでトレーナー姿やねん。


 やっぱり播州だわ。



 運転手のガラは悪いが、こちらも面会予定時間がある。気にしてる場合じゃない。(見てないが、タバコはおそらくポイ捨て)。 ワタクシと父と叔母の3人はタクシーに乗り込もうとした。すると、運転手が謎の一言を放った。


 「後部座席うしろに3人でいいええですか?」


 大型タクシーではないので後部座席に3人は窮屈だが、まあ、何か理由があるのかも知れない。乗れない訳ではないし、仕方あるまい。
 そして我々は後部座席に乗り込んだのだが、


 助手席には
 運転手の私物が
 無造作に置かれている。


 (´°Д°)」 さすが蛮州だ。


 てか、


 車内が物凄く
 タバコ臭い。


 ワタクシは喫煙者なので臭いは気にしない方だが、今時こんなタバコ臭いタクシーに出会うとは思わなかった。


 (´°Д°)」 これぞ蛮集だぜ。


 割ときゅうきゅうの鮨詰め状態で乗り込む3人。

 そこで運転手が、


 「荷物、前に置きましょか?」


 と叔母に話しかけたのだが、なんで一番カバンの大きいワタクシではなく、最も高級そうなハンドバッグの叔母から預かろうとするんだよオイ。


 (´°Д°)」 This is BANDIT COUNTY !!


 心の中で叔母に「渡しちゃらめぇえ!」って叫んだのが通じたのか、叔母も危険を察知したのか、「結構です」と断ってて (*´-`)=3 ホッとする。

 何故か¥1700で着くはずが¥2000という微妙に高い料金になってしまったが、コレぐらいなら問題はないと言える。(なお、帰りに呼んだタクシーは¥1700でした)

 
 (´・Д・)」 これが播州である。



 ※ この記事はすべて無料で読めますが、タクシー代だけで¥3,400もするので投げ銭(¥200)をお願いします。ちなみにこの日は、父がタクシー代を払って領収証を切ってた。無論、保険屋に提出するためである。
 なお、この先には帰りのタクシーでの出来事が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。