DP③「デアデビル」
皆さん、こんにちは。向こう見ずな木賃ふくよし(芸名)です。
はい。そんな訳で「デッドプール&ウルヴァリン」を観てきたはいいけど、
(´°Д°)」何を言っても
ネタバレになっちゃう!
でも、感想は言いたいの!
てな訳で、感想の代わりに、マーベルを中心にアメコミ映画史を振り返る企画第3回。
前回はイマイチ売れなかった「ブレイド」編でしたが、
本日は、やっぱり今ひとつヒットしない!
(´・Д・)」 デアデビル編。
時系列的に「スパイダーマン」じゃねえの? って言われそうだが、スパイダーマンに関しては話すと長くなりすぎるので、コレでも読んでくれ。
てな訳で本日はデアデビル。
ちなみにデアデビルとはDare Devilで、「恐れ知らず」「命知らず」の意味である。Dareが「大胆不適」とか「勇気」って意味で、要は、
(´・Д・)」大胆不敵な悪魔。
って事ですね。まさに恐れ知らず。
まずはこのヒーローの解説から行ってみましょう。
主人公マシュー・マイケル・マードック(愛称マット)は、幼き頃に放射性物質を目に浴びて失明。出たよ、スーパー・パワーが放射性物質由来。
アメコミヒーローのパターンはある程度決まってて、科学力そのものがスーパー・パワーであるケース。アイアンマンがそれですね。
宇宙人、あるいは宇宙のパワーを得たパターン。似たようなのでは宇宙人ではなく、神様か神様のパワーを得たパターンもある。
そして、不幸な事故に巻き込まれパターン。日本のロボットアニメは大体コレですね。つい謎のロボットに乗っちゃう。
で。案外多いのが、
(´・Д・)」普通の人。
めっちゃ努力しただけのフツーの人とか、意外に多い。
で。このマシューこと、マット・マードックは、
(´・Д・)」普通の人。
努力の人なのである。
え? 放射性物質を浴びてスーパー・パワーを得たんじゃないの?
いや、まあ、放射性物質を浴びた事で視力を失うんですが、代わりに「超感覚」は手に入れてまして、それはスーパーパワーには違いないんです。違いないんですけど、
(´・Д・)」弱い。
確かに、超感覚で遮蔽されて見えない敵の位置も把握出来たりするから、そーゆー意味じゃスーパー・パワーなんだけど、
(´・Д・)」騒音に弱い。
割と地獄みたいな弱点を抱えている。
持ってるスーパー・パワーは超感覚だけなので、肉体は普通。超感覚以外は、
(´・Д・)」努力の人なのよ。
格闘術や武器術には優れるが、これはフツーに努力して身に付けたモノである。また、職業は弁護士。
盲目であるにも関わらず、めっちゃ勉強して弁護士資格を取って弁護士事務所を設立している。
まあ、アメリカは弁護士が掃いて捨てるほどいるので人と違って弁護士が特別な職業じゃなかったり、マットは点字でなくとも、紙に書かれた文字を指先の超感覚で読み取ったりもするから、更に特別じゃない気もするけど。うん。
マットの父親は八百長ボクサーだったが、八百長を蹴って試合に勝ってしまったため、裏社会の人間に殺されてしまう。
その怒りと復讐と正義の心から、昼間は法の番人・弁護士として悪と戦い、
夜は法で裁けぬ悪を、
実力行使で断罪する!
クライムハンター
「デアデビル」になるのだ!
と言うと聞こえは良いけど、フツーに昼間の裁判で負けた腹いせに犯罪者をしばき回したりするので、
(´・Д・)」えっ
カッコ悪ぅ…
と思わなくもないのだが、デアデビルの裁きに間違いはない。
何故なら、デアデビルは超感覚で相手の心臓の鼓動や脈拍を聞き取れるため、嘘はお見通しなのだ! うむ! デアデビルの裁きに冤罪はない! だからオッケー!
とは言え、夜の犯罪者しばきに夢中で裁判に遅刻したりするから、やっぱりちょっとカッコ悪い。
まあ、親の仇討ちにフツーの人が、夜に犯罪者をしばいて回るって点は「バットマン」に近いのだが、バットマンとの大きな差は「金持ち」か「貧乏」かぐらいである。
実際はバットマンと言うより、ダスティン・ホフマンが離婚した妻との親権争いのために子育てと仕事を頑張る映画「クレイマー、クレイマー」に近い。
マットは昼間の弁護の仕事と、夜の犯罪者しばきの二足のわらじを履いて頑張るのだ! それがデアデビルだ!
ちなみに映画自体は結構面白い。割とよく出来てる(ツッコミどころは多いが悪くない)し、後に「バットマン」を演じるベン・アフレックが良い味のマット・マードックを演じている。
宿敵・キングピン(演:マイケル・クラーク・ダンカン)も登場し、ヒロインはエレクトラ(ジェニファー・ガーナー)、ライバルはブルズ・アイ(コリン・ファレル)と役者もキャラクタも粒揃い。
こりゃ売れるしかない、、、が、そこはマーベル映画である。
制作費78000万ドルに対し、
興行収入1億ドルなのよ。
(´・Д・)」またかよ。
ちなみに、映画はコケたが、主題歌を歌ったエヴァネッセンスだけバカ売れした。
そう。前年度のサム・ライミ版「スパイダーマン」が大ヒット(制作費1.4億ドル、興収4億ドル)し、マーベルはアメコミ映画を根付かせようと畳み掛けるが、世間は、
(´・Д・)」デアデビルって何?
状態だったのである。てか、多くの人は、
(´・Д・)」スパイダーマンの
ぱちモンが出てきたわ。
ぐらいの認識だったのである。違うの。ぱちモンじゃなくて、デアデビルはスパイダーマンの友達なの。
しかし、世間的には「スパイダーマン」のヒットに乗じた「ニセモノ」ぐらいの感覚だったのである。マジで。
コスチュームも赤くてピチピチだしなぁ。
そんな訳で、映画自体は悪くない出来なのに、割と散々な評価でシリーズ化は断念される。
(´°Д°)」しかし!
マーベルはヒロインであるエレクトラを演じたジェニファー・ガーナーに目を付けた。
「パール・ハーバー」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で注目を浴び、エレクトラのキャラクタは好評だった!
デアデビルはコケたが、エレクトラならイケる!
と、ジェニファー・ガーナー推しで、スピンオフ映画
(´・∀・)」エレクトラを制作。
もうね、コレが超B級映画なのよ。ストーリーも無茶苦茶、原作の要素は台無し、アメコミ映画にはクソが多いのだが、コレは中々に特大のクソである。いや、ワタクシは好きですけれども。ええ。ボブ・サップも出てるし。
そんな訳で、制作費4300万円ドルも掛けて、5600万ドルの興行収入という爆死。
こうして歴史を振り返ると、
マーベル映画に
今現在がある事さえ
信じがたいレベルなのよ。
(´・Д・)」今、コレを書いてて、マジで奇跡なんじゃねーの?って思ってる。
そんな訳で、明日のDP④は④に合わせて「ファンタスティック④」編です。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。