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毒を食らわば 才たけて みめ美わしく

 皆さん、こんにちは。時事ネタが好きじゃない木賃ふくよし(芸名)です。
 時事ネタって苦手なんですよね。事のあらましを最初に書くのが面倒だし、書いてると文章のテンポが悪くなるし、概略を面白くしようとすると事件そのものにバイアスが掛かるし。
 かと言って、そこを書かないと事件を知らない人は何の話かわからないし、風化した頃に読み返すと、書いた自分でもわからくなってるし。
 そもそも時事ネタだから、後から読む価値が低いし。

 ってな訳なんで、あんまり時事ネタは書きません。と言うか、書きたいと思わないんですよね。だから、あんまり書きませんし、書きたくもありませんが、毎日毎日文章を書いてると、ネタが尽きるから時事ネタに手をつけざるを得ないし、時事ネタの方が読んでもらえる率が上がるのも事実なんですよね。

 まあ、そーゆー訳なので、本日は時事ネタをボカしながら話を進めていこうと思います。
 ええ。ワタクシは高所恐怖症なんですよ。高所恐怖症。高い所が怖いんです。

 で。昨日、よしださんらと話してて、「そーそー、それそれ」ってなったんですけどね。

 危険と安全と安心と不安は、
 ぜんぶ同居できるんですよね。


 ワタクシはかつて大工仕事の手伝いをした事もありますが、建築用の足場板ってのが、高所恐怖症には割と脅威なんですよ。

 ワタクシはせいぜい3階程度の高さで恐怖を感じますが、足場だと二階でも怖い。

 足場板ってのは揺れるし、スカスカだし、軽いし、柵もない。恐怖を感じるには充分なのである。四階の高さなら、もう地獄。高所恐怖症のワタクシは気を失いそうになるレベル。

 ここに、

 危険と安全と安心と不安の

 すべて詰まってるんですよ。


 いいですか。

 四階の高さなら、落ちたら死なないまでも確実に怪我します。危険です。

 しかし、ハーネス(安全ベルト)を着用してれば、落ちる事はありません。安全です。

 足場が崩れたり、ハーネスが機能しなかったら? 大丈夫。落下防止安全ネットがあります。これで安心。


 でも、ワタクシ、高所恐怖症なんで、



 安全って ((;´°Д°)」 言われても


 怖いもんは怖いんですよ。



 ね? 対極にあるはずの、安心と安全と危険と不安は同居してるんです。

 はい。では本題です。
 ここに水から99.9999%まであらゆる毒素を濾過できるフィルターがあります。実在のフィルターで、電気も使わずに綺麗な水が飲めてしまいます。
 しかもストロー型。単純に、0.2ミクロンよりも大きい粒子を濾過します。そのため、このストローに水を通すと泥水でも汚水でも便器の水でも飲み水に早変わり! 99.9999%ものバクテリアや細菌が除去できてしまうのです。
 電気を一切使わないエコ使用で、再使用可能。なんと、飲み口の方から水を流して綺麗にすれば何回でも使用できる上、その総量はなんと約2,000リットル分。

 で。

 じゃあ、泥水飲みたい?


 ワタクシみたいな物好きは「マジか!試してみたい!」ってなりますが、それでも「試してみたい」だけで「飲みたい」訳じゃないんですよ。

 ※ このフィルターは泥水でも便器の水でも飲めるようにしますが、塩水を真水に戻す効果はありません。これ重要。


 さて。このフィルターは塩水から塩を取り除く効果はありませんが、仮にあったとしましょう。塩分だろうが鉱毒だろうが放射性物質だろうが、とにかく99.9999999999%を取り除く効果があったとしましょう。現実問題として100%純粋な水に戻ります。仮の話として、ですが。

 じゃ、横で汚ねぇおっさんが小便してる側溝のドブ水が飲めるか? って話です。

 いいですか。
 水はほぼ100%安全だと保証されています。それでも、飲みたくないものは飲みたくない。
 安全だから飲めよ!ってのは無茶な話なのである。
 それに、水は安全でも、ドブに顔を近づける事でウイルスなり黴菌なりに冒される可能性もあるのだ。
 ここにも、安心と安全と危険と不安は同居しているのである。

 さて。そろそろ何が言いたいのか、おわかりいただけただろうか。
 そう。時事ネタとしては、原発処理水の海洋放出のことである。

 どれだけ安全と言われようとも、イヤなものはイヤ。これはしょうがない話なのである。
 ワタクシはそこに異を唱えたくはない。

 いくら安全と言われても、汚ねぇおっさんの小便は飲みたくないのだ。出したての小便はむしろ綺麗だとか言われても「知らんがな」って話である。

 と、ここまで書くと「処理水の放出に反対」派に思われそうだが、ワタクシはどちらかと言うと賛成派だ。
 我々人間は毎日糞尿を垂れ流し、浄化して、海に返し、それがまた雨となり、それを浄化して生活水として利用している。汚ねぇおっさんの顔さえ見えなきゃ、何を飲まされてるかなんてわからない。現実はそーゆーものだ。それは原発であれ同じ。
 基準を満たすまで徹底して浄化されれば、海に返すのが順当であろう。

 無論、その基準が正しいのか否かを熟考する必要はある。浄化が足りないと思えば、それを訴えるのもひとつだろう。

 しかしワタクシは今までの経験から、こーゆー基準ってのが、めちゃくちゃ厳しいのを沢山見てきたので、割と信用している。
 要するに基準値は安全ラインだと思っている派。だから安心している派。

 当然、浄化しなきゃならないって事は危険派がいても、危険を感じるから不安派がいてもいいと思うのだ。
 要するに「毒は抜けたから安心して飲めるよ!」派と「安全だと言われても怖いんだよ!」派の両方がいて、それでいいのである。ここで、

 「毒じゃねえんだから飲めよオラ!!」


 ってのはパワハラと大差ない、って話が言いたいのである。
 「危険」なものを浄化して、「安全」にしてる基準が見えにくいんだし。ココをもっと透明にしろ、って意見には賛成するし、「安全」か「危険」かの判断を最終的に下すのは自分なのだ。「赤信号みんなで渡れば怖くない」って言うけど、怖くなくても安全だとは言われてないからね?

 ワタクシは最終的に科学的根拠や数字を信じるが、科学的根拠や数字さえ正しければ、無理矢理にでも飲ませていいってのは、まさに「正義の執行ほど残虐になる」の体現なのである。

 それに、科学的根拠が長期的な目で見た時、180度違う結果が出るなんてのは稀な話ではない。例えば、最新医学では、傷口は消毒しない。←ひたすら流水で洗うのが最新医学だったりする。

 と、これだけ言うと、やっぱり「処理水の放出に反対」派なんじゃないの? とか思われそうだが、ワタクシが本当に言いたいのは、ココからである。

 「毒じゃねえんだから飲めよオラ!!」ってのもキツい話だとは思うんだけどね?

 それよりも何よりも、


 「コレは人類を救う

 奇跡の水なんだよ!?


 だから (╹◡╹) キミも


 飲もう!?」



 って目を輝かせて毒を勧めてくる連中が厄介って事である。


 今現在、安全だとされているものが、長期的に見て毒であっても、それは遅効性だが、
 今現在、危険だとされているものは、長期的に見ても、やっぱり毒なのよね?

 短期的に健康を害してる結果が出てるから毒なんだし。ね?



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 なお、お気付きの方もいるかと思いますが、この先には本日の記事に仕込まれた巧妙な罠について書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。