人類絶滅をデザインする2
先日「人類絶滅をデザインする」として、宮崎駿論を書いた。
前回のおさらいついでに、今回の書きたいことも一緒に書いてしまうと。
宮崎駿は「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」と「崖の上のポニョ」にて異類結婚譚と王権継承譚を試行錯誤しながらも、やり直しの形で描いている。
・尊敬できない旧人類(墓所)の王権=古代超文明を、新人類(ナウシカ)がけっ飛ばす。
けっ飛ばしたおかげで、ナウシカが墓所と結婚、腐海を焼き払う、ことがなくなる。
しかしペジテのアスベルが弱かったので、墓所からナウシカの求婚阻止に絡めなかった。
そのためにナウシカは、青き衣の伝説がウソであることを一人で背負う。
・尊敬できる旧人類(タタリガミ:サンとアシタカ)として、新人類(たたら場)に王権=山を継承する。
もののけ姫の時代は、パワーアップしたアスベル=アシタカの曇りなき眼のおかげで、アシタカがサンと結婚、たたら場を焼き払う。
ことなく、王権=山=文明継承はされるものの、またしてもサンとアシタカは結ばれない。
・尊敬できる旧人類(グランマンマーレとリサ)が、結ばれた新人類(ポニョと宗介)に王権を継承する。
ここで宮崎駿はおとぎ話ではあるものの、異類結婚譚を完成する。
思えば、頼りないフジモトはアスベルの生まれ変わり。
宗介のお父さんの耕一は小金井丸の船長として、アシタカのように住む世界が違えてる。
人類絶滅をデザインするには、以下が必要。
・ラグナロク(黙示録的?専門用語でなんて言うんだろう。)
・異類結婚譚
・王位継承譚
おーこりゃ神話を書くことじゃないか。
めでたしめでたし。(^^)
(トップのキャプチャはスタジオ・ジブリのウェブからの許可の元で使用してます。)
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