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リアルタイム・マウンター


 皆さん、こんにちは。リアルタイム・マウンター、略してRTMの木賃もくちんふくよし(芸名)です。


 
 ぃゃ、リアルタイム・マウンターって何だ?


 (´・Д・)」 今テキトーに作った造語です。ええ。

 シャネル好きをシャネラーとか、安室奈美恵ファンをアムラーとか、篠原ともえのフォロワーをシノラーとか言うじゃないですか。まぁ、篠原ともえの名前が思い出せなくて苦労しました(芸能人に興味ない)が、要するに何でも " + er " しちまえば「~の人」になると言う雑な発想ですね。

 シャネラーがアリなら、グッチの愛好者はグッチャーなのか?
 じゃあシャネルズ(ラッツ&スター)のファンはどうするんだ?

 あ。ちなみにグッチャーはグッチ裕三の愛好者ですよ?


 という訳で、リアルタイム・マウンターってのは、


 リアルタイムに
 生きてた事で、
 いちいちマウントを
 取ってくる人のコト。


 ここで念のために説明しておきますが、「マウントを取る」とは、何かにつけ、自らの優位性を示そうとする人の事である。
 その言葉が生まれたのは1993年ごろまで遡る。1993年は、UFCことアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップという格闘興行組織の誕生年だ。
 この、「総合格闘技(立ち技も寝技もあり)」「バーリトゥード(何でもあり)」というルールを世界に広めたUFCは、かのグレイシー柔術の立役者ともなった。
 UFCが世間に与えた影響は大きく、また「ルール制限が少ないと、寝技の方が有利である」という認識を広める事となる。

 その際、仰向けになった相手に対し、馬乗りになって殴る状態を「マウントポジション」と呼ぶのだが、これがその「マウントを取る」語源となった。
 ちなみにマウントは相手がうつ伏せでも「バックマウント」、横になった状態でも「サイドマウント」と呼ぶし、マウント状態に限らず、寝技状態(グラウンド)での打撃技(グラウンド・パンチ)を「パウンド」と呼んだりもするため、また「グラウンド(運動場と同じ言葉)」を「グランド」と言ったりする人がいるので、グラウンド、グランド、マウント、パウンドと少々ややこしい。

 更に、動物が相手より自分の方が格上である事を示す行為が「マウンティング」と呼ばれていたため、こちらを語源だと思っている人も多い模様。

 ※ ただし、このマウンティングは霊長類などで多く見られる行為だが、調査の結果、あまり上下関係とは関係がないらしく、現在は「擬似性行為」とされている模様。


 要するに、「俺、お前より強いからな?」という威嚇行為を「マウント」「マウントを取る」と言う訳だが、本当の意味で、格の違いを見せつける必要がある動物や、実際にブン殴りに行く格闘技と違い、人間が取りがちなマウント行為は、


 スネ夫である。


 「うちのパパ、えらいんだぞ。社長だぞ」
 「ぼかあ、ふだんから豊かにくらしてるからなあ」
 「ごめん、ごめん。わるいこといって。 このへんで、にわに池があるのは、うちだけだった」
 「ぼくなんかさ、ハンサムで頭がよくて金持で、きみらにくらべればめぐまれてると思うなぁ」


 だいたい自分の功績でもなく、親や叔父、親戚の自慢をしたがり、客観性に欠けた自己評価で、相手より優位に立とうとする。
 ジャイアンと違い、周囲から一目置かれることもない腰巾着。

 「マウントを取る」と言う行為は、
 まさに、これぞスネ夫なのである。


 わかりやすく言おう。人間の格なんてのは周囲が自然と判断するものだ。あるいは、ここぞと言う時に争って勝ち取るものである。
 普段から「俺は偉いんだぞ」と喧伝して回るのは、


 (´・Д・)」 評価されてない


 って事を、自分で言いふらすようなものである。

 頭脳、知識、経験、腕力、ルックス、センス、財力、交友関係etc...

 弱い犬程よく吠えるとは、よく言ったものである。
 マウントとは、取りに行けば行くほど遠ざかる存在だと肝に銘じねばならない。

 さて。話を冒頭に戻すが、リアルタイム・マウンターである。
 面倒なのでリアタイマーとでも略すが、


 (´・∀・)」 あ、俺コレ、
 リアルタイム世代だぜー?


 という謎の自分が直撃世代である事を自慢したがる傾向である。

 しかも大体、年上に多い。基本的に、ヤマト世代、ガンダム世代、ポケモン世代がいた場合、それぞれが直撃世代であるはずなのに、ヤマト世代が大きな顔をしがちである。

 わかりやすい話、リメイク作品や新作が出たら、


 (´・∀・)」 初代の時に
 リアルタイム世代だわー。


 って言いがちなのは、より古い世代なのである。


 (´・∀・)」 え〜?
 初代観てないの〜?


 みたいに。
 ここで、ポケモンに新作が出ても、上の世代は、


 (´・Д・)」 ポケモンはやった事ないけど、
 これを機に、挑戦してみるわ。
 わからない事を聞いてもいい?


 なんて展開には、まずならない。で、結構な割合でマウントを取りに行ってる意識もなかったりする。
 要するに、精神構造のどこかに、「年上は偉い」「古いモノは素晴らしい」「直撃世代だから偉い」「体験者は偉い」と言った要素を持っているのだろう。

 別にわざわざ卑下する事はないが、たまたま「先に生まれた」「直撃世代である」事は、


 (´・∀・)」 ぼくのおじさんは
 TVかんけいしゃでね。すごいだろ。


 って言うスネ夫と大差ないのである。
 割とこれに気付いている人は少ない。気を付けたい。割と本気で気を付けたい。割と見苦しい。

 だが、ワタクシは自慢したい訳ではなく、リアタイマーとして、わかってほしい事があるのである。

 当時の情勢だ。
 ワタクシは歴史モノが好きだったりするが、歴史を知る上で大きな鍵となるのが背景である。


 
 (´°Д°)」 なんで
 こんな馬鹿な戦争したの?


 歴史を紐解けば、そんな事ばかりだ。しかし、調べれば調べるほど、他に選択肢がなかったりするケースがある。
 飢饉をはじめとする食糧事情、東西南北の外敵、内政不和、国民の盛り上がり、盛り下がり。
 こーゆー事情があったせいで、徐々に、あるいは一気にその道を進んでしまう。他の道は現実的に選べない。そんな事は沢山あるのである。

 そんな大袈裟なことではないが、歴史は積み重ねでもある。
 せっかくリアルタイムに生きていたんだから、それが偉いとかではなく、

 この時はこんな時代で、こーゆー流行があったんだよ。だからこんな作品が生まれて、対抗馬にこんな作品が作られて、ってな話を伝えていきたいな、とは思ってしまうのである。


 (´・∀・)」 リアタイマーとしてはね!


 とは言え、ワタクシの世代はバリバリのベビーブームで、オモチャを宣伝すれば何でも売れたから、


 再放送の番組だらけ
 だったんだけどね!


 つまり、

 リアルタイムじゃ
 ないんだけどね!



 (´・Д・)d こーゆー時代背景を伝えたいのである。



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 なお、この先にはクソどうでもいい事しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。