「言葉にすると叶う」〜まずは自分サイズでやってみる

おはようございます。Kateです。

晴れた朝。まだキリッと空気は冷たいけど、日中は過ごしやすくなりそうです。お送りするのは、ジャズピアニスト上原ひろみ「Blackbird」です。


よく、やりたいことは言葉にして人に言うようにすると実現しやすいと言われます。あれはどうしてなんでしょうか?

まず、言わずもがななのですが、なにかやりたいことがあるというのは、実際に言葉にしないと周りの人はあなたの思いを知ることはありません。あなたの心のうちにあるだけでは、実現にはかなりの距離があります。

ひとたび誰かに話したら、例えばその人はあなたにとって有益な情報をたまたま持っていて、それを惜しみなく教えてくれるかもしれません。または、その人自身がその分野のエキスパートであったり、友人にそういう人がいて、よかったら力になるよと言ってくれるかもしれないのです。あるいは、その人も偶然にも同じことに興味があって、これから情報収集するところだったから、お互いに情報共有していきましょう!と提案されるかも。

あなたの興味のあることに関して、案外ごく身近な方がいちばん適切な情報提供者である可能性はとても高いのです。

ある男性が畑違いの転職を考えて、意を決して妻に打ち明けたところ、反対されるかと思いきや実は妻がとても業界内情に詳しくて、妻の協力により無事転職を果たせた。というエピソードを聞いたことがあります。

自分がやりたいことについて、自分である程度きっちりとお膳立てをしてからでないと、人に伝えた時に恥ずかしいのでは、中途半端でバカにされるかも…などと思いがち。ですが、全然アイディアレベルのことでOKなんです。夢を語るのは素敵なことです。「へえー、それいいね!」と応援したくなるもの。

もう少し踏み込んで。例えば、あなたにはカフェを開業する夢があるとします。あなたは手始めに何からやりますか?

不動産に行って、店舗物件を探して…
いい感じのカフェに行きまくって研究…
開店資金がないから銀行から融資を得ないと…ならば、事業計画書をきっちり書かないと。
免許も取らないといけないし!

もちろん、それらは大事なことですが、ではいつあなたの夢は実現しそうですか?

私のおすすめとしては、とりあえず週末に自宅に友達を招いて、ご自慢のコーヒーやお菓子、料理などふるまったりすることから始めてはどうでしょう。自分サイズで気楽に低コストで始められることから、得られるフィードバックはとても大きいものです。(材料費はいくらかかったか、メニューは適切であったか、どんな食器・カトラリーを使うのがいいか、用意は大変だったか、手際よくサービスできるキッチン環境や部屋の動線、インテリアの工夫、お客さんの感想など)

それがあなたにとって心躍る体験で、もっとあんな風、こんな風にやってみたいと、仕事の傍ら休みに続けていたとします。評判が評判を呼び、私も行ってみたいという人が増えたり、あのカフェが閉店して貸し物件になっていたよ、とか、新しいマルシェイベントでコーヒーを出す人を探していたよ、レンタルキッチン情報を見たから1dayカフェやってみたら?などと教えてくれる人が現れるかもしれません。

行きつけのカフェ(追記:というよりこだわり珈琲店)で開業の夢をマスターに話したところ、ちょうどそろそろ店を畳もうかと考えていたマスターに弟子入りし事業承継することになった…って話だってあるのです。

あなたが夢を口にして、一歩踏み出すと、必要な情報は次々と集まり始めます。
それは、あなた自身がアンテナを立て意識することで、見聞きした情報のなかに自分の興味と合致するニュースを見つけやすくなること。それからあなたの話に反応した相手が自分の知りうることを喜んで話してくれたり、自ら協力を申し出てくれることに繋がるからです。

人は誰かの役に立ちたいものです。そして誰かに協力することがその人にとってほとんど負担にならないことはよくあります。または、自分ができないことを、できそうな人に託して応援したいということも。そうした人の好意をありがたく受け取るのは互いのためにいいことなのです。「うれしい気持ち」を共有できるからです。

しかし、あなたがかっちりとした企画を練るまで、黙っていたとしたらどうでしょう?あなた自身の素人考えのまま、ぐるぐると考えを巡らせるまま。大小たくさんの疑問にぶつかっても解決の糸口は本やネットくらいしかなく、実現に有益な情報、鮮度の高い業界情報、まとまった総合的な情報は考えるだけではいつまでも入って来ません。

もちろんそれは、「すべて人に聞いて他人頼みでいい」という意味ではありません。あなたがいかにそのことに情熱を傾けていて、志が高く一歩踏み出す準備ができていることが人に伝わると、思ったより簡単に叶える方法が見つかるかもしれない。そしてそれは、あなたが「夢を口にする」ことから全て始まるのです。

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