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これからのキャリコン業界に想いを馳せてみる

皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントをしている和山と申します。


「Steady.2月号」無事、掲載されました。

こちらのnoteでも何度か告知をさせて頂きましたが、このnoteからご縁を頂き、掲載させて頂くこととなったファッション雑誌「Steady.2月号」が先週の土曜日に無事に発売されました。

私のフォロワーさんや友人の中にも何名か、買って読んで下さった方もいらっしゃり、コメントや連絡を頂きました。本当に感謝です。

掲載に関するあれこれはこちらの投稿で述べておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。

ということで、今回の本題ですが…

昨年末から年明けにかけて、何名かのキャリコンさんのnoteであるものを話題にして投稿されていました。

それがこちら…

ざっくり言うと「厚生労働省でキャリアコンサルタントについてあれこれ議論しましたよ」という報告書です。

大まかな概要は以下の通りです。

・キャリアコンサルタント登録者は約6.6万人、累積養成数は約10.7万人となっており、企業領域での活動が広まる。
・一方で、資格を獲得しながら活動を行えていないキャリアコンサルタントの割合も上昇。更新しない人も約3割に上っている。
・キャリアに関する相談をした人は労働者の中の1割程。相談した相手は「上司・管理者」が7割を超えており、キャリアコンサルタント等の専門家へ相談した人は2割程度。
⇒キャリアコンサルティングの普及促進
 ・キャリアコンサルティングの効果の周知
 ・気軽にキャリアコンサルティングを利用できる窓口の整備
 ・企業におけるキャリアコンサルティングの促進(セルフ・キャリアドッグ 等)

・キャリアコンサルタントへの役割に対する期待自体はリスキリングに関わる支援(選択支援、能力向上支援)、キャリアアップ・転職支援、学び・学び直しへの伴走支援、管理職等との仲介支援等、広がっている。
→各業界や企業における職務内容や必要なスキルにかかる知識を深め、知識に基づいた適切な助言を行うための能力向上が求められている
→現在の更新制度が変化の加速する中で有効なのか否かも見直しが必要
→求められる水準を超えた知識・技能、特に実践力向上のための自主的な学びを促進することが重要
⇒キャリアコンサルタントの能力向上、活動促進
 ・講習内容のアップデート(最新の労働市場や政策に関する知識 等)
 ・更新講習の知識講習の定員上限の撤廃(≒更新にかかる費用負担の軽減)
 ・技能講習の科目の拡充
 ・スーパービジョンの機会の拡充、スーパーバイザーの養成(1級技能士の取得促進、取得後の指導能力向上 等)

「キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会報告書」より

やはり、企業で働く労働者が多いことを踏まえ、企業に合わせた支援ができるように知識や技能のアップデートができる体制を作っていこうといったところが軸になるのでしょうか。
更新講習、そのものについても今後テコ入れがありそうですね。

これを踏まえた私の意見

ここからは、これらを踏まえた私個人の意見です。

「実践経験の差」はますます広がる

キャリアコンサルタントとしての活動を行えていない人の増加、3割が更新していないという現状を見ると、どんな形であれ、取得した資格を活かせる環境に入れるか否かの差は大きな分岐点になると思います。

報告書によれば「資格を持ちながら関係ない部署へ配属されている」とか「キャリアコンサルティングに熱心でない組織・企業」に所属されている方もいらっしゃるようです。

「それであれば転職をすればいいのでは?」というのがシンプルな考え方なのかもしれませんが、「資格を活かす」為だけに転職を決断するというのもキャリア全体を見ればやはり難しい決断です。(そもそも経験が浅い状態での転職は有資格者でも難しい。)

だからこそ、どんな形であれ、自身の現状の中でできる形で「経験を積める・積んでいる」というのはとても重要になると思います。
知り合いやSNSで募集をかけて、最初は無料でもいいですし、ココナラのようなオンラインのサービスを活用してでもいいのでとにかく現場経験、特に「ゼロイチ」を早く達成して、「資格は取得したけど、経験はありません」のフェーズから早く卒業し、「まだまだ経験は浅いですが、現在は『キャリアコンサルタントとして』こんなことをやってます」と言える段階に進むことが資格取得してからの最初のステップになると思います。

発信力も大きな武器となる

あとは、やはりまだまだ世間一般ではキャリアコンサルタントという仕事の中身が知られていないかなと思っています。
キャリコンが何が出来るのか、相談するとどうなるのか等々。

そうでなくても、そもそも会ったこともない専門家に相談すること自体がめちゃくちゃハードルの高い行為なわけで…。

でも、キャリアに悩んでいる人、話を聞いて欲しい人、アドバイスして欲しいと、寄り添って伴走して欲しい人は間違いなくいます。

だからこそ「自分というキャリアコンサルタントは普段からこんなことを考えていて、相談するとこんなことをするよ、こうなるようにサポートするよ」ということを発信し続けて、語弊はあるかもしれませんが「クライアントを育てる」ことも、これからキャリアコンサルタントとして活動していくためには必要かなと思います。

その為にも「自分が何が出来るのか?どの部分に強いキャリコンなのか?」という専門性の部分を明確にする必要があると思います。
より狭く、より深く。

自分で学んでいく力

報告書の中でもスーパービジョンの機会や更新講習以外などの学びの場を今後拡充していく方針とのことですが「自分が何のキャリコンか?」を確立するには自分で必要なものを見極め、活用して自分で学び「自信を育てていく力」が必要です。

自分の住まいから参加できる講習ばかりを受けてる
無料の更新だけを受けてる

更新資格である以上、こういった動きも必要ですが、しっかりとした受講動機をもって選び、自身のキャリアコンサルタントとしてのスキルをアップデートしていく行為も欠かせません。

報告書ではこの他、講習の内容を現場で活かせるように最新の労働市場や労働政策に即したものにアップデートしたり、(質の担保とのバランスは必要ですが)講習の定員の上限を撤廃して費用負担を抑える、キャリアコンサルティングの普及促進のために相談窓口を拡充したり効果の発信をするなど、書かれていましたが、取り組もうとしていること自体には概ね賛同できる内容だったかなと思っています。

とはいえ、まだまだ不確定なことが多い業界ですので、これからもいろいろ動きがありそうですね。

というわけで、今週も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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