Show you(醤油)


 皆さん、こんにちは。三国志で一番好きな人物は魯粛ですが、周瑜も割と好きです。木賃ふくよし(芸名)です。
 だってさあ、武芸に秀で、頭脳は明晰、顔はハンサム、奥さんは絶世の美女、そして、

 不幸。


 最高じゃないですか。完全に孔明の当て馬ですよ。咬ませ犬ですよ。咬ませが強いほどに本命が際立つ、それが周瑜です。
 何を仕出かすかわからん阿保武将どもより、下手すると、頭が良いだけに余計に先を読まれやすいのかも知れません。
 スペックが高いだけに、自分より強い人間との戦い方がわかってないとか、常に上にいたせいで、節々に小物感があるんですよね。

 これはワタクシの推察ですが、呉という国は、特に参戦する必要がなかった国なのではないかと思うのです。
 長江を自然の防壁に、それ以上の拡大を望まなければ、防衛に徹するだけでやり過ごせたはず。しかし、防衛だけでは功績が上げられず、平和な時代ほど軍隊は無駄飯喰らいとなる。
 現時点ではともかく、頭の良い周瑜はそれを見越し、かつ勝てる自信もあったからこそ、戦いに身を投じたのではないかと思えるのだ。
 だからこそ、政治家である魯粛は周瑜や孔明に小馬鹿にされようとも非参戦と同盟・和平の道を模索したのではないかと思えて仕方ないのです。(結局は魯粛を褒める)


 はい。そんな訳で本日は三国志でも魯粛でも周瑜の話でもなく


 醤油の話。


 え? 周瑜関係ないよ? あと、タイトル画像もツユだし。

 はい。先日、人と話してて「業務スーパー」的な所で、オススメ商品はある? って訊かれたんですが、ぶっちゃけ、

 オススメ商品より、
 オススメしない
 商品ならあります。


 って話になったんです。まあ、一口に「業務スーパー」って言っても、ホントにプロしか使わない卸売的な店から、兵庫県加古郡稲美町にある癖に「神戸物産」を名乗る「業務スーパー(名前)」や、田舎のまとめ買いに適した「業務スーパー的小売店」まで色々あって、オススメ商品ってのは「あるとは限らない」んですよね。

 同じ経営の業務スーパーでも、仕入れる商品とかは店舗によって違うし。

 しかし、

 オススメしない商品ならある。


 その代表が、

 醤油なのである。


 やめとけ。醤油はやめとけ。


 理由な簡単だ。

 醤油はすぐに劣化するからである。


 一升瓶なんて、一般家庭で消費し終えるまでに何ヶ月かかるんだ? 確かに一升瓶なら安いが、ひたすら美味しくなくなった醤油を使い続ける事になる。だからやめとけ。

 醤油の一升瓶なんてのは、毎日、何人もの客が刺身用の醤油を使いまくる居酒屋や、何十人分の仕込みをする仕出し屋じゃないと風味が落ちるまでに使い切れない。

 無論、風味が落ちた醤油の方が好きってんならそれでいい。好きにしろ。

 しかし、そうじゃないならやめとけ。

 でも、値段が?

 確かに、小瓶で買うと高いよな。だが、冷静に考えろ。
 これはバターが高いからマーガリンを使うとか、値段が高いと勿体無いから、安い塩を買うって人に何度も何度も何度も何度も言ってるが、

 1食分で割ったら、3円も変わらんのだぞ。


 特に値段差が顕著なバターでさえ、3円も変わらん。塩や醤油なら高くても2円以下だ。
 その1円2円のために美味しくないのを食い続ける羽目になるんだぞ?

 まあ、塩はいい。塩の味はそんなに劣化しないから。ガビガビにはなるけど。

 そう。醤油だ。
 値段が1円2円しか変わらないのに、それを使い続ける意味がわからない。
 それでも安さにこだわって、本人が幸せならワタクシは何も言わん。好きにしろ。

 無論、5人家族だから一回の食事で10円変わる! 1日で30円! 1ヶ月で900円だ!! と言うなら、それは好きにしろ。ワタクシは関知しない。

 ワタクシは900円なら一回の外食を我慢して900円の小瓶醤油を買った方が全体的に幸福度が高いと思うだけだ。

 じゃあ、風味が落ちる前に一升瓶を使い切るよ!って言うなら、それも良いだろう。キミやキミの家族の腎臓とかが心配にはなるけど、ワタクシの身体じゃないし知らん。

 だが、醤油は料理の味のベースとなる。いわば礎。それがなってないのに、日々の料理が美味しくできる訳がないだろう?
 礎だけじゃない。刺身や寿司や焼き魚や納豆や冷奴に、最後にかけるのは何だ? 醤油だよ。

 仕上げ・決め手となる

 醤油が不味かったら、
 美味しくなる訳ねーじゃん。


 だから、醤油は美味しくて小さいヤツを買え。

 面倒なら小瓶をまとめ買いでもいい。

 それが、元飲食店店主からのアドバイスだ。
 それでも一升瓶がいいと言うなら、封を切った時、小瓶やペットボトルに全部詰め替えろ。で、

 詰め替えた順の逆から使え。

 醤油の劣化は酸素に「触れてる量・時間」だけじゃない。例えそれが一度でも、一瞬でも、「触れた量・時間」に左右される。
 だから、小瓶に詰め替える際、空気に触れた回数と時間の少ない最初の瓶は最後に使う。

 ちなみに、知り合いの和食の料理人と、この話をしてたら、


 「ウチで消費される量を考えたら、

 当然、安い一升瓶で買うし、

 高い醤油なんて使えませんけどね。


 ウチは一升瓶だけど、

 一斗缶の店も多いですし」



 って笑顔で言われた。
 そう、一般家庭で1月900円の差だと想定したが、店は来客数や使用量を考えたら、数千円、下手すると数万円の差が出る。そりゃ業務用な訳ですわな。



 あと、紅生姜。



 アレとかも業務用の大袋はオススメしない。全っ然、使い切れないし。

 てか、牛丼屋に置いてる


 小袋×100


 とかを売って欲しい。マジで。アレ便利なのよね。しかし、売ってるのを見た事がない。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。