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映画「モンスターハンター」を観た


 皆さん、こんにちは。総プレイ3000時間超の引退した老ハンター、木賃ふくよし(芸名)です。
 そんな訳で、観てきましたよ、話題の超大作・映画「モンスターハンター」

 人の奢りで。


 やー、映画を観に行くような金の余裕はないし、あったとしてもその貴重な金でモンハンは選ばんわ、モンハンは。
 てな訳で、早速、ガンガンにネタバレありまくりの映画「モンスターハンター」の感想を行ってみましょう!!



 ネタバレするほどの物語がない。



 (´・Д・)」 いや、マジで。



 いや、モンハンのゲーム内ムービーって、最初の1回は取り敢えず全部観るじゃないですか。でもそれって、本当に最初の1回だけで、後はもう飛ばすじゃないですか。


 それ。


 そーゆー意味では100%モンハンのムービーだった。うん。


 いや、こんな風に書くと実につまらない映画に思えるかも知れない。だが、誤解しないで欲しい。モンハンのムービーって別に面白くはないけど、最後まで観ちゃうでしょ? モンハンって、別にストーリーなんかないけど、一応はどんな話なのか読むじゃないですか。そーゆー意味では完全にモンハンなんですよ。で。モンハンなんで、それでいいんですよね。


 ハッキリ言って、つまらない映画ではない。

 むしろ、面白い映画なのです。


 ただ単に内容がゼロってだけで、ポップコーンとコーラを用意して観るには楽しい映画なのです。ただ単に内容がゼロってか、ストーリーがないってか、内容がないだけで、物語とか伏線とかバックグラウンドとか、原作ゲームとの関連性とか、


 一切考えなくていいので、


 (*゚▽゚*) わーあ! でっかいぞー!



 って楽しむ分には、72点ぐらいの映画なのである。


 原作ゲームのファンだとしたら、わー、砂上船出てきたぞー! 弓! ペイント弾! ディアブロス! ディアブロス! ネルスキュラ! ディアブロス! 古代文明! スリンガー! 双剣! ケツカッチン! ディアブロス! 罠? 大樽爆弾! 剥ぎ取り! 武器作り! 乗り攻撃! アプケロス! 鬼人化? 属性攻撃? アイテム合成! 肉焼き! 猫! ガレオス! 料理! リオレウス! 古代文明! 受付じょ…相棒!! ブレス! 大剣! ゴアマガラ! 操虫棍!

 ってこれ以上ないぐらいにモンハンしてる。

 モンハンしてるけど、だから、それが出て来たお陰で面白い! って訳ではなく、「うん。出て来たね」ってぐらいで、モンハンではあるけど、だから面白さに繋がっているって話ではない。

 少なくとも、こんなのモンハンじゃねーよ!! って感じではない。

 ドラゴンボールの要素がほぼ全てスポイルされたドラゴンボール エボリューションに比べれば、それはもう完璧にモンハンなのである。

 単に、

 だから?


 ってだけで、映像の迫力を楽しむだけなら、充分に楽しい映画だし、モンハンの世界を実写にしたらこうなるのね、映画クォリティのCGで観る巨大モンスターはこんな感じなのね、って意味では充分に楽しい。

 モンハンを知らなくて、単純に映画として観ても、楽しいはずだ。物語なんかないし、むしろ物語がないから、ドカーン!ズバァッ!ズドーン!ブシャァッ!!ってだけで、楽しいはずだ。


 なにしろセリフがない。


 いや、セリフはあるんだけど、本当にセリフがない。

 どーゆーことかと言うと、セリフの1/3ぐらいはモンハン語なのである。


 ※ モンハンの世界では、何語でもないモンハンの世界の言葉が公用語であり、映画の主人公は現実世界からモンハンの世界に行くので、言葉が通じない。


 そりゃストーリーなんかあるはずがない。


 いや、こう書くとつまらないように感じるかも知れないが、アクションはそこそこ楽しいし、トニー・ジャーは可愛いし、トニー・ジャーが可愛いから、もうヒロインはトニー・ジャーなのである。
 言葉の通じないミラ・ジョボビッチとトニー・ジャーが心を通わせるシーンとか、もう、猛獣と動物が仲良くなるみたいで心が温まる(人間と動物ではなく、猛獣と動物)し、トニー・ジャーが可愛いし、それでいいんじゃないって感じである。
 特に「餌」という囮に関する掛け合いは映画としても面白いし、モンハンの世界なら「ヘイト値」だな、と楽しめる。

 最初、国連軍所属のミラ・ジョボビッチたちの部隊が嵐に巻き込まれ、モンハンの世界に迷い込んでしまう、というどうでもいい異世界転移があるのだが、それも別に邪魔ってほどではなく、その部分を削ったら、もっとストーリーなくなるよ? って感じなので、モンハンを知らない人がモンハン世界を理解するためのシークエンスとして納得するしかない。

 いや、別に最初から全部モンハン世界にした方が導入は楽だったんじゃないの? という気がしなくもないが、そんな事よりも、不服な点がない訳ではない。

 アクションやシーンの切り替えが大雑把で、何をやってるのかわからない場面が多過ぎる。アクション映画として、ここは減点だろう。
 そりゃ、モンハン好きとしては、ボウガン出ないよね、とか、もっと小型モンスターとか草食モンスター出せよ、とか思わなくもないが、出て来たところで、「出たね」ぐらいの感想しか出て来ないのは、明白である。

 強いて言うと、双眼鏡じゃなくて望遠鏡じゃねーか!とか、色々思うところはあるが、まあ、些事には違いない。

 良かった点は、飯が美味そうだって事だ。
 コケを食うシーンとか、肉を焼くシーンとか、肉を食うシーンとか。とにかく美味そうである。そこはかなりポイントが高い。

 まあ、何にしてもこの映画、減点方式にしても特に減点するポイントがないし、加点方式にしても特に加点する要素もない。かと言って、虚無を見せられる感じもないのだ。つまり、何も考えなくて楽しめる点では充分な娯楽映画なのである。

 深い内容があるから、すごい伏線があるから、だけが映画ではない。
 ワクワクさせてくれるだけで、そいつは充分に面白い映画だ。

 内容がなくても馬鹿すぎても、「マッドマックス 怒りのデスロード」や「アクアマン」は最高に楽しい映画だった。あの映画のハッピーな気分とアタマの悪い爽快さが一週間は続くのだ。

 あの2本は例外としても、その日1日が映画を観たおかげでハッピーに過ごせるなら、その価値は充分なんじゃないだろうか。


 まあ、映画「モンスターハンター」に関しては少なくとも、


 映画を観てる2時間だけは、

 ハッピーな気分にさせてもらえた。



 (´・Д・)」 ホットドリンクぐらい、効果が切れるのは早かったけどね。


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 なお、この先には、映画「モンスターハンター」における唯一、そして、重要な伏線についてお話ししたいと思います。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。